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アミラに言い寄るエドガー、そのエドガーを密かに(しかしバレバレで)
ヨドガーですね。
ううーん。
勢いに任せて書いた、かなり荒い設定のSFという印象ですね。
背景としてのSFぽさがあればよい、という程度なら突っ込むのもヤボに思うんですが、これだけ書き込んでしまうと逆にアラが気になります。そこも含めて整合性を示せれば、逆にお見事の一言なんですが。
お題も確認しましたが、SF要素は絡んでないので遠慮なく感想行きますw
まず、長寿化という要素が、複数の問題を生む原因かなと。
この設定の説明がほぼされていない点が、物語の理解を相当妨げる感じがします。
例えば長寿になった場合、何歳まで生きられ、老化はどう扱われるのか。
アミラたちは普通の人間的には何歳に相当する、もしくは精神年齢的にはどう変化するんでしょう。200年以上生きていて、皆(特にアミラは)若々しい感じですが、外見的な年齢がイマイチ見えて来なくて、キャラが想像しづらいです。
永遠に若いとしても、精神的にはどうなるんでしょう。
この話が老いらくの恋なのか、200歳の若造の思春期なのか、読者にはイマイチ分かりません。
恋愛ものと年齢的成熟というのは、それだけで一つのテーマになりそうですが、そこの説明が省かれているのは、SFとしてはともかく、ラブストーリーとしては感情移入的に厳しいものがあると思います。
200年後も若さを保てるなら、揃って退役してる点も疑問です。
世代交代するにせよ、肉体や精神的な老いが理由になりそうなものですが、いいとこミノルがそうかもというくらいで、他は若すぎるくらい若いイメージです。
ここら辺は、それこそ前半の会話で説明があってもよいかなと思われました。
100年を機にセミリタイアする慣習があるとか。
同じ理由で、映画。
この星に文化や映画がないというのも謎すぎます。200年も人間が生きていて、地球文化の土台があれば、娯楽が生まれない道理はないかと。これが5年10年の単位なら、惑星開発に必死だったとか納得もするんですが。
という具合で、長寿化設定故の疑問が散見される上、長寿化が物語に絶対必要なファクターとも思えないので、省くべきだったのではと思う次第です。
種族うんぬんはファンタジーのようなもので、まあいいと思いますが、前半で鋭敏な嗅覚の描写をしているのに、後半でミノルがフルーツのブラを嗅ぎ取れないとか、物語内で矛盾しているのはいただけません。種族の特殊能力そのものは大好きな設定なので、それを踏まえた対策をアミラに取ってもらいたかったところ。犬並みの嗅覚だとすれば、匂いマナーとか生まれてそうですね。
種族といえば、前半のコボルド一家との会話では、種族間の偏見というか確執が匂わされてる感じでしたが、まさかミノルがコボルトとは思いませんでした。読み返してやっと気づくレベルで、この辺も確執がある設定なら、その上でなおアミラが好意を抱く部分こそ、描写されるべきかなと思います。
総評としては、長編導入には設定に粗が多く、短編としては語り過ぎている、帯に短し〜という感想です。
SF設定は書き割りと割り切って匂わすにとどめ、アミラ中心の恋模様(ここら辺のキャラやアクションはいつも通り評価高いです)をメインの短編とした方が、読みやすく物語としてまとまると思いました。
あと、登場人物はもう少し厳選して減らすべきです。
長編はともかく短編については、も少し引き算を希望しますw
作者からの返信
毎度の丁寧なコメントとレビュー、ありがとうございます!
エドガー>ヨドガー、ですね。実は書いてて何回もこの手の書き間違い繰り返してました。
脱稿時には全部つぶしたと思ってたんですが、念を入れて検索かけるべきでしたね。
大変なお手間をかけて分析いただいたようで、恐縮の極みです。
問題のポイントを、主に説明不足と感じられる点を中心にご指摘いただきまして、それは逆に引き算の手がかりにもなるかとも思うのですが、リメイクをどっちの方向でいくかはまだ決めかねている状況です。
梶野さん的には引き算をご希望ということで、私もたまには、というか、そろそろそういう処置の仕方も身につけていかねばとは思っているのですけれどもw、現状は鉈のふるいどころがおぼつかなくて固まっている段階です。やりだしたら結構大工事になりそうですね。
で、ご指摘のポイントですが、
>永遠に若いとしても、精神的にはどうなるんでしょう。
>200年後も若さを保てるなら、揃って退役してる点も疑問です。
>この星に文化や映画がないというのも謎すぎます。
説明はできるんですよ。むろん、入れるべき説明を(主に時間的理由で)入れきれなかったというご指摘はその通りで、言い訳の余地はありませんけれども、ご納得いただける形にするのはそれほど難しくはないと思ってます。
ただ、二百年という数字が必要かといえば、確かにそこは再考の余地ありという気はしますね。
ミノルがコボルトであることによる恋愛面での確執なり何なりというのも、このままではいかんと思います。ここは明らかに何かを補うべきでしょう。
それにしても、帯に短し、とは言い得て妙ですね。半分ぐらい書いたあたりから「この原稿はどうもxxっぽい」という、そのxxの中身がうまく言えなかったんですが、まさにその通りです――と作者が嬉しがってどうする。
何はともあれ、検討の糸口を具体的にいくつも提示していただいたこと、助かりました。
改訂できましたら、ノートなり何なりでご報告いたしますので、またつついていただければ幸いです。
改めて感謝申し上げます。
編集済
拝読しました。面白いです……ってすみません、前回と同じですが。
まず主人公のアミラのキャラがいいし、お話としては付録のSF設定がきちんとしてるのもいいです。アミラや戦友たちの別のエピソードも読んでみたくなります(もしかして他の作品にあるでしょうか……と考えるくらい世界観が作り込まれてますね!)。
時に、筒井康隆などお読みなのでしょうか。最初のコボルトとの対話の部分、氏の「関節話法」の冒頭を思い出させました。具体的な内容は「犬と猫」という以外に似ているわけではないんですが、会話のやり取りの軽妙さに通じるところを感じました。
作者からの返信
レビューともどもありがとうございます!
いやもう、自分でも今回はぐだぐだで、すいません、期限までに書いた証だけ残します、という情けない出来との自覚があるのですが、確かに世界観設定はそれなりに練ったつもりなんで(それがストーリーにうまく絡みきれてないのがアレですが)、その点をご評価いただけたのは素直にうれしいですっ。
アミラたちの、どこか予定調和的で、深刻な対立なんて起こりようがなさそうなぬるい空気は、お分かりでしょうが80年代ジュブナイルSFなんかの空気そのまんまですね。他人が書いてたら「甘い!」とかコメントしそうなのに、久しぶりに自分で書いたら、やっぱりこういうのっていいなあと、ぬるま湯にずぶずぶつかってしまいます。リメイクしてもこの空気は直さないつもりです。
>氏の「関節話法」の冒頭を思い出させました。
個人的に永遠の神作と思っている文章を連想していただけるとは光栄の限り……というよりは汗顔の至りであります。
筒井康隆大明神は、私にとって初期値みたいなものですから、漠然と、どころでなく、数行単位でそっくりそのままなところなんかも、もしかしたらあるかも知れません……。とは言え、このアメリカンな会話のノリなんかは、直接の参考元はむしろ火浦功でしょうね、とこの際正直に告白しておきます。まあ火浦さんも筒井チルドレンには違いないですけどね。
楽しく読んで参りました(*^_^*)
それではお待ちかねのエイルの挑戦状4突破ですが、成功です(≧∇≦)b
ラストのオチは予想を裏切る感じで驚きました。きっと面白い映画が出来たことでしょう(*^_^*)
あえて世界観をなるべく構築してないプロットにはしましたが、それでも向いてないのに本格SFを楽しめました(≧∇≦)b
お星様とレビューも、プレゼントしようかなと思いましたが、コーディネートのインパクトがちょっと不足かと思います。他の参加者様は、特攻服おむつ\(◎o◎)/!とか、サメの剥製着ぐるみ(ー_ー)!!とか、それと比べるとm(_ _;)m
なのでエイルからは無茶振りもしましたし、ユーザーフォローを致します。今後もよろしくお願いします。
作者からの返信
フォローともども、ありがとうございます。
もとよりファッションセンスを言い出したら勝負にならないと思ってましたので、コーディネートがいまいち、とのご指摘は充分納得の範囲です。でもよかった。書くのを見送ったストーリーの中にはもっと残念なコーディネートになってたものもありました 笑。
多分、ワンシーンの見せ場を光らせてぴりっとまとめるのが最上のお題だったと思われるのですけど、本来長編に持っていくべき世界設定と、インパクト命のストーリーラインが引っ張り合いになったみたいで、そのへんは自分でも全体の印象を弱めてしまった感触があります。
改訂はいずれ、と思ってます。そう言いながら手を付けかねている作品も増えつつありますが、この作品は優先度上げて対処するつもりです。
とは言え、こういう楽天的でゆるゆるな恋愛話は久しぶりに書いたような気がします。もしかしたら初めてかも。少々強引でもハッピーエンドはいいものですね。また次にチェレンジする機会がありましたら、よろしくおねがいします。
編集済
タイトルから、ロマンチックなラブストーリーを想像したのですが、とても楽しいラブコメでした。でもタイトルに偽りのない、二世紀越しの恋(笑)。二百歳を超えていて、特殊な能力を持っていそうな凄腕の軍人のアミラの、いじらしい恋心。アミラが下着代わりに身に着けた植物と、体液の混交から生じた揮発性の媚薬が、その成就のきっかけになるところ。コミカルな中に、何となくエロティックなものを感じてしまいました(笑)。様々なSF的小道具や、チラっとだけ見せられる背景の説明から、物語世界を想像(妄想?)するような読み方、私は好きで、とても楽しく読みました。「汝、支配種たる者」と通底するようにも感じました。
作者からの返信
コメント並びにレビュー、ありがとうございます。と同時にすみません、本作は現在改稿中です。冬の終わりまでに仕上げるつもりでしたが、今なお粗を残したままで失礼してます。でも、その上で評価していただいたこと、とても嬉しいです。そう、この空気感なんですよね。まあほんとのところはどうなのかわかりませんが、本作を肯定的に見ていただいた方の「ここ」というポイントと、書き手の勘どころにしたつもりの箇所と、多分かなりの部分が一致していると思うんです。読み取っていただけて実に喜ばしい 笑。
ただ、その辺の雰囲気作りだけやって「他はおわかりですよね?」みたいな手抜きっぽい書き方になってるところもあるので、そこを埋めてる最中です。長すぎない程度にエピソードを補って、たぶん二万五千字ぐらい、四話構成に構成し直す形になるかと思います。
理想的な読み方をしていただいた後で恐縮ではありますが、よろしければ修正が済んだ頃に、改めて覗きに来ていただければ、なおありがたいです *^^*。