それは烏の習性

 小説の新しいシリーズや作家さんを買い始めるきっかけはなんですか?


 僕はアニメやドラマなどの映像化や、WEBなどで話題になっていたりといったことが初めての接点になることが多い。もちろんその導入は多岐にわたるのだけれども。


 また店頭で見初めるというのもあるのですが、その中でもライトノベルとかだと新人賞や大賞受賞などのアオリがあると思わず手にとってしまいます。


 その作品の続刊を購入していくかはわかならないけれど、とりあえず、ぱっとみで苦手そうな文体でないならゲットに向かう。ブレーキは壊れているので止まらない。


 というくらいの気持ちだったんだけど、気がついたら集めていた。


 ふと気がついたら、本棚の一角に金色なゾーンができていた。


 僕の本棚には、主にライトノベルが入っているものがある。色々と自分の中では分類が進んでいて、並びには独自ルールが適用されているわけです。


 その中の一角にアニメ化、新人賞お試しで買ったよゾーンがある。なんかそこをみてたら金色なのよ。はて?


 新人賞のシーズンだけ、受賞作を中心にオビが金色や銀色になるのだ。わりとレーベルを跨いでその傾向は強いので金帯、あつまっちゃいました。


 こんなに烏みたいな習性が自分の中に眠っていたとは! なんの価値もないけど。


 何となくだけれど、箔押しがある表紙にも惹かれるものがあるし、ちょっとした特別感が好きなのかもしれませぬ。装丁による選別はきっとある。


 装丁といえば、PP貼り(表紙がツヤツヤで光沢のあるヤツ)しているものと、マット加工(ツヤがなくフラット)なやつがたまにあるのだけれど、マットなのが気になってしまう。


 通常、マットよりつやありのほうが手に取って貰えるようでほとんどの作品はPP貼りなんだけどね。


 GA文庫の例だけど『りゅうおうのおしごと!』や『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』がなぜかマット加工になっていて、僕を強烈に誘惑してきた。ほかの作品はほぼほぼPP貼り。


 売れる作品だけをあえてマットで刊行してるなら、どんな慧眼の持ち主なんだよってことなんだけど、たまたまなのか、僕と同じようにマット好きが(マッドじゃないよ?)潜在的にいっぱいいるのかだね。


 特殊性が僕を惹きつけるのか、光ってないのが僕を惹きつけるのか、だんだん良くわからなくなってきたので考えを放棄することにします。


 

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