義弟ができてから、更に進む。

ココアに貞操奪われて義弟になった元魔王がいきなり怯え始めた。

「姉ちゃん、…ここはヤバイから迂回しよ？ね？」

…こいつが怯える相手。いやいや、あいつは長になったはず。

「ティアレス、ここはエルフの森じゃないし、あいつは…」

あいつは何故か私に「結婚して〜」って言ってたけど、族長棄ててまでは無いなとは思ってた。

「ティアレス、この森にはウルレアがいるのか？」

「姉ちゃん、あいつは族長棄ててここで族長してるんだよ…」

ん？なんでまた。

エルフの森の長になったはず。

それを蹴って小さい森で族長やる意味が解らない。

ウルレアが居る。ならば私の決断は1つ。

「森に入るぞ。」

ヒィィってティアレスが言ったが、「ココア、旦那を守ってやれな。」

元魔王、早速嫁の尻に敷かれてる。良きかな良きかな。

では、これから森に入るぞ。

そうして私達は「名無しの森」に入場した。

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