第3話 俺のSAN値は限界寸前!魔王討伐RTA!

【ここまでのあらすじ】

①閉所恐怖症と拘束恐怖症、あと群衆恐怖症も併発してる俺氏、無事圧死\(^o^)/

②異世界の王宮に召喚されたっぽいが、なんか狭くね?あと王様の息くさい。

③王宮の外に出た。魔女氏による世界観解説パートが始まる。


***


魔女メディア「ご覧のとおり。魔王の呪い。我が王国は魔王の「縮小呪術」により・・・ここから全てを見渡せる程度、たったこれだけに「縮小」されてしまったのです!」


俺「狭いな・・・」


魔女「ええ、魔王の呪いは凄まじく、わずか一夜にして王国の国土をここまで狭く縮小されてしまったのです。呪いは大地に固定されていた建築物にまで及び、王宮を始めとして王国民の住宅も全て縮小してしまい、ほぼ全ての住居を失ってしまいました。王宮に備蓄していた食料は放出しましたが・・・」


俺「狭い。」


魔女「おっしゃる通り、いかんせん狭すぎます。水源となる川や井戸は縮小して枯渇、無事だった幌馬車やテントもわずか、トイレもありません。農地や牧草地も使い物にならず、家畜を食料にするにしても時間の問題・・・」


俺「ヤバいな」


魔女「はい。魔法使い達が飛行魔法で水や食料を配布していますが、時間的猶予はもはやわずか・・・呪術の大本である魔王を今すぐ討伐せねば王国は終わりです!」


俺「いや、そうじゃなくて、ナニコレ?空が無いよね、なにこの天井、どういうことだってばよ・・」


王宮の外、地上には避難してきた王国民がミッチリと集結しており、そして空は・・・

空は無く、なんか天井のような壁があるように見えるんだが。


俺「低!狭!えっ何?この王宮っていうか王国、アレか?オイ、その、アレだ、ホラ。」


魔女「あ、そうですね、地上の方である勇者様は戸惑われるかと思いますが、我が「王国」や、魔王が支配する「魔界」は地底世界ですので、地上世界にあるという「空」は存在しません」


おれ「あ、ち、地底?ちていってアレか、その。地下の洞窟みたいなアレか?」


魔女「はい・・・広大な国土を誇るこの地底王国も、魔王の呪術にかかり、これではまるで狭い洞窟ですね・・・」


おれ「あががががが」


俺の隠された第4の能力、『密閉恐怖症』がここで発動した!


そして!『閉所恐怖症』と『群衆恐怖症』、『密閉恐怖症』が同時発動した事で『強迫神経症スペシャルコンボ』がさらに発動!


俺は白目を剥いて失神した。第三話完!続きはWEBで!



***


魔女メディア「衛生兵!衛生兵!魔王の呪術か?!蘇生魔法を!」





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