第33話

俺は今聖剣と秘伝書この貴重品2つのせいでかなりビクビクしながら帰る準備をしている


「マジでやらかした…あの模擬戦引き受けるんじゃ無かったよ…」

「先輩…観光先で毎回後悔してないッスか…?」


…確かにエルフの里でもドラゴンを殺さなくちゃ

いけなくなって後悔したな


「…まぁまだ二箇所しか観光してないしね?」

「まぁそれはそうッスけど…」


その二箇所両方で後悔してるのはおかしいって言いたいのか?…まぁそれはそうだけど


「どうしようかなぁこの貴重品…」

「一旦聖先輩に預けるのはどうッスかね?」


「え?居るの?聖が?」

「王城に居たッスよ?私たちより早く獣王国に来て闘気を学んでたらしいッス」


なるほど…にしても流石は聖だ、かなり熱心に勇者として活動してるな


「よし!それじゃあ聖に会いに行こう!その後は…まぁ王城を出て旅でもしよう」

「そうッスね!早速聖先輩に会いに行くッス!」


ーーー


「あっ!聖先輩居たッスよ!」

「ん?茜ちゃん、僕がどうか…」


「おお!聖!久しぶり!」

「久しぶりだね相田くん!それでどうしたの?」


なんかこう…凄いソワソワした様子で相田くんが

話しかけてきたから頼み事だと思ったんだけど…


「いや、これを預かって欲しくてな」

「これは…巻物と大剣?これを預かれば良いの?」


やっぱり!…でも巻物と大剣?大剣はともかく巻物はそこまでの大きさじゃ無いしなぁ…


なんで預かって欲しいんだろう…?


「ああ、大剣は使って良いし巻物は読んでいいけど両方貴重品だから慎重に扱ってくれ」

「う、うん…分かったけど…使って良いの?」


なるほど!これ貴重品だったのか!

…でも使って良いの?


「おう、全然いいぞ」

「そっかぁ…ありがと、助かるよ」


レベルが上がって身体能力が上がった関係で大きな武器が欲しかった所なんだよ!


「よし!それじゃあ身軽になったし旅に出るか!」

「はいッス!」


にしても二人とも仲いいなぁ…

ほんとに羨ましいよ…


ーーー


とりあえずどっか珍しい場所とか行きたいなぁ…

…ギルドの人に聞いたら観光地とか教えてくれるのかなぁ?


…聞いてみるか


「茜!ギルドで旅先決めよう!」

「良いッスね!ギルド行くッスよ!」


ギルドの人に聞けば大体なんでも教えてくれるぞ!

教えて、ギルドの人!って感じだな!


「おーい!受付さーん!」

「げ、また貴方ですか…で?今回は何を知りたいんですか?」


めっちゃウザがれてる気もするけど話が早い!


「受付さん!穴場の観光地とか知りませんか!?」

「穴場の観光地…?う〜ん、Aランクなら禁足区域にでも行けば良いんじゃないですか…?」


Aランクならとか禁足区域とか、明らかに普通は入れない場所だから実質穴場スポットってことか!


「なるほど!禁足区域!…それってどこですか?」

「あぁ…ここから西のエレス山脈を超えたところからは全部禁足区域ですね」


はえー、なるほど

西のエレス山脈のその向こうねぇ…


「…でもエレス山脈って遠くないですかね?」

「禁足区域なんて遠くにしか無いんですけど?」


そりゃそんな恐ろしいものがそこらにある筈ないわ大人しくエレス山脈超えすっか


「でも禁足区域ってなんだったんだ…?」








  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る