それに名前をつけるならば
ボクはちょっとした団体に混じって、神奈川にある観光地にいくことになったのだ。
早朝、駅に集合して電車で水港と書く街へ行く。現地に着いたらバスへ乗り継いでさらに目的地を目指すことになる。旅路は順調かと思われた。
だけれども停留所に現れたバスはスケルトン仕様で骨組みのシートしかなく、天井も床もない。正直ヤバイ匂いしかしない。少しは心配でもしたらどうだ自分とおもうのだが、むしろワクワクしていた。アホである。
というのもボクの隣にはメイドさんの格好をした空色の髪の毛をした女の子が座ったからだ。めちゃめちゃかわいい。初対面なのになぜか距離感も近い。ヤバイぐらいいい匂いがする。
という、じつにどーでもいい夢をみた。
人は寝ているときに、深い睡眠と浅い睡眠を交互に繰り返していることは、よく知られている。
眠り始めると、深い睡眠にはいって1時間ほどで浅い睡眠に切り替わる。大体90分ぐらいのサイクルでこれが繰り返される。深い睡眠中は大脳の活動も低下して、体を休めているそうだ。もちろん夢も見ない。そうノンレム睡眠と呼ばれる状態がこれだ。
逆に浅い睡眠のときには、夢をみる。諸説あるけれどもこのときに、記憶の整理などが行われているとも言われる。
一言で記憶の整理とかいわれても、なんだか漠然としていてイメージがしづらい。あれかなパソコンでやる、ハードディスクのデフラグみたいな。クラスタとかできてる脳みそをせっせと小人さんが修理している感じかしら?
ということで、先述の夢だ。そんなテキトーな名前の街なんてないし、もちろん行ったこともない。スケルトンのバスも普通にない……はず。ましてやメイドなどボクの人生のなかでは遭遇したことは記憶にない。
どうゆう風に記憶が整理されたのか……ボクのハードディスクがクラッシュしてませんかね。
夢というものは本当にいい加減なもので、あとで考えるとなんでそんなことにって思うようなシチュエーションであっても、なんだか不思議と受け入れちゃっていて、違和感など覚えることもない。
バスがスケルトンでも、そうかな、程度で受け入れてしまっているし、空色の髪の毛の人がいても変とすら思わないのだ。本当に記憶が整理されているのか、はなはだ疑問だ。
ところで空色い髪のメイドさんにボクは一人だけ心当たりがある。『Re:ゼロから始める異世界生活』のレムさんだ。彼女かわいいよね。うん。推せる。ということでレム睡眠の話でした。
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