誤字とツッコミ
便利な世の中になったものでPCやスマホで文章を書いていると、書いたり消したり、切ったり貼ったりは当たり前だったりする。
執筆時は勢い任せなのでしばらくして眺めると、元々の原型が行方知れずだったり、誤字・脱字が高頻度で存在することがある。よくある。
ときに我ながら吹き出してしまうようなひどい誤変換なんかもあり、自分のことでありながらいささか楽しい気持ちになってしまう。
特に公開しないことを前提としている日記はチェックが甘いので、まさに大豊作だ。違います。
文字を書いて公開しているという行為の性質上、人に見てもらって楽しんでもらう、笑ってもらうという事柄に対して、過多はあれどウェルカム、望むところではあるのだ。
でも、作品を公開するにあたっては誤字・脱字はすべからく避けたい。
だが、この字面は面白すぎるだろうと惜しむ気持ちが生まれることが少なからずあるのだ。
ということで、最近発見した自分なりの苦笑の作を紹介してしまう。
ある意味エッセイは身を切る部分でもあるので。
『退場日にボクはなにをしているのだろうか?』
誕生日が退場日となっていた悲劇。完全に意味が変化してるじゃん。しゃれにならん。
まぁこの流れだと確実に死んでる気がするね。えへへ。
誕生日に亡くなるとか、太宰治かメジロマックイーンへのリスペクトがすぎるよね。
『この物語の《毒股間》は悲しくも味わい深く――』
たぶん、孤独感がひどい有様で変換されていて笑ってしまった。
なんだそのエグいやつは、自分に対してのセクハラにも程がある。なにを味わってるんだよ!
ボクはオークかなにかかな? 冗談は体型だけにしておきたい。
『花は咲きはじめているけど卍解には程遠いな』
うん、辞書も自分もいい感じでポンコツってるようです。満開という言葉自体そう頻繁に使う言葉でも無いけれど、どうしてそーなった。
鼻でも詰まっていたのかしら。
『その異星との友好関係は決して良好とは言えないのかもしれない』
そうだね、宇宙な大戦争が始まるかもしれないね。異性人。
まぁ性別が違うとだいぶメンタルも違いそうなので、別の星の人というのも過言ではないよね。過言です。
『異形種に転職するというのはどうだろうか?』
そうそう。そうだったね、モンスターかなにかになりたいってことでいいのかな?
とはいってもねぇ。ボクは、人として生まれたので、できれば人として終焉を迎えたい気持ちでいっぱいなんだよね。異業種ね。うん、知ってた。
『死合わせにしてくれるんだよね』
幸せになろうよ。こんなところで死合う意味がわからないんだよね。
直後に書いていた文章に変換内容が引っ張られることは、多くあるのだけれど、なにをやっていたのか。
『心機一転して異業種に転職したボクはサクラという女の人と出会った。サクラが満開だった日。
ボクは誕生日を異性の人と迎えることになった。サクラは家族を失ったボクの孤独感を幸せで消してくれた』
こんな文章があったとする。
『心機一転して異形種に転職したボクはサクラという女の人と出会った。サクラが卍解だった日。
ボクは退場日を異星の人と迎えることになった。サクラは家族を失ったボクの毒股間を死合わせで消してくれた』
こうなる。誤字って怖いね。
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