第7話

登校時見知らぬ美少女から謎のプレゼントをもらってしまった俺、友麻は受け取ったまま返し忘れていたのを教室に入って気づいてしまった。


闇の組織(謎)の一員だった場合、このプレゼントは危険な物かもしれない。

建物の中で開けた場合、建物ごと吹っ飛んだら困る。


1時限目から5時限目まで内心バクバクしながら授業を受けていたので、授業内容はそんなに入ってこなかった。


本日の授業が全て終わった後、今日は部活にも出ないで、帰り道にある公園のベンチに座って一息ついた。

そして、一息のむ。とうとう、この時間がやってきてしまった。

見てやる・・・!見てやるんだ・・・!

バクバク言う心臓の音のリズムに合わせて3・・・2・・・とカウントする。

0となったそのときだった。


「ゆ―うまっ、何してんだ?」


「おわぁ!?」


後ろから誰かに話しかけられた。聞き慣れている声。

後ろに振り向いてみると、和麻がニヤニヤしながら、ベンチの背もたれにひじをつき、頬杖をつきながら前のめりに落ちそうになった俺を見ていた。


「こんなところで何してんの?・・・ってかなにそれ?」


どうやら、驚いた衝撃で箱が開いてしまったらしい。ゆっくり箱の方を見てみると


「・・・?眼帯?」


和馬が、箱に入っていたプレゼント―・・・黒い眼帯の紐の部分をつかみ、持ち上げていた。


「眼帯なんて使うの?」


眼帯・・・爆発物じゃなくて良かった。

いや、待てよ・・・眼帯の内側に毒が塗り込まれてるんじゃ・・・

和麻がおもしろそうに眼帯をぶらぶら揺らしていた。


「眼帯つけてみよっかなー」


「や、やめろ!死ぬぞ!?(目が)


「え?俺死ぬの?」


和麻は「ハハっ」と笑いながら俺に眼帯を返した。

とりあえず、この眼帯は箱の中に封印しとかねば・・・


「なんだか分かんないけど、一緒に帰ろうぜ」


「いいよ」


その夜、家に帰った俺はこの眼帯を自室の押し入れの中に誰にも見られないように封印した。

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