第10話 ウルレアの初潜入その①

ウルレアは早速土地ギルドに行ってみた。

まずは部屋を借りなければいけなかったのには訳がある。

雇用に対しての住居情報が必要だからだ。

雇用ギルドの仲介が必要な場合がほとんど。

店を出す場合、商人ギルドと土地ギルドの承認が無いとできない。アルバイトも同じだ。

一般の月の手取りは基本14万ナーレ(1ナーレ=1円)に福利厚生が付く。アルバイトは時給820ナーレ。福利厚生無し。

土地ギルドには3つの課がある。

賃貸課・物件課・始末課だ。

賃貸課は空いてる部屋を仲介する。

物件課は空いてる建物を仲介する。

始末課は不正があった場合の相談窓口。

そして、ウルレアは賃貸課に行って部屋を借りた。

次は物件課で「クロウレア」の情報を探る為に訪ねてみた。

「クロウレアで働きたくて雇用ギルドに行ったんだけど、雇用がなかったし。」

物件課担当者は、

「現在はそういう相談が来て僕らも困ってます。雇用ギルドは何考えてるんでしょう?」

物件課担当者はかなり怒ってる感じだった。

「なら、ちょっと相談。」

ウルレアは物件課担当者に耳打ちで話した。

物件課担当者は「わかりました。最善の手を尽くします。先ずは始末課のアルハイムを訪ねてください。」

そして、「クレープ美味しい。と独り言を言ってください。」大声じゃなく。

と、言って奥に消えた。

そしてあたしは始末課に足を運んだ。









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