第12話 体を治すために
ニコは先日の訓練場の出来事があってから考えていることがあった。
それは今のこの体では不都合が多いということだ。
戦闘に関しては特に問題はない。
先ほど魔法を教えてもらい右腕は後回しでも問題はないが、足はあったほうがいいと思った。
ニコ 「姫様、少しの間城を離れてもよろしいでしょうか?」
その言葉にマリは首をかしげながら答えた。
マリ 「別に構わないけど何をするのかしら?」
ニコ 「足を治しに行きたいと思います。このままでは不都合が多いと思いますので。」
その言葉にマリは頷いた。
マリ 「それはいいわね。足が治れば前みたいに絡まれることもないでしょうし。それはそうとどこまで行くのかしら?」
ニコは考えながら話した。
ニコ 「おそらく長くても3日くらいだと思います。今日中に帰ってくることも可能だと思います。」
マリ 「わかったわ。その間のメイドはミノにお願いしておくわ。あとはそうね。遠くに行くのなら冒険者登録をしておきなさい。あれは便利だから。私も持っているのよ。」
ニコ 「わかりました。それでは今から行きますのでよろしくお願いします。」
マリ 「もう行くのね。あなたのことだから心配はしていないけど一応気をつけなさいね。」
そしてニコはぺこりと一礼して部屋を後にした。
城から出ると賑やかな城下町に出た。
ニコは周りを見ながら歩いていた。
ニコ (そういえば城に来る前にこの街を一度見ただけでしたね。冒険者組合は大きい建物らしいのですぐにわかるでしょう。)
しばらく歩き続けるとそれっぽい建物を見つけたので入ってみた。
入った瞬間ほとんどの目線が集まってきた。
ニコ (腕と足がない子供に見えるメイドが入ってきたら確かに気になりますね。ここは気にせず行きましょうか。)
そして受付の前まで行くと女の人が話しかけてきた。
受付嬢 「ここは冒険者組合ですが、本日はどのようなご用件でしょうか。」
私のような子供にも聞くあたりきっちりとしているのだろう。
ニコ 「登録をしに来ました。いろいろ便利と聞きましたので。」
受付嬢 「登録をするにあたっていくらかテストをさせていただきますがよろしいですか?」
ニコ (打倒ですね。命を賭けるのですから遊びでやろうものならすぐに死んでしまうためテストを行うのでしょう。)
ニコ 「構いませんよ。」
受付嬢はうなづくと同時に立ち上がり案内するように歩き出した。
私もその後ろについていくと組合内にいた人も気になるのかゆっくりとついてきた。
ついていった先にあったのは城の訓練場のような場所だった。
そこには一人の男の人が立っていた。
男 「今回の相手はずいぶんと小さいな。俺が試験官だ。ここでは俺と戦ってもらう。俺は子供だろうと手は抜かないぞ。」
この人かなり強いですね。
魔力はなさそうですが肉体がかなり鍛えられていますね。
タクヤさんでしたっけ?
あの人といい勝負ができそうです。
試験官 「それではいくぞ!!」
そう言って大きな槍をかまえた。
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どうも作者です。
組合についてはどのみち登場させるつもりだったので早いほうが良いと思いました。
次はそこまで戦闘の時間はかかりません。
良ければコメントや評価などよろしくお願いします。
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