第13話 体を治すために②

試験はそれほど時間がかかるものではありませんでした。

私は試験官の攻撃を全て躱し、体に触れるだけでした。

しばらく続けていると試験官が動きを止めて終わりを告げるとこちらに歩いてきた。


試験官 「さすがに勝てるとは思っていなかったがここまでボコボコだとはな。自己紹介が遅れたな、俺は元Bランクのドットだ。よろしく頼むぞ。」


私も自己紹介をしてドットと握手を交わした。

するとドットが質問してきた。


ドット 「それにしてもニコくらいの実力があったら俺なんて簡単に倒せるだろ。どうして吹き飛ばしたりしなかったんだ?」


ニコ 「特に理由はなかったのですが吹き飛ばすよりも被害が少ないからですかね。」


実際ドットさんは吹き飛ばしたくらいではまた向かってきそうですし。

それを聞いたドットは青い顔をしながら、


ドット 「俺は逆に怖かったぞ。何回も殺されそうになってるんだからな。これを機に気合を入れなおすとするよ。あとは受付に行くといろいろやってくれてると思うぜ。」


そういってドットさんは奥に引っ込んでいった。

私は言われた通り受付に戻るとカードを受け取りいろいろ説明を受けた。

大体のことをまとめると

1、ランクに沿って受けられる依頼がある。

2、現在依頼などで張り出されている魔獣や賞金首などは討伐や捕獲などをすると報告しなくても勝手にカードに記録される。

3、なくしたら罰金

こんなところだった。

準備は整ったので早速町の外へ出ようと思ったがせっかくなので依頼を受けていこうと思い、おすすめを聞くと最初は薬草採取または森の入り口付近にいる魔獣などの討伐を出されたので受注した。

町の入り口でカードを出すとすんなり通してくれたことに少し驚いた。

そして今町の外へ出て近くの森に来ている。

近くに魔獣の気配はないので薬草を回収することにして森の中へ入った。

薬草を取りながら奥へ進んでいくと少し開けた場所に出た。


ニコ 「ここは見覚えがありますね。」


私が飛ばされてきた場所ですね。

少しの間景色を見渡しているといきなり人が飛び出してきて短剣を首に突き立てようとしてきた。

その攻撃を躱し距離をとると


男 「完全に死角だと思ったんだがな。思ったよりやるじゃないか。」


ニコ 「どちら様ですか?」


この男かなり強そうです。

ドットさんよりも強いですね。


男 「俺はガミラ。ランクAだって殺したことのある。裏の方じゃかなり有名なんだぜ。依頼じゃないがさっき獲物を逃がしちまったのでな、次の獲物はお前だ。せいぜいがんば...」


話が長かったし隙だらけだったので後ろに回って首に向かって踵落としを決めてしまいました。

思わぬ収穫です。

この人なら足が治ります。

裏の方とか言っているので罪人でしょうね。

それではいただきます。


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どうも作者です。

だいぶ期間が開いてしまいました。

申し訳ありません。

これからは落ち着いたので投稿できると思います。

良ければコメントや評価などよろしくお願いします。

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