いつのまにかボクは変態仮面だった
ねぇ、変態仮面って知ってる?
ボクは知ってはいる。突き抜ければ何でも凄いということを体現しているそれだ。あと、すごいヤバい。
もともとは、少年ジャンプで連載されたギャグマンガで、コミックスも発売されている。果ては実写映像化もされた怪作。
主人公は女性のパンツを頭にかぶってほぼ半裸で戦う正義の怪人だ。
もう、説明するとあれだね。ボクの頭がおかしく見える不思議。
さて、昨今の感染症予防の観点から日常にマスクが欠かせなくなってしまった世界線で暮らす僕たち。
この、つねにマスクを付けて生活していた期間が長くなるにつれて、ひとつの言葉が囁かれるようになった。顔パンツ。
え、まって、聞いた瞬間に変態仮面のビジュアルしかでてこなかったんだけど!
ボクは変態仮面だったのか。道理でマスクをつけるとちょっと息苦しくなって気分が高揚すると思ったぜ(酸素不足です)。
街中には変態仮面があふれていると考えるととても愉快な気持ちになる。この辺のどうでもいい妄想癖がボクの弱点かもしれないね。高揚の原因はこれか……。
一説には、マスクを付けている期間が長かった影響で、マスクを付けないで出かけるのが恥ずかしい→下着をつけないで出かける気分→顔パンツ→。
きっと次の
うん、もうすこしマシなネーミング考えろよ。とっても印象に残っちゃうじゃないか! ウケる。なら良いか。
ちなみにスシやテリヤキ、ハラキリなど日本語のまま、外国に認知されている言葉はそれなりにあるのだが、変態もそのひとつらしい。
えっちいマンガとかアニメとかを指す言葉としてhentaiが活躍してる。さすが日本。尖ってる部分は世界に透徹しやがった。
えっちも変態の頭文字からとっているらしいので、外国からの日本の見方が心配になってくるまである。だって変態の国の人だもの。
マスクと言えばコロナ禍が叫ばれ始めた初期の頃に、マスクが本当に手に入らなくてほとほと困っていた時期があったのだけど。
そのころに一度、防毒マスクをして歩いている人とすれ違ったことがあって、ひどく驚いて二度見してしまったことがある。ほとばしる世紀末感があった。
カラスのくちばしのカタチをしたペストマスクをしていたらもっとやばい気持ちになったかもしれないけど、幸いにして見かけなかった。
マスクが売ってなくて煮詰まったボクは、アマゾンで売っていた
そんなこんなで、今日もボクは顔パンツを装着して意気揚々と出かけようではないか。
フオオオオオオオオオオオオッ!!
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