ドゥームの世界に住む人々(種族)について
ドゥームに住む一般にヒト種族に分類される知的種族は、7大種族のヒューマン族(24%)、エルフ族(14%)、ドワーフ族(16%)、翼人族(7%)、ホビット族(9%)、獣人族(18%)で、魔族(8%)で全体の96%を占め、他は1%にも満たない少数種族がほとんどである。
ヒューマン族は、全種族の中で最も中庸な種族で、ある意味、オールマイティであり、別の言い方をすれば、突出した大きな特徴を持たない種族である。個体差を除けば、ほとんどの属性の魔法を使う事が出来るが、突出した才能が知られる事は極めてまれである。体格等による適否を除けば、ほとんどの異種族と交配可能であることが知られている。
寿命は平均80年程度ではあるが個人差が大きい事でも知られている。概ね15歳で成人が認められる事が多く、18歳くらいで成熟する事が多い。50歳を超えると少しづつ老化の兆候が表れ始める、と言われている。
人口は、7大種族中、最も数の多いが、それでも全体の24%程度、圧倒的多数と言うほどの勢力とは言えない。
エルフ族は木精霊ドライアドと混血によって生まれた種族と呼ばれ、木精霊と間の相性が特に良く、木属性の魔法を得意とする事が多い。相生の関係から、水精霊、木精霊との相性も良く、相克の関係から、火精霊や土精霊との相性は良くない。
身長は、ヒューマン族を1とした場合、1~1.1程度やや背が高い程度で、体格はやや細め(0.7~0.8程度)、俊敏(1.2~1.3)な事で知られている。手先はかなり器用(1.3~1.5)で、優れた工芸品の作り手としても有名である。寿命は、平均でヒューマン族の3~4倍あると言われている。やや早熟で、寿命の0.1倍程度の期間で成熟し、その後長期にわたってその容姿を保つ。寿命の0.95倍ほどの齢に至ると老化がはじまり、一気に老化する。
ドワーフ族は土精霊ノームと混血によって生まれた種族と呼ばれ、土精霊と間の相性が良く、土属性の魔法を得意とする事が多く、また石工、金属加工等を得意とする。相生の関係から風精霊との相性がよく、相克の関係から水精霊は苦手だと言われている。一か所にとどまって暮らすことが多く、同じ土精霊を祖とし、自由を旨とするホビットとの仲は良くないらしい。
身長は、ヒューマン族を1とした場合、0.6~0.8位でかなり背が低いが、体格は太目(1.3~1.5程度)、俊敏(0.6~0.7)は無いが根気強く(Prs×1.5~1.8)、一見無骨な手先はかなり器用(1.4~1.6)で、優れた製品の作り手としても有名である。寿命は、平均でヒューマン族の2倍程度と言われている。ヒューマンと同程度のタイミング成長(30~40歳くらいで成熟する)、老化(100歳を超えると老化が始まる事が多い)する。
ヒューマン族、エルフ族、ドワーフ族には、高位種族がいる事が知られている。
ホビット族は土精霊ノームと混血によって生まれた種族と呼ばれ、土精霊と間の相性が良く、土属性の魔法を得意とする事が多い他、また、地を走る事を得意としており、俊敏な者が多い事でもで有名である。相生の関係から、風精霊との相性がよく、相克の関係から、水魔法は苦手だと言われている。同じ土精霊を祖とするドワーフと違い、自由を旨として一か所にとどまって暮らす事を良しとしないドワーフとの仲はあまり良くないらしいが、それを気にするホビットは少ないとの事。
身長は、ヒューマン族を1とした場合、0.5~0.7程度やや背が低く、体格はやや細め(0.7~0.8程度)、俊敏(1.5~1.8)な事で知られている。手先もかなり器用(1.3~1.5)で、あるが根気無く(0.6~0.8)、産品の作り手としてより、優れたスカウトとして有名である。寿命は、平均でヒューマン族の2倍程度と言われている。ヒューマンよりやや早熟で20歳前後には成熟し、同程度のタイミング老化(100歳を超えると老化が始まる事が多い)する。
空を飛ぶことが出来る事で有名な翼人族は、種族としては、獣人族に含まれて考えられることもあるが、基本的には別種族として扱われる。彼らは、四肢の他に飛ぶための翼を1~3対持っている。
身長は、ヒューマン族とほとんど変わらず0.95~1.05程度、体格は細め(0.5~0.7程度)、俊敏(1.5~2.0)かつ器用(1.5~1.8)である事で知られている。また、目がかなり良い事もあって、見張り役として城門などに配置されている事が多い。成長速度はヒューマンとほとんど変わらず、やや早く成熟・老化する程度である。
獣人族は、ヒト族と獣類・魚類・爬虫類等との中間的な特徴を有する種族の総称である。
獣人族の有名種族として、猫人族、犬人族、兎人族、狐人族、熊人族、牛人族、馬人族、鼠人族、猿人族、鱗人族などが知られているが、その他にも多くの少数人族がおり、それぞれの種族はその種に応じた身体的特性を持っている。
種族によって身体的な特徴は大きく変わるので一般論で語る事は困難であるが、頑強さ、俊敏さ、器用さなどの肉体的な能力はヒューマンを凌駕する事が多く、逆に、知性や記憶力、根気強さなどは劣る場合が多い。
身体強化系以外の魔法能力は低い事が多く、また、肉体を酷使する事以外での粘り強さは、あまり持ち合わせてないとされている。
総じて無属性魔法(強化系)以外の魔法を苦手とする者が多い。
水中での生存に特化した魚人族・人魚族は、獣人族の1種で水精霊の加護を得て変化したと考えられている。
翼人族が獣人族とはカウントされず、魚人族・人魚族が獣人に含まれる最大の理由は、翼人族が、四肢の他に翼をもつ、3対以上の運動肢を有しているの事が挙げられる。対して、魚人族・人魚族は、運動肢は原則2対であるが、水中活動に適した半ば鰓化した水中での呼吸も可能な肺を持っており、獣人族の中でも別枠とされる。(人魚族の足鰭は、水中生活に適応する為に足が収束進化したと考えられている。)
人口は、トータルでドゥーム全体の18%程度、首都以外、あまり大きな集落を作らず、単一種族による100~500個体程度のグループで村落を形成する事が多い。
種族によって、寿命はまちまちだが、ヒューマンの0.5~2程度の場合が多い。総じて身長・体格の小さい種族は、早熟で、低寿命な傾向にあり、大きいものほど、成熟が遅く、長寿妙な傾向を持つ。
魔族は、種族として極めて強い魔法適性を持つヒト種族の総称で、幾つもの亜種族に分かれている。それぞれの種族はそれぞれ独立して暮す事が多く、類縁関係はほとんど無い。
魔人族の有名種族として、ヴァンパイア族、ゴブリン(小鬼)族、オーク(豚鬼)族、オーガ(大鬼)族などがあげられることが多い。なお、彼らと姿形が類似した魔物がいるが、混同する事は最大の侮辱とされているので、要注意の事。
身体的な特徴は、種族によって大きく変わるので一般論で語る事は困難であるが、ほとんどの種族がステータスでヒューマンを凌駕する。また、知性や記憶力などの魔法関連の能力・適性も極めて優れている場合が多い。ただし、繁殖力が極めて低く、個人主義的な傾向が強く、同じ種族間ですら協調性が低い事が、それが種族としての繁栄を妨げる一因となっているとされている。
種族によって、寿命はまちまちだが、ヒューマンの0.5~5程度の場合が多い。総じて魔法適性の高いものほど成熟が遅く、長寿命な傾向を持つ。
魔王とは、魔族の中で最も高い魔法適性・能力を持つ個体への尊称であって、特に世界を破滅に導く存在と言う訳ではない。ただし、歴代の魔王を鑑みた場合、極めて高い魔法適性・能力を持つ個体であるが故に、極めてプライドが高く、総じて高圧的で対人関係の機微を弁えない人物が多かった為、他種族との間でトラブルになる事も少なくなかったのは事実である。魔王は尊称であるため、一般論で語り難い部分があるが、非常に高い魔法適性の為か、歴代魔王はヒューマンの10倍以上の寿命をもつ者も多く、不死と勘違いされて恐れられた経緯がある。
なお、ヒューマン族は、交接(性交渉)によって、ほとんどの種族との間にそれぞれの特徴を残す子孫を残す事が出来る可能性があるが、相手が異種族の場合その可能性はあまり高くない。
ヒューマン族が異種族との交接によって子孫が誕生する場合、その子は親のそれぞれの種族か、双方の特徴を引いたハーフかのいずれかになる。(ヒューマンとドワーフの夫婦の場合、その子はヒューマン、ドワーフ、ハーフドワーフのいずれかになる。)
ヒューマン族との交接を除く異種族の間では、交接によって子孫が誕生する可能性はほぼない。
また、ヒューマン族以外との異種族間の交接によって子孫が誕生する場合、それぞれの種族的特徴の両方をほどほどに引いた所謂ハーフが誕生する事は無い。(エルフとドワーフの夫婦の間にそれぞれの特徴を引くハーフのエルフ=ドワーフは誕生しない。誕生するのは、エルフ、ドワーフ、ハーフエルフ、ハーフドワーフのいずれかになる。)
この世界に、クォーターと言う種族は存在し無い。よって、1/4乃至3/4のクォーターエルフなどはありえない。種族の交配はハーフまでである。
異種獣人族同士の交配であっても、それぞれの種族のハーフは誕生しえず、例えば、犬人・猫人の夫婦の子供の場合、犬人、猫人、ハーフ犬人、ハーフ猫人のいずれかになる。
ハーフは、その素となった種族の特徴とヒューマン族の特徴をおおよそ半々に持つ。
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