期限切れですよ、その『免罪符』

「お正月なので~」


 をおっ、なんてお手軽で、使い勝手がよいフレーズであろうか。


 この一言さえあれば、なんでも許されるんだから素敵だ(そんなことはありません)。そう、なんでもだ!(違います)。


 #お正月なので、お酒に溺れていいですよ。暴飲暴食も人生のスパイス。


 #コロナ禍を理由に自宅からでかけないので、お年玉中止。


 #日頃の疲れを癒やすために、究極にまでだらけきる。


 上記三点を、遵守しつつだらしのないお正月休みを満喫しているボクです。本年もよろしくお願いいたします。


 そんな愚にもつかない理由を錦旗の御旗のもとにチラつかせて、だらけきった生活を甘受しまっくっていました(過去形)。なんか終わってしまいそう……。


 どうも、世間では四日は、お正月に含まないと考えている人もいらっしゃるようです。そんなコンパクトな正月なんて嫌だ!


 そもそも、いつからいつまでがお正月なのか? ボクの中では非常に曖昧であります。


 例えば始まりは、1月1日の0時。実際問題として、物理的にはココからお正月が始まるのだろうけれども、寝てないで迎えている場合、ボクの中では前の日の感覚が抜けきらない。


 そう、朝起きて太陽を拝んだときが正月のはじまりな気がする。とてもファジーでふわっとした感じではあるけれども。寝る前は前の日論者である。


「それでは徹夜したらどうなるんだよ!?」

「良い子だから寝ろ! あとふわっと論は、正論に激烈に弱い」


 元を正せば、お正月は「歳神さまをお迎えする」という行事なんだけれども、いついらっしゃるのか?


 つまり、お正月の期間の設定により、神様の労働条件がブラックかそうでないかが決まるわけです。


 つまり、労基法に基づいて考えるならば、1月いっぱい、せめて小正月(1月15日頃)までをお正月として、みんなでだらければいいぢゃないか!?


 神様を働かせて、自分がだらけていくスタイル。をいっ。えらくバチが当たりそうなので時短をオススメしますかね。そもそも八百万やおよろずの神々で手分けすれば、速く終わるのかな? そしたら神様も宴会すればいいと思う。


 それで、期間問題になるんだけれども、3日までを三が日、7日までを松の内。なんていうよね。鏡開きが11日。この辺の行事をひとつの区切りと考えるのが妥当なのでしょうかねぇ。


 また関西など地方によっては松の内が15日までで、鏡開きが20日なんてところもあるのでお正月の期間がますますわからなくなってしまったりします。


 少なくともボクの周辺事情では、免罪符の効果は3日で切れそうです……がっかりですよ。

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