スピンとか帯とかを語る
あまりにも、良く本、本と自分で文字を打っているせいで、本という漢字がなんだかよく分からなくなってきたことがあるボクです。軽くゲシュ崩ってますか、そうですか。
しばらく前のことですが、湊かなえさんの単行本を購入したときのことです。本を開くと真新しい匂いとともに、ボクの目に飛びこんできたのは二本のスピン。そうスピンが二本ついているという、謎のアタリだったのです。
スピン。代表的なところでいうと新潮文庫に付いているあの、紐状の
河野裕さんが、新潮社で仕事をするときに、ついにボクの本にもあのスピンがって思って仕事をしたら、新潮文庫NEXにはスピンがなかったという記事を見たときに、ちょっとの共感と吹いちゃったことを思い出しました。憧れるよねスピン。
さて、最近? アニメ化や映画化など映像作品の原作などとして、重版がかかったりする際などに宣伝のためにカバーが二重になっているものを散見します。
実はあれ、カバーではないのですよ。
帯なんです。その証拠に元々のカバーよりも5ミリほど短くなってるんですよ。全帯なんていったりしますね。基本的にカバーを二重にすることはないのですが、これによって(帯と言い張ること)二重カバーっぽいことができるようになったという寸法です。
最初に考えた人は発想の転換ですごいなーと思うと同時に、もう一回、帯(カバー)のために同じ本を買うこっちの身にもなれとも思ったりします。でも何となく悔しい思いを抱えながら別の新刊のために諦めるという微妙なメンタリティーにもなります。もやるぜ。
カバーと言えばカバー裏にマンガが描かれていたり、カバーを外した表紙の部分に変わったデザインやカバーとは別のイラストがあったりすることもあるので、本を買ってくると思わず裸に剥いてしまうという変態行為を……繰り返す日々です。
ちなみにフランス語だと、本は男性名詞なんですね。でも雑誌は女性名詞。つまり裸にできるのは男性のみってことさ……ふっ。
なにげにカバーだ表紙だといっていますが、最近はこのふたつって混同しがちですよね。
広く流通している日本の本は、構造的にはカバーが巻かれていることがおおくて、その下の見えない部分にいるのが表紙だったりするのですが、カバーが巻いてある外側の部分を指して表紙っていったりすることも多いですよね。
本とうに、日本語とかものの名前って難しいよね。
ちなみにこの記事で『本』という漢字は17回登場しました。多いな!
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