第36話

「お前が悪魔狩りの協力者か?」

「はい!!!」


悪魔ってなんなのか分かんないのに悪魔狩りに参加してるアホです!!!


「…魔王様の事だ、どうせ悪魔の説明は受けていないんだろう?」

「えっ…そうですね…」


す、素晴らしく魔王様を理解してる…!


「悪魔は復活しまくるほぼ不死身の化け物だ、遠慮なく殺せ」

「ほほ不死身」


勝ちようが無くない?


「ああ、しかも特殊能力まで持っている、ただこの特殊能力は溜めがいるから溜めたら殺せ」

「溜めたら殺す」


あまりに物騒なワードが多すぎるだろ

溜めたら殺すとか言うパワーワードやめろ


「あとは…復活回数には制限がある」

「えっ?じゃあ不死身では…」


ほぼ不死身というにしてもめちゃくちゃ復活回数多くないとだめじゃないか?


「いや、あいつらは10回死ぬと撤退を始めるからな殺しきれない」

「なるほど…それで復活回数は何回ですか?」


少なくとも10回は大幅に超えてそうだけど…


「個体差はあるが100回はある」

「100回?????」


ほぼ不死身じゃん

なのに10回死んだ程度で帰るの???


「だから帰る途中は無防備だが無駄だから攻撃するのはやめておけ」

「分かりました」


なるほど、帰る時に無防備になるから直ぐ帰るのか


「…そろそろだな、持ち場について戦ってこい」

「はい!ありがとうございました!」


ありがとうチュートリアルの人!!!


ーーー


「先輩、そんな顔してどうしたッスか?」

「あぁ…俺の、俺のレベルが…たったの3になっちまったんだよ!!!」


どうしようもなくレベルが下がってしまった!!!

レベル100のカンストを楽しみにしてたのに!!!


「本当ッスか!?先輩!ちょっと鑑定でステータス見させて貰うッスよ!」

「えっ…ちょっ…それは…」


本当に下がってるけどそれはさぁ…違うじゃん?

俺はそういうの良くないと思うんだよね


ーーーーーーーー

ステータス

Lv3 [剣聖Lv8]

【超人】

力30000

魔力30000

防御30000

速30000

ーーーーーーーー


あーーーー

バレたぁぁぁぁぁぁぁ


「先輩」

「なんでしょうか」


お、怒られる…?


「これレベルは下がってるけどステータス上がってるッスよね?」

「…そうだね」


やめてくれよ…

俺はその事実から逃げる為にレベルが下がった事を嘆いてたからな?ガチ泣きするぞ?


「それになんか見覚えのない項目が…」

「それは俺も知らん」


最初は剣聖って書いてる項目も超人って書いてる項目も無かったんだよ?あとから生えてきただけで


ってか項目が増えた理由は俺も心当たり無いし

誰か教えてくれ…

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