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それでさっそくその週の土曜日に、私は、ママに近所のペットショップにつれていってもらった。
ペットショップには、いろいろな種類の動物がいた。
私にとっては
そのペットショップはそこまで大きなお店じゃなかったけど、たくさんの種類のインコがいた。
インコとは思えないくらい大きな子だったり、ずっとしゃべってる子や、
まるでインコの世界に来たみたいで、ちょっと汗が出るくらいテンションがあがったっけ。
ほんとうは自分でどの子にするか選びたかったけど、もう私は、
ママはよく、外でごはんを食べるときや買いものなんかで、なににするか
というわけでママに
店員さんは近くに何人かいたけど、私はその人たちをスルーして、レジのなかにいた若い女の店員さんに声をかけた。
なんでそんなことをしたかといえば、ほかの店員さんはみんな男の人で、しかも、みんな背がすごく高くて、このときの私には、ただそれだけで怖く感じて、どうしても話しかけることができなかったから。
レジの店員さんは、ヤバいくらい美人な店員さんだった。なんか、見てるだけで、めっちゃ
声をかけて
私の思いや希望、おねえさんの説明やおすすめ、ママのお
セキセイインコは、人に
だけど、セキセイインコだけでもたくさんの子がいたから、私は、……まあたぶん、日は暮れるだろうなと思っていた。
だけど、じっさいには、そうはならなかった。
セキセイインコたちのゲージの前を行ったり来たりしていると、
その子は、体がすごく小さくて、キレイな黄緑色をしていた。
とくに
私が見つめると、そのインコはすぐに気がついて、私を見つめ返した。
そして三秒くらいすると、頭をなんかいかゆらゆらさせて、うれしそうに
おおげさだけど、なんだか
この小さい子にしたい、そうおねえさんに伝えると、ちょっと
おねえさんが言うには、そのインコはメスで、メスのインコっていうのはみんながそうじゃないけど、オスに比べてあまりしゃべらない子が多いらしい。
私は、それでもいいと思った。
確かにたくさんしゃべる子がいいなって思っていたけど、そんなことより、私はもう、完全に彼女のとりこになっていた。見れば見るほど、この子しかいないって思えて。この子はずっと私を待っていたんだって。この子は私のところに来たがってるって。やっぱりこれは、
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