第4話

「流石にゴブリンの都市は高ランク冒険者に攻めて貰うから集落の攻略を手伝って貰うだけだよ?」

「あぁ〜それならいいかも…」


なんだ、それなら金になりそうだし身の危険も少なそうだからな!


「それに国も手伝ってくれるから人手も十分だ、君は雑魚を軽く倒してるだけで良いよ」

「…分かりました、その依頼受けます」


もう何も心配することは無いし…

それに今は少しでも金が必要だからな、これはもう受けない選択肢が無いわ!


「それとゴブリン討伐の実行日は今日の昼からだから早速よろしくね?」

「は?」


ーーー


「おお!君がゴブリンの異常繁殖に気がついた冒険者のアイダくんだね?」

「はい、よろしくお願いします」


ちゃんと俺の事は伝えてるんだ…

なら俺にもゴブリン討伐の事は事前に教えてて欲しかったなぁ!?


「私はこの軍の指揮官のエルドだ、一応君も私の指揮下に入って貰う、よろしく」

「あっ、分かりました」


へー、結構軍としっかり協力してるんだなぁ

それに指揮官も居るしこれは安泰だろ


とか思ってたらもう時間だな

部隊がゴブリンの集落に向けて動き出した


「所で君はゴブリンの異常繁殖にどうやって気がついたんだ?」

「普通にゴブリンを討伐してたら大量の仲間を呼ばれたから気がつきました」


…嘘です、実はギルドマスターにゴブリンが異常に繁殖してるって言われるまで気が付きませんでした


異世界に来てすぐだったしここらへんのゴブリンは少ないって言われてたんだから仕方ないだろ!?


「ほう…そんなにか、となれば…ゴブリンを一度に数百は倒したのか」

「いや、あれは千行きましたね」


だってそもそも魔石が大量に回収できて、それでもまだ死体が大量に残ってたんだし千は確実に居た


「なに?となると…今回の集落は大規模集落を想定した方が良さそうだな…」

「そうなんですか?」 


ゴブリンって大体千を超えたりするとにかく数なイメージがあるんだけど…違うの?


「ああ、今回は幾つも集落があると聞いていたから中規模程度かと思ったが…数からしてまず中規模では収まらないからな」

「はえ〜、そうなんですね」


この世界の事なんも知らんからこういうのは純粋に勉強になるな…


「おっと、集落が見えたな…やはり大規模クラスの集落だ、これは大規模前提で作戦を立て直せて良かったな…」

「あー、それじゃあ俺は前線行ってきますね」


ちょっと軍の指揮とかは分かんないから戦ってくる多分許可してくれてるでしょ


ーーー


ゴブリンの集落を軍の人達と攻略したんだが…

少し違和感がある


なんというか、こう…

何か、音が…聞こえる?


「すいません指揮官さん」

「どうしたんだ、アイダくん?」


「向こうから何か聞こえません?出来れば偵察してもらいたいんですけど」

「…そうか?まぁ、大規模の時も助かったし偵察は出しておくが」

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