第6話
受け取ってもらえました!一生懸命考えに考えたプレゼント!
また、彼と話せて嬉しかったですし、それに・・・
「友達になりたい」と言ったら「ありがとう」と言われましたし!!これは他人からの前進です!!
私、万梨香はとても嬉しいです!
ゆくゆくは・・・お付き合いなども考えていきたいですが・・・
ま、まままだそんなに前進するのは早いですよね!?
これはゆるいちゃんにも報告せねばです。
今朝、プレゼントを渡してからというもの私は1時限目から4時限目までこれからの現実となるべき未来を想像していました。
「次の問題を・・・宝城、答えろ!・・・おーい、宝城?聞こえているのか?宝城!」
「うふふ・・・」
((当てられて笑っている・・・!))
クラスの皆からの視線にも気づきませんでした。
(結局、気づかないので別の人が答えていたみたいです)
昼休み、今日もいつも通り、ゆるいちゃんとのランチタイムです。
今日は私がお昼のチャイムが鳴っても気がつかなかったので心配したゆるいちゃんが私の席まで来てくれました。
「ちょっと、万梨香、いい加減現実に戻ってきなよ」
肩を揺さぶられ「はっ!?」と私も気づきました。
「今は何時限目でしょうか!?」
「もうお昼だよ。バカ」
私はそんな時間になるまで夢中になっていたみたいです。
「現実に引き戻し料は高くつくから」
ゆるいちゃんおなじみ守銭奴ジョークが出ました。
「ごめんねー!どうかタダに!」
私もそれにノってタダにしてもらうようお願いした。
「いいよ。そのかわり、おもしろい話、してくれるんでしょ?」
「!」
ゆるいちゃんにはお見通しみたいです。
「あのですね、私、やっと彼へのプレゼントを買ってお礼とともにプレゼントすることが出来たのです!そのうえお友達にもなれました!」
「へぇー、朝から様子がおかしかったから登校時刻にでも渡したんだ」
察しの良いゆるいちゃんです。
「で、プレゼントとやらは何を渡したの?」
「それはですねー・・・」
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