一年くらいの振りかえり
1
私は、昔からいろいろなことを好きになるけど、いちばん好きなのは、やっぱり動物。
たぶん、そうなったのは、家にいろいろ本があるなかで、いちばん初めに手にとったのが、動物の
おサルさんやブタさん、イヌやネコ、ヤギにヒツジに、ラクダにカンガルー、クマさんにパンダ、リスにハムスター、ウサギとカメさん、マンボウにヒラメ、イカとタコさん、クジラとイルカに、イモリとヤモリ、カエルにアメンボ、トンボにチョウチョ、ペンギンにカバさん、タヌキとキツネ、ライオンにゾウさん、トラにおウマさん。
ただ
たくさんの動物たちのなかでも、なぜかトリに目をひかれて、そして、見ているうちにだんだんと好きになっていった。とくにインコに
しゃべれるってことに、心を
おサルさんでもしゃべれないのに、すごい! カッコいい! ってね。
小さいころの私は、土日になるたびに、
家にはパパがいないから、家のことが大変だったはずなのに、ママは時間を見つけては
だけど、私は、だんだん、それだけじゃ
『自分でインコを
最初、ママは
もとからママは、そういうことには
私が近所のノラネコにごはんをあげたりすると、ものすごく
そして自分でデコピンしておいて、私の手のひらをやさしくさすりながら、「ごはんをあげるのは、男の子だけにしときなさい」とかなんとか、よく意味のわからないことを言って聞かせた。
そんなママだったから、
だからさ、動物を
ママはすんごい
それだけじゃなくて、いろいろな話をもちだして、動物を
だけど、私のインコを
お願いをし始めて、たぶん半年くらい
なんと、ママのほうから言ってくれた。「インコ、
私はうれしくて、けっこう長いこと泣いてしまった。だってさ、そのころにはもう、半分くらい
あんまりうれしすぎたせいなのか、私は泣きやんでからも、ちょっと現実を受け止めきれなかった。一瞬だけ、あれじゃないかと思ったもん、テレビのドッキリ番組。
そんなわけで、なんだか急にやってきた幸せが信じられなくて、もしかしてママのウソなんじゃないかと思って、私は、どうして、とママに聞いた。するとママは、
「あなたも大人になったからね」と言った。
「……いや、まだ子どもですけども……」
「インコにとっては、あなたは親なのよ?」
「おや?」
「……いいえ、もっとすごいわ。神さまよ」
「神さま? ……神さまって、あの神さま? 神さまってあれでしょ? あのほら、あの……えーっと、……あれがあれするやつ……」
「そう、それよ」
「……めっちゃすごいね」
「だから。
「なにそれ? セキセイインコとなにか関係ある……?」
「……もうインコで頭がいっぱいなのね……。でもね、それが大事よ。……いい? ずっとそうしていないといけないのよ? 自分のことや、自分の気持ちなんかは、
生き物を
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