第10話 ニコの実力 ③

ニコside

ニコ (とりあえず一人吹き飛ばしましたが、この人たちなかなか強いですね。魔王と戦えば傷くらいはつけられそうです。ですが、力の加減はできてなさそうですね。)


そう思いながらニコは攻撃の余波によってボロボロになった訓練場を見渡した。


ニコ (ですがやはり腕に剣を刺すのはやりすぎでしょうか。片足だけではハンデになってない気がします。それにしても訓練場をこんなにボロボロにしてしまって後で怒られそうですね。)


ニコはそんなことを考えながら姫様をちらりと見ると王様と何やら言い争っていました。

ここからではよく聞こえないので後で聞くことにしようと思い視線を4人に戻した。


ニコ (さっきから2人しか攻撃してきませんがあの女の人たちは攻撃しないのでしょうか?一人落としたので一人ではきついと思うのですが。)


そんなことを思っているとタクヤが二人に話しかけた。


タクヤ 「ミサキ!!アヤカ!!強化と回復、魔法で援護できるか?」


するとアヤカが答えた。


アヤカ 「攻撃魔法打っちゃうとここ壊れちゃうよ!!強化と回復は大丈夫だけど。」


タクヤ 「それならミサキとアヤカでめいっぱい強化魔法をかけてくれ。次で決めるぞ。」


どうやら最後の攻撃らしい。

私はどこからでも攻撃が打てるように訓練場の真ん中まで移動した。

真ん中につくと魔法をかけ切ったらしい。

タクヤはつらそうにしていた。


ニコ 「次で終わりですか?」


タクヤはゆっくりと頷いた。

そうしてゆっくりと足を開き構えると先ほどと比べ物にならない速度で直進してきた。

その余波で踏み込んだところは砕け大きな土煙と轟音を挙げていた。


ニコ (まぁこのくらいなら問題ないですが。)


そう思いながらタクヤに向けて剣を振り下ろすとその瞬間タクヤの姿が消えた。

ニコは驚きながらも思考を巡らせタクヤの位置を考えた。


ニコ (ただ速いだけでは見失うことはないはずです。文字どうり消えたのですね。魔法でしょうか?お嬢様が言っていた異世界から来たものが発言するという【すきる】というものでしょうか。すごいものです。ですが消えて現れてからが丸見えですので対処可能ですが。)


そう思いながらニコは左腕を振り上げタクヤの腹を殴った。


タクヤ 「マジかよ。」


そう言ってタクヤは倒れて気絶した。

ニコはタクヤを数秒見つめてから訓練場から出て行った。

訓練場を出ると姫様が走ってきて、


マリ 「何やってるんですかこのおバカ!!」


そう怒鳴られてニコは訓練場を壊したことを謝ろうとすると、


マリ 「やっと治ったところにまた傷をつけるようなことをして!!あなたは回復魔法が効かないのでもっと自分を大切にしてください!!やっと私の専属メイドになったのですから。」


そういわれニコは申し訳ありませんと頭を下げると優しく頭をなでられた。


マリ 「ですが、かっこよかったですわよ。さすがは私のメイドです。」


突然そう言われ驚いているとミノが歩いてきて、


ミノ 「とりあえず腕の治療とお風呂に入りましょう。」


その提案にマリはうなずいてニコの手を取って歩き出した。

その時ニコは胸の奥にかすかなぬくもりを感じ始めたがニコは気づかなかった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

どうも作者です。

初の戦闘でしたがいかがでしたか?

自分はそこそこできたと思いますがまだまだとも感じています。

これから成長していきたいです。

良ければコメントや評価などよろしくお願いします。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る