⑶嘘吐き
「こいつ、こんなに酒弱かったっけ」
白崎匠――匠は、テーブルに突っ伏して寝息を立てる幼馴染を見下ろしている。頬を紅潮させて、すっかり熟睡状態だ。霖雨はその様を見て苦笑する。
和輝は決してアルコールに弱くはない。酒豪と呼んでも過言ではない。何しろ、彼が酔っ払っているところを見たことがない。ちびちびとハイボールを啜る葵に目を遣れば、呆れたように言った。
「浮かれていたからな」
「ああ、そっか」
納得したらしい匠が、酔い潰れた和輝を背負う。彼等は同い年だというけれど、傍から見ると兄弟のようだった。
霖雨が部屋を教えると、匠は和輝を背負って進んで行った。今頃、ベッドに寝かせているのだろう。年下の彼等の仲の良い様子に微笑ましく思っていると、隣りで葵が言った。
「幼馴染っていうから、どんなぶっ飛んだ奴かと思ったら、随分と普通の奴だったな」
「普通かは解らないけど、真面目そうだな」
霖雨はビールを喉の奥に流し込む。最初の一口目の旨さは薄れ、缶ビール特有の金属の味が染みている。早めに飲み下そうと喉を鳴らす。
最後の一滴まで飲み下し、霖雨は言った。
「本当に、浮かれていたな。でも、あれが和輝の本来の姿なのかも知れないな」
彼等の遣り取りを見ていて、そんなことを思った。
ヒーローと呼ばれる和輝は、年齢以上に落ち着いている。どんな窮地でも慌てることなく冷静に対処し、誰かの為に献身的だった。けれど、本当はそうではないのかも知れない。幼馴染だという心を許した存在がいて、彼の前では世話を焼かれて心配される。それが、蜂谷和輝という一人の青年なのかも知れない。
「あいつ、嘘吐きですからね」
部屋から戻った匠が、音を立てないようにそっと扉を閉める。
猫のような丸い目からは、何の感情も窺い知ることが出来ない。透明度の高い湖のようだ。そういう眼差しは、和輝にそっくりだった。
席に戻った匠は、残していたジントニックのグラスを片手に、鮪の刺身を箸で摘む。この家の冷凍庫は、霖雨も把握していなかったが、かなりの量の食材が眠っていたらしい。砂山を切り崩すように少しずつ消費していく和輝は、食材の使い回しが上手いのだろう。
テーブルの上には手巻き寿司の残りが並んでいる。和輝がいなければ大量の食材は廃棄処分だ。今は匠が酒のツマミ代わりに少しずつ消費している。
霖雨は、匠の言葉を問い返した。
「嘘吐きって?」
「自分の基準で、相手の為だと思ったら平気で嘘吐くんですよ。性質が悪いことに、すげえ巧い。相手も自分も、丸っと騙すんです」
退屈そうに、匠が言う。
「まあ、それはいいんスけど。あいつの思考回路なんて単純だから、それ嘘だろって、俺はすぐ解るし」
ジントニックを煽り、匠は無表情に言った。
「一番遣る瀬無いのは、嘘を見破るのが格段に巧いってこと。人間嘘発見器なんですよ」
「ああ、そんな感じするな」
何というか、蜂谷和輝とは得体の知れない恐ろしさを感じる時がある。まるで此方の思考すら見透かしているような、何かに隠れたくなるような不気味さがあった。
匠は僅かに目を細め、遠い過去を思い返すように言う。
「あいつ、昔から人気がありまして、好意も羨望も全部向けられて来たんです。野球でもそうだった。仲間に、お前のこと羨ましいとか言われて、それは本当のことだって受け止める。でも、自己評価が低いから、その理由までは解らない。利己的な仲間から、一緒のチームで嬉しいとか言われると、嘘だって解る。だから、混乱する」
彼も表情には出ないけれど、酔っているのだろうか。
普段の様子を知っている訳ではないけれど、饒舌だなと思う。
本来の彼はきっと冷静で論理的なのだろう、和輝と同じように。アルコールの力を借りているのか、糸から解け落ちるようにするすると言葉が溢れていく。珍しく葵は口を挟まず、彼の話に耳を傾けているようだった。
「人間なんて、何時でも好意だけで生きてないでしょ。こいつすげー、こんな風になりたいって思ったら、今度は羨ましくなって嫉妬する。卑屈にもなる。才能を憎む。あいつは、それが解らない」
解らないだろうな。
霖雨は、思った。
壁にぶつかったことのない人間に、その痛みは解らないだろう。例え、彼が自分のことを天才ではないと思っていても、周りの評価は等しく天才の一言だった筈だ。直接見たことが無くとも、霖雨の想像の中でさえ、和輝は光り輝くヒーローだった。
けれど、匠は言った。
「基本的に、少年漫画の主人公なんスよ。悔しいと思ったら努力するし、壁にぶつかったら打開策を考えて試行錯誤する。絶望する暇もないくらい突っ走る。……多分、そういうところが、人の反感を買う」
和輝は熱血ではない。
それでも、絶望を知らず進む続ける様は、正に主人公なのだろう。
匠は続けた。
「反感持った仲間の嘘なんて、すぐ見抜くから、人を信じられなくなる。なのに、人を信じようとする。……行き着いた先が自己嫌悪と自己犠牲だ。全部自分が悪い。もっと努力すればいい。立ち止まる間も無く突っ走って、結局それがまた人に疎まれる。一人ぼっちになって、何が悪いのか解らない。あいつが責める相手は自分しかいない。御人好しだから、人のせいに出来ない」
無表情で、口調は淡々としている。けれど、乾き切った砂漠に似た声が彼の思いを如実に表現している。
「自分で逃げ道塞いで、敵か味方かも判別出来なくなって、自分を責める。それが、あいつの自己犠牲精神。献身なんて綺麗なものじゃない。生まれ持った純粋さで生きられる程、世界は優しくない。それでも、あいつはそうとしか生きられない」
ジントニックを飲み下し、匠は言った。
「だから、俺の願いはいつも一つです。あいつの世界が、少しでも優しいものでありますように」
そうして、匠は静かに瞼を下ろした。同時に部屋の中を静寂が包み込む。
この場所にいないヒーローを思い浮かべ、霖雨もまた、瞼を下ろした。その暗闇の中で、葵が言った。
「あいつの左手首」
そう言った時、瞼を開けた匠と目が合った。言葉の意味が解らない霖雨は困惑するばかりだが、何かを悟ったらしい匠は皮肉っぽく哂った。随分と、似合わない大人びた嗤い方だ。
左手首と言われても、霖雨にはぴんと来ない。思えば、和輝は大抵長袖の服を着ている。その手首を外気に晒したことは無い。
「しんどかったから」
缶ビールを開けながら、匠が言った。葵は無表情だった。
「ヒーローなんていないことを、俺は知ってる」
落ちた一滴の水が波紋を広げるように、葵の言葉は空間に反響した。匠は表情を変えず、ただ聞いている。膜のように緩やかな沈黙が包み込む。
吐き捨てるような葵の言葉に、諦念や侮蔑の意図は無い。有るのは許容だ。
あの小さな青年が何度でもしてくれたように、それでもいいと受け入れるだけだ。
匠は、頭を掻きながら、言った。
「ヒーローは、いる」
猫のような大きな瞳に、確かな強い光が宿る。見覚えのある強い意志を秘めた瞳が、彼と重なった。
切れ味の良い日本刀でばっさりと切り捨てるように、匠が断言する。
「今も、この世界の何処かで誰かを救ってる。あんたの前にも必ず現れる」
おやすみ。
そう言って、匠は飲み干したビールを流し台へ置いて、和輝の眠る部屋へ引っ込んだ。
残された霖雨は、何も言わない葵を横目に見る。
葵は、少しだけ笑っていた。
「そっくりだねえ」
「……そうだね」
霖雨は肯定する。口元には、笑みが漏れた。
何時か、霖雨は思った。
和輝はしあわせの王子に似ている。
用済みと捨てられた王子の像と、疲弊した燕は神の使いによって天国へ運ばれる。ならば、和輝にとっての救いは何なのだろう。もう駄目だと膝を着いた時に、彼へ手を差し伸べてくれるのは誰なのだろう、と。
きっと、白崎匠には、それが出来る。
世界中の誰が否定しても、許さなくても、何を言っても味方でいてくれるのだろう。
葵が何故だか泣きそうに見えて、霖雨は堪らなくなる。
「葵は、優しいよね」
「はあ?」
それまでの穏やかさを一瞬で消し去って、葵が不機嫌そうに言った。
「俺の何処を見てそう思うんだ」
馬鹿馬鹿しいと、葵は吐き捨てる。
けれど、それでも霖雨は言葉を撤回しようとはしなかった。
「人間なんて、誰だって利己的だよ。俺も、勿論、和輝も」
霖雨が、酷く澄んだ目で言う。
「綺麗なところばかりじゃない。でも、葵はその人の綺麗なところばかりを見ようとする。自分を否定してでも」
違う。
葵は否定しようとして、言葉を呑み込んだ。
そうなのだろうか。
真っ直ぐに見詰めて来る霖雨の前では、その言葉が真実なのではないかと錯覚してしまう。
「俺の許容はエゴだし、和輝の自己犠牲だってただの自己満足だ。でも、葵はそれを優しさだって言ってくれる。俺達の弱さを、強さだと信じてくれる」
「違う」
否定の言葉は、微かに掠れている。葵は舌打ちした。
霖雨は言う。
「そうでなければ、俺達は側にいられなかった。甘さでも弱さでもない本当の優しさって、きっと、葵みたいな残酷さを併せ持っているんじゃないかな」
違うかな。
そんなことを言って、霖雨が笑った。
10.閑話
⑶嘘吐き
空港は人で賑わっている。
スーツを着込んだ男性は捲し立てるような早口で、携帯電話に向かって話し掛けている。肥え太った一家が高笑いしながら大量の荷物を引き摺っている。美しく着飾った女性の集団が、パンフレットを覗き込んで歓声を上げる。
母国へ一時帰国するだけだ。和輝は、何の思い入れもない筈の異国を離れることに、違和感を覚える。これから住み慣れた街へ戻り、懐かしい仲間たちに逢える。そう思うのに、何かが引っ掛かる。首を傾げていると、隣りの匠が後頭部を叩いた。
「何、変な顔してんだよ。あいつ等に笑われるぞ」
「そうだね」
「なあ、和輝」
「何?」
「お前、何時になったら帰って来るの?」
もう三年だ。
母国を離れて異国の地で過ごし、三年の月日が経った。
大学に通う匠はアルバイトをしながら、就職活動を始めている。同級生はきっと皆そうだろう。結婚した人も、親になった人もいるだろう。時間が流れるのは、驚く程、早い。
和輝は考える。この三年で、自分は何をしただろう。スポーツドクターを夢見て留学し、現在は医療からも離れてアルバイト生活だ。世界が厳しいことは知っている。一度転落すれば、這い上がることは難しい。
自分は何をしたいのだろう。
「お前が留学を決めたのは、日本では生き難かったからだろ。一時避難みたいなもんだ。ほとぼりも冷めてるんだから、そろそろ、潮時じゃないのか」
学生時代、和輝の生活は陰惨なものだった。マスコミによる根も葉もない報道や、痛烈なバッシング。ゴシップ記事に踊らされた心無い人からの罵倒や暴力を受けたこともあった。
それ等が落ち着いても、和輝の名前は売れ過ぎた。普通の生活が出来なくなる程だった。だからこそ、母国を離れることにした。けれど、それだけが理由じゃない。和輝も夢があって、それを叶える為に旅立ったのだ。
「学歴は大切だ。お前は高卒だけど、今から頑張ったって遅くない。こう言われると反発したくなるだろうけど、お前にはコネもあるしな。正直なところ、お前は何とでもなると思うよ」
「じゃあ、」
「だから、帰って来いよ」
前を見据えたまま、匠が言った。軽口のように放たれた言葉には振り絞るような切実さが滲む。
和輝は言葉を失った。
匠とは、生まれた時から一緒だった。この世界に和輝が産まれ落ちた時、身代わりのように母親は死んだ。けれど、同じ日に産まれ落ちた少年がいた。それが匠だ。和輝と匠は、同じ日に生まれた幼馴染だった。
和輝が事件に巻き込まれ、生活が凄惨を極めた頃、表立って庇ってくれたのは匠だった。立ち止まれば背中を押して、蹲れば手を引いて、膝を付けば引き摺ってでも連れて行ってくれた。唯一無二の大切な幼馴染で、親友で、ライバルだ。
「お前は何処でも遣って行けるよ。学歴が無くたって、戦場だって、宇宙だって遣って行けるさ」
「なんだそりゃ」
「でも、俺が嫌なんだよ」
匠が、和輝の左手首を掴んだ。其処には無数の傷がある。
人を救う為に付けた傷もある。八つ当たりの為に受けた傷もある。
――そして、自ら命を絶とうとしたことが、和輝にはある。
それが匠にとっての最大のトラウマであることを、和輝は知っている。
「俺はもう、いなくならない」
「お前が望まなくたって、何が起こるかなんて解らない。世界は冷たい。前に、お前が言ったんだろ。この世は冷静な天国だって」
「うん。――この世は冷静な天国で、祝福された地獄だ」
「絶対なんてものは、絶対に無い。俺は、お前が消えることが何より怖いよ」
帰って来い。
匠だけじゃない。自分を待ってくれている人がいる。
和輝も、それが何れ程心強く有難いことなのか解っている。
「本当のことを言うと、今、何をしたらいいのか解らないんだよ」
和輝は言った。
「ずっと迷ってる。――でも、もう少しだけ迷っていても良いかな」
「なんだ、そりゃ」
匠が笑った。和輝も釣られるようにして少しだけ笑う。
「必ず、其処へ帰るよ。だから、もう少しだけ、待っていてくれ」
「もう少しって、どのくらいだよ。何時だよ」
「具体的には解らないけど……、少なくても、あと一年くらい」
「何で」
「卒業するから」
「何を」
「大学を」
「はあ?」
こいつは何の話をしているんだろう。
匠は眉を寄せる。けれど、目の前にいる幼馴染は真剣で、冗談を言っている風でもない。其処に嘘はない。それが解るくらい、自分達は一緒にいた。
「親父にしか言ってないんだけど、実は向こうの大学に行っているんだ。夜間だけどな」
「お前、そんな時間あったのかよ」
「寝る間も惜しんで、せっせと勉強してんだよ」
そう言って、和輝が悪戯っぽく笑う。昔見た彼と何も変わらない、子どもみたいな笑顔だ。
「時間は限られてる。病院に勤務していた時は、本当に何回死ぬかと思ったけど、今は落ち着いて来たんだよ。これでも成績は良い方なんだぜ? ――高校の時、お前が面倒見てくれたから」
なんだ、そりゃ。
匠は馬鹿馬鹿しくなる。
勉強だけに打ち込んでいる人間にだって、狭き門だ。二足の草鞋で通れる程に軽い道ではない。でも、彼には出来るのか。そう思うと、真面目に大学へ通っている自分が馬鹿らしい。現実味を帯びない妄想だ。それでも、嘘ではない。
「適当なこと言ってんじゃないだろうな」
「嘘吐いてるように見えるか?」
「……見えないから、困ってる」
和輝は笑った。
茨の道だって、獣道だって、踏み固めれば王道になるのだろう。
そんなことを誇らしげに和輝が言う。
「あと一年したら、大学は卒業だ。そのあとは日本に戻るにしても、本腰入れなきゃいけないけど」
「何で、わざわざ、そういうことするんだよ……」
もっと楽で確実な道はある。それでも、茨の道を択ぶ。そういうところは、昔から変わらない。
「一分一秒だって無駄にしたくないからね。俺だって、匠にも、皆にも早く逢いたいから」
したり顔で笑う幼馴染が憎らしい。匠は怒る気も失せて大きく息を吐き出した。
飛行機の着陸を、アナウンスが告げている。それは高校時代、バッターボックスへ促すアナウンスに似ていた。
「仕方無い奴だな」
「今更」
リュックサックを背負い、匠は立ち上がった。掴んだ手首は離さないまま、二人は搭乗口へと歩き出した。
霖雨は、リビングへ置きっぱなしになっている何かの分厚い専門書を拾った。座学が壊滅的だという同居人は、意外と読書家だ。何の専門書を読んでいるのだろうと表紙を見れば、それが医学に関わるものだと解る。
大学病院で勤務してから、色々な職業を転々としている。今は喫茶店でアルバイトしているらしい。浮雲のように不安定で、将来に不安は感じないものかと霖雨は頭が痛い。まだ、二十一歳だ。先は長いから、少しくらいの寄り道なんて大した障害にはならない。そんなことを思いながら、重い本を投げ出す。
ソファで胡座を掻いている葵も何か本を読んでいる。霖雨はコーヒーの入ったマグカップを片手に覗き込む。気配で察していたらしい葵は、顔も上げずに言った。
「鬱陶しいな」
「酷いな」
霖雨は対面するようにソファに座る。今頃、あのヒーローは飛行機だろうか。
投げ出された専門書を一瞥し、葵が言った。
「和輝は多分、天才と呼ばれる人間なんだろう」
「何?」
「座学が壊滅的だって言うけど、頭の回転が悪い訳じゃない。普段を知っていると俄かに信じ難いが、恐ろしい集中力だ」
「別に、普段だって集中力あるだろ」
「次元が違う」
葵が言った。
彼が和輝を褒めるのは珍しい。霖雨は曖昧に頷いた。
「一度集中すると、他の情報は一切遮断される。頭が悪い訳じゃなくて、言葉を知らないだけだ」
「何の話だ?」
「本の話」
「本?」
「多分、その本はもう丸暗記したんじゃないか?」
何の話なのか、霖雨には解らない。けれど、葵が何処となく嬉しそうなので、気にしないことにする。
ふと思い出して、霖雨は言った。
「和輝に、お土産頼むの忘れた」
「買って来るよ、変なもの」
「変なものって」
「だって、あいつ変なもの好きだろ」
そう言われて、和輝の持つキーホルダーが不気味なキャラクターであることを思い出した。
姉がふざけて買って来たという割には、律儀に付け、既に色褪せている。多分、そういう奇妙なものが好きなのだろう。そうでなければ、こんな奇妙な生活を続ける筈も無い。
「予想しようぜ」
「珍味」
「ああ、ありそうだ……」
訳の解らない珍味を大量に買い込んで来そうだ。
そんなことを思って、霖雨は笑った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます