第十七話 皆の様子がおかしい…?
…………朝、か。
今日もだるい1日が始まr———
「お兄さん!!!!!!!!」
「うおぉぉお!?ど、どうした急に」
「好きな食べ物は!?!?」
「だからなんでそんなぐいぐいくるの!?」
「早く早く!!!」
「いやちょっと朝だから頭回んない………えぇ〜っと…た、卵焼き、とか?」
「了解です!甘め?しょっぱめ?」
「あ、甘め…かな」
「わっかりました!!!!!」
この子今日すんごい元気だけど、どうした???……って、すごい勢いでメモってんだけど。怖い怖い。
「え、今日どうs———」
「それじゃあ学校行って来ます!」
「えぇ……?」
何も理解できないうちに彼女が家を出てってしまった。……まあ、いいか。俺も準備しよ。
朝ごはんは置いてあるのか…ありがたい。
うん、相変わらず美味い!
………よし、大学行くか〜。
「おはよう」
「お、梗介か。おはよう!」
「は〜………」
「どうしたどうした来て早々」
「乙女心って、むずいよな」
「なんだこいつ」
いつも通りの会話をしていると、
「山本くん!お…おはよう!!」
「わ、和田さん?おはよう」
「え、俺には??」
「ああ、おはよう」
「なんでそんな冷めてんの!?」
珍しく(?)和田さんと会ったな。
そういえば聞いてなかったけど、学部とかなんだろ。
「唐突ですけど、和田さんってどこの学部なんですか?」
「わ、私!?一応理学部だけど」
「え、和田さん理学部なんすか!?」
「そうだけど何?」
「だからなんで俺にだけ冷たいん!?」
「そうなんすね」
「そっちは?」
「俺は一応工学部に」
「俺は文学部っす」
「山本君工学部なんだ!」
「………もういいや」
「今回はお前が悪くね?」
ゴリゴリ理系なんだな、まあこう言っちゃ何だが見た目通りって感じする。
こういうクールな顔立ちの人理系に見えがち。
「こんなこと喋ってるうちにもう1限始まるよ!」
「本当だ!じゃあ行くか!」
「そうですね、それでは」
「うん。またこうしてたまには喋り相手になってくれる?」
「「もちろんです/っす!」」
「よかった、それじゃ」
そうして1限の授業に走って向かっていった和田さん。
……流石に迷子にならないよね?
「和田さんの話し相手とか男全員喜んで引き受けるけどな」
「男全員が顔で判断すると思うな」
「お?その言い方的に和田さんの顔がいいって言ってるようなもんだけど??」
「まあ、実際整ってるしな」
「梗介って感情あったんだな」
「いやあるわ。馬鹿なこと言ってないで、俺たちも早く行くぞ」
午前中は無事乗り越え、なんやかんやいつも通り隼と飯を食っている。
「なあ隼。隼って卵焼き甘い方が好き?しょっぱい方が好き??」
「なんだそのカップルでしそうな会話は…んーしょっぱめ」
「お前とは分かり合えないみたいだ」
「は?」
「私は甘め」
「うおい!?」
「お、お隣、失礼しても良い?」
「俺は全然良いですよ」
「むしろ嬉しいっす!!!」
おお…?どうした和田さん。周りの男性陣の目ん玉飛び出てますけど。
(え、隼の周りに女性がいることあるんだ)
(それな)
(レアすぎね?)
いや隼お前何やらかした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます