第2話 師匠は現在も元気?

パイトリ村に入ってから、先ずは師匠の家に行く事にした。

私の鈍った身体を鍛え直してもらう為だ。


師匠の家は村といえど、かなり遠い。


何故かというと村の真ん中にある高い山のてっぺんだからだ…


「梯子ぐらいつけろよ、この野郎!」

って言いながら断崖絶壁を難なく登る私。

ココアが心配なので、下を見たら、


…脱落しちゃったかな?大丈夫かなって考えてたら

上から「お姉さま〜」の声。


あれ?いつの間に?


既に登頂してたらしい。


え?なんで、どうやって?

「妹に負けてたまるか〜?」の気持ちで

「フンス!」な気分で登頂した。


けど、納得行かなーい!


後で聴いたら、普通に断崖絶壁を走って着いたらしい。


んー?チート過ぎる…


ともあれ、登頂に着いた私を待ってたのは、ショコラだけだった…


あれ?師匠は?とショコラに聴いたら、

「スケルトンしかいませんでしたよ?」


で、砕けたスケルトン…「あ、師匠の装備と同じだ。」


ココアが「いきなり襲いかかって来たので一撃粉砕しました♪」



「…え?」

ん〜、我が妹は強すぎないか?


スケルトンになったとしても、我が師匠?を一撃粉砕?

「魔族には強いんです。私♪」

そう言ったココアは撫でてと言わんばかりにお辞儀する。


「スケルトンはモンスターだろ!」と、ツッコミ入れそうだったけど、ココアの頭を撫で撫でした。


「…お姉様の師匠様はいませんでしたよ?」


…いやいや、妹よ。

それが多分おそらく絶対に私の師匠だった奴だよ…


はぁ…また崖を下らきゃならないのか。


…そうして崖を下る私でしたとさ。

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