君はそこに付いていっちゃダメ

 実家で暮らしていたとき、食事の際は残さずちゃんと食べるというのがルールとしてあった。ご飯粒とかお味噌汁の具にいたるまで、感謝して丁寧にいただくというのは大切なことだと思っている。


 そうゆう風に育てられてしまったので、残してしまうことに少なからず抵抗感があるのだ。もったいないという感じに。それは実家を出て暮らしている今の状況でも変わらない。


 とういうことで、今日はくっついてくる問題です。なにそれ。


 ケーキをピース単位で買ってくると、なんだか透明のフィルムにまかれていることが多い。複数買ったときに互いに干渉しあって味が混ざったりしないことに有効だ。


 もちろん見た目にも綺麗だし、食べ物を目で楽しむということを考えてもありだと思う。でもね。剥がすときに付いていっちゃうの。大量のクリームが付いていっちゃうの。凄いもったいないって思うんだ。


 子供ときはもうペロペロしちゃってたけど、ある程度年齢があがってからは、それもやりにくいというか、恥を知ってしまったので難しい。


 にくまん――中華まんに付いているグラシン紙のように、スッキリ取れたりするなにかを開発してくれませんかねぇ。あの周りのフィルムがスルっと取れたらめちゃめちゃ気持ちよくないだろうか。


 ヨーグルトのフタもまた然りだ。買ってきてしばらく水平に置いておいてから、そっと運んで食べればなんとなくフタに残留したがる子も少ないんだけど、やっぱりどうしても残っちゃう。


 もったいないと卑しいと思われるのでは、というはざまで揺れてしまうのだ。


 なかでも特に気になっちゃうものがふたつあるのだ。カステラと納豆。


 ボク、そんなに頻繁に食べるわけではないのだけれど、カステラ大好きなんですよ。あまくてふわふわで、それで下の部分の黒くてほろ苦い部分がいいアクセントになって、幸福度の高いお菓子だと思うんですよ。


 でもね、剥がれちゃうの。黒い部分いっぱい食べたいのに剥がれちゃうの。紙にくっついてベロベロになっちゃうの。あれはなんだか凄く悔しいんだよね。あれを上手く剥がす方法とか開発できたら、なんかすごい賞あげたい。


 そして納豆である。パックで買ってくるとだいたいビニールのフィルムが表面にかかっている状態でパッケージングされているじゃないですか。あれを剥がすときに何粒かはお供をスルようについていっちゃう。


 丁寧に取るにしたって、ネバネバしてて心労がたまるんじゃ。と思ってたんだけど最近キレイに取る方法を知って、ウキウキしてしまったのです。


 その方法は、フィルムを軽く持ち上げたらパックのフタを閉じて、容器のスキマからフィルムを抜き取るだけ。おお。これ考えたひとはどれだけの納豆さんを救ったか! ほめてつかわす(なんで偉そうなのか……)。


 まぁ色々物価とかも上がってるから、少しでも無駄を減らして豊かに暮らしたいねというお話でした。

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