第14話 冒険者組合にて
ニコが森に入ったころ
傷だらけの男が町の入り口で倒れた。
その様子を見た兵士や町の人、冒険者は慌てて男を治療するために動いていた。
そして騒ぎを聞きつけたドットが男に事情を聴くために男のそばに近寄った。
ドット 「どうした!!何にやられたんだ!!」
ドットは男のことをよく知っている。
この男は今はランクBだがもうすぐAに上がるといわれている男だった。
少しだけ荒っぽいところがあるが決して悪い奴ではなくそして強さはドットよりも強い。
そんな男がこんな状態になるなどとんでもない奴がいるということだ。
男 「ガミラだ。ガミラにやられた。」
ドット 「ガミラだと!?なんでそんな奴がこんなところにいるんだよ!!場所はどこだ!!」
男は森を指し、すぐ近くの森だといった。
ドットはすぐ今いる冒険者に町から出ないように伝えた。
ドット 「ガミラは今まで冒険者しか狙っていない。それもランクCからAまでの比較的高めのやつしか狙っていない。とりあえず町の安全を確保する。そして俺はギルマスに話してくる。」
そう言ってドットは急いでギルドに戻った。
ドット 「ギルマス!!ガミラが出たらしい。どうするんだ?とりあえず住民や冒険者は町から出さないように指示を出した。」
ユーミ 「それでいいわ。それから依頼で外に出た冒険者もまとめてもらっていいかしら?今回は私も出ます。」
そう言ってユーミは準備に取り掛かった。
ドットは受付に戻り依頼を受けに行った冒険者をまとめて報告するように指示を出した。
依頼に出ているのは何人かいたが森の近くに行っている冒険者はいなさそうだった。
しかし、
受付嬢 「ドットさん。今日冒険者になって森に向かった人がいるらしいのですが。」
ドット 「今日なったってことは、ニコか!!」
ドットはニコと試験したときに自分が手加減をされていることに気づいていたがニコが強いとは思えなかった。
違う、強さがわからなかったのだ。
だが実質ランクAに近いものがこんな状況になる相手に勝てるはずがない。
早く助けに行かないといけない。
そんなことを思い、ギルマスに一言報告して出て移行したその時、荷物を抱えたニコがギルドに入ってきた。
ニコ 「ドットさん、なんだか騒がしいですね。何かあったんですか?」
ドット 「無事だったんだな!!今すぐそばの森の中に賞金首が出ていろいろバタバタしてるんだ。今持っているのは薬草か?怪我をしたやつがいるんだ。」
ニコ 「いいですよ。もともとギルドの依頼で取りに行ったものですから。それにしても賞金首ですか。私がいたときにそんな強い人は出会っていませんね。お役に立てず申し訳ありません。お仕事頑張ってください。」
そう言ってニコはお辞儀をして出て行った。
その後姿を見たときドットは違和感を覚えた。
しかし今は賞金首だ。
ニコが無事ならドットが先に行く必要がない。
冒険者の準備ができたらしい。
冒険者はそろって町を出発した。
そしてニコは後ろを振り返り、
ニコ 「私もお城へ戻り仕事をしましょうか。」
そう言い走って城へ戻っていった。
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どうも作者です。
久しぶりにユーミさん登場です。
作者も忘れそうでした。
良ければコメントや評価などよろしくお願いします。
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