第26話

…いや、待てよ?

門番になる位だしこいつめちゃくちゃ強いのか?


なるほど…俺と同じくドラゴンを一撃で倒せるほどのステータスの可能性があるのか…!


とりあえず模擬戦が…


「行くぞっ!」

「おっ!?」


そんな急に始まるんですか!?

とりあえずガード!


「…なるほど、お前もステータス以上の強者か」

「は?」


俺の強さはどこまで行っても数値依存なガチガチのステータス未満タイプだが???


一応成長チートで強くなってるけども、間違っても俺はステータス以上には強くならんが???


「ならばこちらも全力で行かせてもらう…!」

「えっ」


全力?全力!?今まで全力じゃ無かったんか…

えっ、じゃあヤバくね?


「ぐっふぉ!?」


痛っ、痛ったぁ!?

てめぇやってくれたなコラ!一撃食らっとけや!


「なっ…ぐぁぁぁぁ!!!」


えぇ…劇的に吹っ飛ぶやん…

なにか攻撃特化のスキルでも持ってたのか…?


「ふ、ふふ…私の負けだ…優れた闘気使いと戦えたことを光栄に思う」

「…トウキ使いって何?」


俺トウキ使いとか知らないが…?

トウキ使いって何…?何を使ってるの…?


「闘気を知らないとはまたおかしな事を言う最後の技は間違いなく身体操作の力だと思うのだが…」

「いや、あれはスキルの効果だから…」


「むぅ…だが間違いなく闘気は使えると思うのだが

…本当に使えないと?」

「使えない!!!」


間違いなく使えない!

トウキのトの字も知らないレベルだぜ!!!


「ならば少しだけ、少しだけここで闘気の使い方を学んで見るつもりは…」

「あります!!!」


むしろ教えて下さい!トウキ使って他国で無双したいです!!!


「そうか、なら…まずは後ろのツレを説得する所から始めるんだな」

「えっ」


「先輩?勝手にここで修行するとか決めるのは辞めて貰って良いッスか?」

「いや…でも、トウキ気になるじゃん…」


「…まぁそれは分からなくもないッスけど、なんで勝手にここで修行するとか決めたんスか?」

「いや、それはぁ…そのぉ…」


クソぉ…反論出来ねぇよぉ…!


「…まぁ別にここで修行するのは良いッスよ?」

「な、なら…!」


ゆ、許された!?


「でも…それなら私になにか言うことがあるんじゃないッスか?」

「…なんでもするからここで修行させて下さい!」


ですよね〜やっぱり許されなかったか…

まぁ茜の事だから今回もどうせ…


「はい!完全に言質取ったッスよ!獣王国の高い店奢りッスよ奢り!」


だよね、ことあるごとの奢りで俺の財布は破壊されてたけど…今は財布に余裕あるぞ俺!


「分かったよ…それじゃ早速修行してくる!」


「あっ先輩!私も混ぜて欲しいッス〜!」


えぇ!?お前も来るの!?

いや…ステータス的には十分だろうけどさぁ…

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