いい意味での『黒』

 いろんな場所でやってますね、ブラック企業デー……ブラックフライデー。年々謎のイベントが増えていき、それぞれが商売に結びついてきていて、なんか不思議です。


 酷いインフレ傾向で生活に潤いがないので、通販とかで良いものを安くみたいな風潮にどうしてもついていけないボクです。商売っ気が強すぎて逆に毒気を抜かれてさめてしまいがちというのがその一因かもしれません。


 そもそもブラックフライデーってなんなのよってなりますよね。アメリカの11月の第四木曜日に感謝祭という祝日があります。その翌日の金曜日がこの黒金ブラックフライデー(文字量増えちゃうので便宜的に漢字二文字にしてみた)になる訳です。


 なにに感謝してるのかは、アメリカに入植したピルグリム・ファーザーズあたりに端を発しているらしいのですが、詳細は割愛します。1600年代の出来事なのでわりと歴史はあるんですよね。


 やっていることは中国の独身の日・光棍節(11月11日)と変わらないです。そのうち日本でもこれは始まりそうではありますが。ポッキーの日だけどね。


 さて、黒ってボクの中ではあんまり印象が良いとは言えない色です。死や恐れと言った忌まれる要素も含みますからね。


 負けると『黒星』なんて言いますよね。ヤツは黒だなだと『犯人』ですし、『ブラックマーケット』なんて闇市場だよね。香港での株価の大暴落と市場の混乱は『ブラックマンデー』とかいわれるし、黒はなにかとネガティブに使われがちなのです。


 それがボクのイメージと強固に結びついちゃってるんでしょうね。


 黒は白と対をなす色ともいえますし、そもそも光もなにも内包しない無彩色ともいえます。白の膨張色に対して、黒は収縮色なので引き締まって見えるので黒い服とかはシュッとした印象を演出できたりしますね。あれだね。お腹の周りだけ黒で塗りつぶしたいわー。


 じゃあ、なんでブラックフライデーなんだろうと思って調べたら、黒字になるという意味合いでそうなったようですね。うーん紛らわしい。儲かってるのは白字にしろよ。それで文字が見えないんだから適当でいいだろ。どっかの収支報告書とかわらないんだから大丈夫だよ。黒く塗る手間が減って便利だよ?


 ところで、ピンクフライデーとかにしませんかね? あっ、これだとなんかえっちかな?

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