FEP問題の果てに改宗

 パソコンのドライブの不具合で日本語の入力システム『ATOK』(ジャストシステム)がインストールできずに、悶々としていた日。


 仕方なく『MicrosoftIME』を使用していたことがあるのだけれども、この不便さは筆舌に尽くし難く辟易としていた。


 使用目的にもよるのですが、文章作成を作業の主としている場合において『MicrosoftIME』は今一つも二つも物足りません。


(自分の日本語の不自由をFEPのせいにしてはいけません。)


 さて、ふと思いつきまして日本語の入力システムってほかにないものだろうかと疑問しました。


 思い込みというのは怖いもので上記の二つ以外を私は知らなかったのです。そもそも存在しないとすら思っていました。


 割とこうゆう思い込みはあるんだよね。そんなこんなで、調べてみましたらいっぱいあった……いっぱいあった!


 驚きました、まさにエウレカ、世界は広かったよ、いや世界が広がったよ。


 結局、吟味する前に直感で目についた『Google日本語入力システム』を採用してたわけです。早速インストール。


 そもそもブラウザの『Google Chrome』を利用したことのある人ならば、なんとなく使用感は予想できるかもしれません。


 あれがそのまま利用可能であれば、快適な文章制作ができそうとは思っていたのだけれども。


 まさかフリーでしかも日本語入力システムとして利用できるとは――感謝、ありがたいです。


 アップデートも頻繁に行われるらしく最新の単語まで網羅的に使える可能性もあるし。


 試しにいくつか打ってみた単語を羅列してみます。


吾峠呼世晴ごとうげこよはる冲方丁うぶかたとう虚淵玄うろぶちげん、ソードアート・オンライン(SAO)、機巧少女は傷つかない(当て字系のマシンドールは無理だった。きこうしょうじょといれれば一発)、Re:ゼロから始める異世界生活(Re:の部分がつらいな)、アジア太平洋経済協力会議(APEC)、世界保健機構(WHO)』(敬称略・順不同)


 なんとなく世代が見え隠れしますが……気のせいです。


『SAO』などに至っては、単語間にナカグロ(・)のありなしといった選択肢も変換候補で提示されたので好みや状況に応じて使い分けもできそうなので恩恵も大きそう。


 あとお約束だけど “にわには” の四文字で予測候補がでてきました “庭には二羽鶏がいる” 。


 逆にだめだったのが “記者の記者が記者で記者した” おい、記者すぎるだろ “貴社の記者が汽車で帰社した” だよ。


 それでも予測変換が快適すぎだね。ものによっては三文字目あたりで候補が表示されるので間違いやすい固有名詞のショートカットが可能となるので、作文の速度の大幅な向上が見込めるかも。


 特に商品名や作品名は記載に気を使う部分なので恩恵も大きいかもね。


 あっ、約一名の『ATOK』信者が、改宗しました。

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