無意識下の右と左

 人には利き手とか、効き目とか主に、動作をメインに司っている部分があることは広く知られている。


 それは意識してとかではなく、気が付いたらそうなっている。なので、コントロールが微妙に効きづらい箇所ではある。


 例えば、人の目は効き目と補助的な方がある。効き目で見て、もう片方の目で、立体や空間を把握している。とはいえ優劣はないのだけれど、違う役割を担っていたりする。


 丁寧な利き目の調べ方は自分で調べていただくとして、銃をホールドして、両目で見て星門、星照、ターゲットを一直線に並べてトリガーを引けば少なからず狙いはつく。


 このときに、片目を交互につぶって、ターゲットがセンターよりズレるほうが、効き目ではない方だ。


 よく都市伝説で、銃は片目で撃ったらあたらないから駄目とかいうけれども、実際問題はどちらでも良いと教わるようです。ただし、効き目は閉じてはいけない。そこはしっかり守ろう、おじさんとの約束だよ。なんのこっちゃ。


 そもそも、銃を握るような状況下で、片目だけでも閉じて視野を狭めるという行為自体が死に直結しかねないのでないような気もするけれどもね。


 そして利き手、これが僕には問題だったらしい。


 それというのも、先述のとおり意識しないで操作をするときにそれが現れていて、不思議に思われることが僕にはわりとある。


 基本的に箸を持つのも文字を書くのも右なので、まちがいなく右利きなのだけれども不意に、あれ左利きでしたっけと指摘されることがある。


 例えばスマホを片手で操作している時は概ね左手でもって、左の親指でスクロールなどを行っている。


 例えば、テープを貼る時に、テープ台を左に置いてテープを左手で引き出して使うほうがやりやすいし、効率がいい。


 例えばスマホで文字を打つ時は、右手でもって左手でフリック操作しながら文章を打つほうがやりやすい。


 例えば文庫本を片手で保持しながら読んでいる時は概ね左手で保持して読んでいた。


 全部、人から指摘されて気がついたのだけれどたびたび左手を使っていた。いや、右手さんをないがしろにしているとかそうではなく、無意識に使い分けているようなのだ。


 なにを基準にそうなっているのか疑問だけれどそうゆうものだから。


 以前、右肩を脱臼して右腕がしばらく動かせなくて、難儀したけれども、その時は左手で文字を書いてみたりしたが、それはどうにもならなかった。重要な時にはこのていたらくなので、ままならないものなんだけれどね。

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