第24話

俺は今エルフの里にあるホテルの部屋で寛ぎながら

あのエルフが他のエルフを説得するのを待っている


お?足音が聞こえて来たって事は…?


「なんとか説得できました!これで聖剣はアイダ様の物になります!」


やっぱり!ようやく来たなエルフ!


ってかマジでくれるの!?

ねんがんの聖剣をてにいれたぞ!


「いやぁ…なんかやたら頑固なエルフを説得してくれて助かったよ、お蔭で実力行使せずに済んだ」

「いえ、これも役目ですから…」


まさか聖剣が手に入るとは

いやぁ…なんでも言ってみるもんだね


「じゃあ俺はこのまま宿泊して明日帰るから」

「分かりました…」


それにしてもエルフの里にガッツリ洋風のホテルがあるの脳がバグりそうになるな…


まぁ外観は樹と家が合体したような見た目だから

外観的な違和感はないんだけどなぁ…


だからこそ内装の違和感が凄いって言うか…ん?

なんか騒がしいな、イベントでもやってんのか?


とりあえず外で何が起こってるのか見て見るか


ーーー


中でもそこそこ騒がしかったけど外に出て見ると

クッソ騒がしいな、マジでなんなんだ


ん?エルフが集まってる所に誰か居る…?

あれは…


「おぉ!聖じゃん、久しぶり!」

「あっ!相田…くん?久しぶりだね!」


おう、何故疑問形なんだ、俺は俺だぞ


「いや〜まさかこんな所で会えるとはなぁ!あ、茜も居るから呼んでこようか?」

「え…?いや…それは…ちょっと待って」


「え?あ、うん…あー、聖はなんでここに?」

「いや〜やりたい事があってね?色んな薬があるらしいから目的の事が出来る薬とか無いかな〜って」


ふ〜ん、やりたいこと、ねぇ…


「なぁ聖、やりたい事ってなんなんだ?」

「え?いや…それは…ちょっと君に言うのは…あれだよ、怖い、怖いからだめ」


そっかぁ…(´・ω・`)

「そっかぁ…(´・ω・`)」


「えっ!?いや…そんなに落ち込まないでよ…あれだよ人に打ち明けるのが怖いだけだから、ね?」

「そ、そうだったのか!なら良いんだよ!」


俺がめっちゃ怖がられてるのかと思って焦ったよ…


「先輩〜何してるんスか〜?」

「茜か、聖が来ててな、ちょっと話してたんだよ」


「うわっ!本当に居るじゃないッスか〜!聖先輩久しぶりッスね〜!」

「う、うん…久しぶり、茜ちゃん…」


「それにしても、聖先輩が来てるのになんで私を呼んでくれなかったんスか先輩」

「え?いや…だって聖が…」


「わーっ!まって、それは駄目だから!すぐ帰るからそれは内緒にしてて!」

「え?あぁ…うん?」


「…なんか距離近くないッスか二人とも」

「えっ、嘘だろ…?」


もしかして俺…まだ狙われてる?


「………わ、私もう行くね!バイバ〜イ!!!」


…なんか誤魔化された気もしなくはないが

目的があるってのも嘘じゃなさそうだし、そこまで警戒する必要は無いか


それにそんなに聖と目的地が被るとは思えないしな





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