第6話 イケオジ執事のノーマン氏
【登場人物紹介】
俺:主人公。勇者。勇者専用魔法「奇跡魔法」を使うと死ぬ。すでに3回死亡。ギフトスキル『閉所恐怖症』『拘束恐怖症』『群衆恐怖症』『密閉恐怖症』を所持。スキルコンボ発動!うおおぉぉおお!
山田ジョン18世:王様。誉れ高き名君。息がくさい。
山田メディア:筆頭魔術師。王族。過労死寸前。趣味:ハーブ栽培。
【魔法紹介】
奇跡魔法:強力だが使うと使用者が死ぬ魔法。マトモに使えるのは「不死」である勇者のみ。別名「自己犠牲魔法」。
蘇生魔法:勇者を蘇生させる魔法。勇者ではない者を蘇生することはできない。
****
・・・ここは地底王国王都中心にある「王宮」の一室、窓からの展望良好な展望室。
勇者の治療を担当する事になったイケオジ執事のノーマン氏から治療を受けながら、この奇妙な異世界「地底王国」について質問をぶつけ、情報収集することにした。
Q:最近どうよ?
A:ボチボチといったところでございます
Q:山田ジョン18世って、なんなんだよこの名前ふざけてんの?
A:歴代国王は襲名制ですので、陛下は18人目の男性王ということでございます
Q:なぜ山田・・・ってか、なんか普通に言葉が通じてるんですけど
A:我が王国の公用語は日本語、地上の日本国の言語とほぼ同一でございます
Q:
A:我が地底王国に最も近い地上の国が日本国、我が国を建国した最初の地底入植者が日本人だったからでございます・・・現在地底王国民の6割が日本人の末裔となっております
Q:英語とか他の言語もわかる?
A:過去に地上から我が地底王国に迷い込んだ者が使っていた言語であれば、専門の通訳を育成しておりますので会話可能でございます・・・なお英語は第二公用語となっております
Q:そんな大勢地上の人が来てるんだったらさ、俺地上に帰りたいんだけど?
A:残念ながら地上に戻る方法がありません
Q:ちょっと待て、その「地上からの迷い人」と「召喚勇者」である俺の違いは?
A:自然発生した時空断層に転落し地底にたどり着いたのが「迷い人」、時空断層を魔法で再現し地上から呼び寄せられたのが「召喚勇者」でございます
Q:勝手に召喚してんじゃねえよ・・・
A:「死者」「その死を強く拒絶した者」「ギフトスキル所持者」が召喚対象だそうです・・・詳しくは筆頭魔術師メディア様にお尋ねください
Q:俺もう何度も死んでるけどさ、死亡手当とか香典とかくれよ
A:陛下にお尋ねください
Q:そういや魔女のネーチャン大丈夫かね?
A:宮廷執事ギャリソンが治療にあたっております・・・過労かと
Q:魔王の呪いをぶっこわしたから、もう俺やることないよね?
A:魔王は神出鬼没、いずれまた王都に侵入し再度「縮小魔術」をかけると推察いたします
Q:は?また狭くなるの?え?ふざけてんの?
A:そのための勇者様でございます
おい!魔王をぶっろころしに行くぞ!「縮小呪術」とか存在そのものを滅ぼしてやる!
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