相乗効果ってあるよねー

 某漫画家さんが作品の中でおっしゃっていたのです。カレーは美味しいもの、唐揚げもおいしいもの。ではカレーに唐揚げを乗せたら……凄く美味しいもの。


 ざっつらいと! 完璧な理論だ。


 トンカツとかエビフライとか目玉焼きとかウインナーとか乗っけたら至高&究極のメニューになるんじゃね? 大福は添えるだけ……?


 ひだまりの縁側と猫だったり、ロッキングチェアにワイングラスで猫だったり、寒い日の布団の中に猫だったり。

 組み合わせるだけで多幸感がいらっしゃる。おおむね猫様がいらっしゃれば幸せなんだけどね。


 たとえば、かけうどんにお揚げや天ぷらをうかべたりも、そうだよね。相乗効果で美味しくなることを、ぼくたちは経験則で知っているのだから。


 ひと昔まえのスポ根マンガとかだと「1に1をかけると3倍にも5倍にもなる」風なことをたまに見かけるけれども、計算できな……うん、なるなる。なるよねー。


 ひとつのことにちょっとの工夫を加えることで、より効率よく、より楽しく、より美味しくしているけるのならば、やらない手はないのだ。


 ちょっと効率厨のけがあるボクは、このシナジー効果を大切にしたいのです。


 さて、ヤクルト1000である。


 今年話題にというか現段階でも人気の商品である。ボクもなんどか入手に成功して試してみたのだけれども、たしかに睡眠の質が上がっているような気がした。


 けれども残念なことに、すべからく品薄である。習慣のように続けていると本当に効果がありそうな気分になるので……プラシーボ効果ではないよね? いいなぁと思いつつも自身への継続投与には至っていないのが実情だ。


 そもそも話題が先行しすぎていて深くは理解していない「ヤクルト1000」とはなんぞやとチェックしてみた。


 公式サイトの情報では、乳酸菌シロタ株が1000億個入っているこの商品はストレスを軽減し睡眠の質を向上させるとのことなのです。


 つまりシロタ株1000億個すげーということだ。1000億個を一気飲みだ。イッキはだめだよといわれて育ってきたのに。なお、ほんの数滴、飲み残しただけで数億が失われると考えると油断できない。


 とはいえ、人気で1000は買えないので、1本に200億個入っているヤクルト10本パックを買ってまとめて飲めば2000ではないですか!


 1000<2000。うむ2000のほうが強いね。腰だめでイッキにいっとこうか。ジョッキにあけて2000億個を一網打尽にすればいいじゃないか!


 もうストレスとはおさらばだし、永眠できるレベルだよ、きっと(よそ見しながら)。


 相乗効果で糖尿病が悪化する可能性には目をつぶる、心の目も一緒につぶれば効果倍増だね。えっへん。

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