ブルー効果

 晩秋から初冬にかけては、とても空が澄んでいて綺麗な印象があります。鮮やかな青、碧、蒼。あと日差しの角度が浅くなってくるので太陽が眩しく感じる時季でもありますね。ぐっと寒くなる前のこの日和が好きだったりします。


 さて話はかわりますが、先日買ってきた大根を切ったところ、中身が青かったんですよ。たまにあることではあるのですが、ギョッとするんですよね。


「うっわ、こいつ青いじゃん! うん、めっちゃ青」ってなります。


 とはいえカビとか腐ってるとか、そういうことではなく、青あざ症という大根の生理現象でそうなるらしいのですが、本当にびっくりします。過剰な湿気とか乾燥とか、なにかしらのストレスが加わったことによる結果のようです。


 まぁ煮物とかにしてしまえば、普通に青みもぬけて食べることは可能なのですが、ちょっと心配になりますね。むしろブルーなだけに憂鬱ですらありますが。


 症状が進むと苦味とかが増すようなので、早々に食べきっちゃうのが得策のようですが、大根おろしには流石に向かないかもしれません。ブルーハワイみたいになっちゃいそうだしね。醤油を掛けても紫っぽくはならないからねっ!


 青という色は食べ物についていると、食欲が減退するようなのでダイエット向きの大根ということにしておきましょう。


 辞書にはブルーは憂鬱という表記があるし、マリッジブルーとか言葉の上では良い意味は少ない気はします。私は青さん好きですけどね。


 ブルーに対してちょっとネガティブな感じになってしまいましたが、寒色系の代表でもあるこの色は、寒さや冷たさを感じさせる色ではある一方で、集中力やリラックス効果を高めるなどともいわれています。


 野球の某キャッチャーさんのミットが青色でした。これはピッチャーの集中力を高めるという効果を狙ってのことらしいのです。うまく活用すれば少なからずよい影響をもたらしてくれるかもしれませんね。


 この色は内向的な人や穏やかな人が好む傾向のある色で、日本人にも好きな人が多いですよね。


 私も血統的には日本人ですが、肉のブルーはちょっと勇気がいるので頼んだことはありません。

 炙りカルビでももうちょっと焼きますよ? 秒しか焼いてないじゃん。いやステーキの焼き加減の好みの話をしていたわけではないはずなんですが。


「青い肉を集中して穏やかに食べる」なんか倒錯したえっちな感じだね。

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