第124話 校長先生がひっくり返りました

聖樹の間から戻ったのはお昼ごろ。

お昼ご飯はそのまま長の家でご馳走になって、さて午後は何しようかな。

長は「肉の貯蔵庫を作るぞ」と言って張り切ってる。


まずは建物を作って、それに時間固定の収納と建物を守る結界を付与するんだって。

今日と明日で建物を作って、その最後に付与の作業をするって言ってた。

付与するところを見せてもらえる事になったから、それまでは集落のひと達から色んな話を聞いたり時空間魔法について教えてもらったりしようかな――

「「「カルアお兄ちゃーん、あーそぼーーっ!!」」」

――はは、今日の予定は決まったみたいだ。



「あのねお兄ちゃん・・・お馬さん、もっとつくれる?」

開口一番、白馬に乗ったキリカがそんな事を訊いてきた。

「作れるけど、どうしたの?」

「あのねあのね、キリカ、じゅんばんこじゃなくって、カットとレットといっしょにお馬さんにのりたいの」


ああ、なるほど。

「じゃあカット君とレット君のお馬さんが欲しい、って事かな?」

「そうなの!」


キリカちゃんへの誕生日プレゼントだからキリカちゃんの分だけ作ったけど、そのキリカちゃんがふたりの分も作って欲しいって言うんだから、それはもちろん・・・

「うん、いいよ。じゃあ今からふたりのお馬さんを作ろうか」

「「「やったぁ!!」」」


喧嘩にならないように仕様は揃える。

でもどれが誰のか分かるように、顔だけちょっと変えてっと。

あとは色だけど・・・

「ふたりとも白い馬がいいのかな?」

「「うん! しろーーーっ!!」」


こうして、3人の白馬の騎士団が出来上がった。

早速辺りを飛び回るちびっこ騎士団。

あっそうだ、せっかくだから・・・



色はもちろん赤。

でも真っ赤だとおどろおどろしいから、ちょっとだけ薄くしようか。

だってほら、子供のおもちゃだから。色が余ってたとかじゃなくって。

顔は・・・あ、オーガだけど一つ目にしてみようかな。うん、いいかも。

それと、忘れちゃいけない一本角いっぽんづの

手足は・・・ちょっと太めにしたほうが・・・うん、安定感。

あとはこれにオーガっぽく腰蓑を付けて・・・

あれ? 腰蓑っていうよりスカートみたいになっちゃった。

でもこれはこれでいいかもね。


って事で、一本角のオーガの出来上がり。

地面すれすれをゆっくり飛び回らせれば・・・

「わるいオーガめー」

「「まてまてーー」」

あははは、3人とも楽しそうだ。




次の朝、つまりエルフの里に来て3日目。

「お兄ちゃんって、ほんとはお姉ちゃんでエルフなの?」

朝から思わずガックリと力が抜けた。

キリカちゃん、それ誰から聞いたのかな・・・


犯人はすぐに分かった。

というか、

「まあ名前が『カルア』で、聖樹を救った時空間魔法に加え、あれだけ高度な錬成を目の前で見せた訳ですからね。皆エルフ少女の噂は以前から気になっていたでしょうし、そういう推測に達するのは、ごく自然な事かと」

僕が原因だった・・・


そして今僕は、

「ほら、見ての通り僕は人間ですって。それに生まれつき男だし。ドワーフは知り合いにいますけど、弟子入りとかはしてないし。ここへは本場の時空間魔法を勉強しに来ただけなんですよ」

朝から会うひと会うひとに同じ事を訊かれ、ずっとそんな説明を繰り返している。


もう・・・

「誰ぇ、架空のエルフ少女カルアなんてウワサ流した人!?」

「すみませんカルア君。君を守る為やむなく・・・」

「・・・って、こちらこそすみません!」

ドワーフの里では『カルデシ』で通してたってのに、何故僕はそれを忘れ・・・



「でも真面目な話、カルア君――」

「はい?」

「この里の全員に全て打ち明けるという手もありますよ」

「え?」

打ち明けるって・・・


「もちろん『全て』と言っても、君に関する全てという事ではありません。数々の発見・開発を行ったのが君であり、世間から君を守る為に架空の『エルフ少女』の噂を私が流した、という事実を打ち明けるんです。そうすれば――」

「そうすれば?」


「皆で口裏を合わせて、噂のエルフ少女はこの里の出身だという事にすれば、噂により信憑性を持たせる事が出来ます。他ならぬ君を守る為ですから、皆喜んで協力してくれるでしょう。それに――」

「それに?」

「君はもう、この里でこれ以上エルフ少女についての質問をされなくなります」

「おおぉぉ・・・」


もう即決で校長先生に同意。

校長先生はすぐさま貯蔵庫作り真っ最中の長に説明、長は作業を中断して集落の全員にそれを伝えてくれた。

よかったぁ。これで僕の平穏が保たれ・・・


「あのねあのね、お兄ちゃんとおなじなまえのお姉ちゃんがいるんだって。お姉ちゃんはおそとでおべんきょうした、えらいお姉ちゃんなんだって」

おお、キリカちゃんにも話が伝わったみたいだ。

「うんうん、そうなんだね」


「ぱぱとままがいってたの。カルアお姉ちゃんは、カルアお兄ちゃんをまもるためにうまれた、とってもえらいエルフなんだよって」

ちょっと待って、キリカちゃんのお父さんとお母さん、ホントにそう言ったの?

何かが微妙に違うのに、それがかえってもの凄く真実を突いて・・・


「カルアお兄ちゃんのためにうまれてきたなんて、とってもすてきなの。カルアお姉ちゃんって、やっぱりカルアお兄ちゃんとけっこんしたいのかなあ?」

「・・・・・・」


はっ、これって・・・まさかキリカちゃんに芽生えた恋愛脳が生み出した二次創作!?

どうしよう、こんな話が広まったら今よりもっとややこしい事になっちゃうって!!




キリカちゃんのご両親、あと念のためカット君とレット君のご両親にも「もう一度易しく説明してあげてください」とお願いして、これでとりあえずひと安心かな。


さて、と・・・

確か貯蔵庫は今日できるって言ってたよね。

だったら夕方くらいに行けばいいか。


って思った次の瞬間――

「こんにちはカルアさん」

僕は再び聖樹の――セージュさんの前に立っていた。



「ええっと・・・こんにちは。セージュさんが僕をここへと呼んだんですか?」

「はい。ちょっと伝え忘れていた事があるのを思い出しまして」


伝え忘れていた事?

何だろう?


「あのですね、今カルアさんの中にあるのって、聖樹の魔力ですよね」

「はい、そうですね」

僕の魔力を聖樹に全部渡して、その代わりに受け取った聖樹の魔力。


「聖樹の魔力はカルア君の特濃ドロドロの魔力と違って、サラサラと軽い魔力だというのはもう体感していますよね」

「ええ、すっごく軽くてビックリしてます」

「それでですね・・・カルアさんは今、前と違ってずっと体内で魔力を循環してるって事、気付いてます?」


え? 魔力循環してる覚えなんてないけど・・・

あれ? でも循環してる・・・何で?


「今までは魔力が濃すぎて、自分で意識しないと動かないくらいドロドロだったんですけど、今はほら――」

「あ、聖樹の魔力でサラサラだから・・・」

「そう、普通のひとと同じように、ごく自然に循環しているんです」


そっか、これが普通のひとの感覚なんだ・・・

ミレアさんが『魔力の循環なんてどうやって教えたらいいか分からない』って言ってた理由、やっと分かったよ。

ミレアさんが特別じゃなくって、僕が特殊だったのか・・・


「それでですね、ここからが重要なんですけど、カルアさん、今周りのひとからは循環してない時の10倍以上の魔力量に見えてますよ?」

「え!? ・・・ああっ」


そう、本来の魔力量がバレないように、普段は循環させないようにしてるんだ、けど・・・


「まずい、循環を止めなきゃ・・・ってあれ? 止まらない!?」

何で? 今までは簡単に止められたのに。


「サラサラの聖樹の魔力もカルアさんの体内で寝かせておけば数日でドロドロ状態に戻りますから、そうすればまた循環を止められるようになります。でも・・・」

「それだと聖樹にまた魔力を送った後に・・・」

「ええ。またサラサラになって止められなくなります」


ええ・・・

それじゃあどうすれば・・・


「なのでカルアさん、今から『魔力隠蔽』を覚えましょう」

「『魔力隠蔽』?」



セージュさんの話によると、『魔力隠蔽』は『身体強化』と同じ魔力操作の一種で、外から魔力を感じさせないようにするんだって。


「まずは魔力を完全に見えなくするところから始めましょう。それが出来るようになったら次の段階へと進みます」

「え? 見えなくできたら終わりじゃないんですか?」

「だってほら、全く見えなくしちゃったら、逆に魔力を隠してるって気付かれるでしょう?」


おお、確かに。


「だから、見せたい量だけ見せられるようにする、それが次の段階なんです。これで今までのカルアさんと同じくらいの魔力に見えるようにできますね」


そうなって初めて解決、って事なのか。


「それに、見せる魔力を周囲の魔力と完全に同じに出来れば、魔力感知で気付かれる事もなくなりますよ。『バカな!? 貴様いつからそこに!?』とか言われること間違いなしです」


ナニソレかっこいい!!

目標ソレ!!



こうして『魔力隠蔽』の訓練は始まった。

まず最初にやるのは訓練の準備。

1日経って少しドロドロしてきてる僕の魔力を全部聖樹の魔力に入れ換えれば準備完了。


僕の中の新鮮な聖樹の魔力をセージュさんが操作して、隠蔽を実演して見せてくれた。

今僕の中にあるのはほぼ100パーセント聖樹の魔力だから、パスを通じてなら操作出来るんだって。ちょっと怖いけど。


それで何となく隠蔽の感じを掴んだら、次は僕が自分で同じように操作。

でも中々上手くいかなくて、何度も見せて貰いながら繰り返し練習、そしてようやく・・・


「うん、普通のひとと同じくらいの魔力に見えるようになってますね。あとは自分で練習していけば『何ぃ!?』とか言われるくらいのレベルまで隠蔽できるようになるでしょう」


セージュ先生の隠蔽訓練は終わった。

「セージュさん、ありがとうございました。ところでひとつ気になってたんですけど」

「何でしょう?」

「あの、エルフの集落では皆さん特に僕の魔力に驚いてなかったみたいですけど?」


そう、以前はすっごくビックリしてた校長先生もいつも通りだったし。


「ああ、あの場所は聖樹の魔力に包まれているせいで、逆に魔力の変化が分かりにくいんですよ。多分気付かずに森から出てたら、その瞬間にラーバルさんはひっくり返っていたでしょうね」




集落に戻ったのは夕方。

貯蔵庫が完成している頃。


「おおカルア殿、いいところに戻ってきた。これからこの貯蔵庫に時間固定と空間拡張の付与を行うところだ」

貯蔵庫は一部屋分くらい――5~6人くらい入れる程――の大きさの小屋だった。

その周りを取り囲むエルフのひと達。


「校長先生、このひと達は・・・?」

「普通の付与は一人でじっくり時間をかけて行うんですが、エルフの里では魔力を合わせた者達が一気に行うんです。魔力を合わせる事が出来るのは聖樹のお陰ですね」


なるほど。

さっきセージュさんが僕の魔力を操作したのと似たような技術って事か。


「では始めよう。まずは空間拡張からだ」


小屋の周りのひと達から小屋に注がれる魔力を感じる。

すごい、魔力が綺麗に合ってる。全員同じ波長だ。

それにこの魔力の圧力・・・ホントに一気に力ずくって感じ。


「よし、では続いて時間固定だ」

そしてさっきと同じように小屋に魔力が注がれた。


「では最後に結界と安全柵だ」


結界は分かるけど、

「安全柵?」

「ええ。時間固定がかかっていますから、うっかり中に入り込んだりしないよう、生命あるものは入れない魔法の柵を張り巡らせるんです。まあ一種の結界みたいなものですよ」


へえ、なるほど。


「もし固定が掛かった中に入ったら、そのひとってどうなっちゃうんですか?」

「時間が停止しているだけで命の危険はありません。ですが、外から誰かに出して貰わないと出られませんね。だってほら、時間が止まってる訳ですから」

「ああそうか、中に入ったひとの時間も・・・」


あ、そういえば以前・・・

「前、モリスさんと『ボックスの中に入ったらどうなるか』って話をした事があったんです」

どうなるか分からないから、ちゃんとちゃんと外から助け出せるよう準備してから実験しよう、って。


「ああ、時間制御のない単純なボックスだったら普通に出入りできますよ。空気もありますし気温も外と変わりません。見えない部屋が常に自分と一緒に移動しているようなイメージですね。あ、水中に入ってもボックスは浸水しませんから安心して下さい」


さすが時空間魔法特化種族、それくらいの事だったらもう普通に知ってるんだ。

今度モリスさんにも教えてあげよっと。




「ではカルア殿、貯蔵庫に収納しますので肉をいただけますか」

話しをしているうちに貯蔵庫が完成したみたいだ。

「はい」

貯蔵庫の前にヒベアと金属バットの山をどーん!

「おお、これ程の量を・・・ありがとうございます。では早速収納を」



エルフの里は見て回れたし、みんなを助ける事も出来た。

それから宴会も開いて貰ったし、子供達とも仲良くなれた。

あとついでに聖樹の魔力も貰えるようになっちゃったし、エルフの里ツアーはこれで終了かな。


「そうですか、もうお帰りに・・・名残惜しいですがこれ以上お見せ出来るものも無いですし。せめて今夜は里を挙げての宴席の場を設けさせてください」


長の号令で里のみんなが宴会の準備に奔走する中、僕はコッソリとセージュさんの元へ。

打合せして準備して、そして、ふふふ・・・


「急ではあったが皆準備ご苦労だった。世話になったカルア殿に楽しい思い出として記憶していただけるよう、楽しい宴席としようではないか。それではカルア殿、乾杯の音頭をいただけないだろうか」


ふっふっふっ、当然そう来るだろうと思ってましたよ。


「ええと、皆さん短い間でしたが仲良くしていただいてありがとうございました。そのうちまたお邪魔したいと思っていますので、その時はまた迎え入れてくれると嬉しいです。それでは――」


みんな乾杯だと思って飲み物の入ったコップを掲げるけど残念、違うんだな。


「ここで特別ゲストをお呼びしたいと思います」

「「「「「えっ!?」」」」」

「ではどうぞ!」

「はい皆さんこんばんは。聖樹の精霊セージュです」

「「「「「・・・・・・」」」」」


ふふふ、みんなポカンとした顔してる。

そんな中、

「せっ、せせせせせせセージュ様ぁ!?」

長の叫びが里中に響き渡った。

やった、ドッキリ大成功!!


セージュさんの前で正座して頭を下げるエルフの皆さん。

里を代表して長が、

「セージュ様、本日はどの様なご用向きで?」

「ふふ、ご用向きと言いますか、カルアさんに招待されたんです。といっても私自身は聖樹の間から出られませんから、カルアさんが作ってくれたこの操化身アバターで、ですけどね」

操化身アバター・・・実在したのか」



セージュさんの操化身アバターは、ラル達のとは違って等身大にした。

セージュさんと話して、集落のひと達とふれあうにはそのほうがいいだろうって事になったから。

その考えは正解だったみたいで、今も宴会のテーブルをあちこち回ってはそこのひと達とにこやかに談笑して、セージュさんとっても楽しそう。


まあそれ以外の機能は全部同じようにつけてあるから、その気になれば転移とかも出来るんだけどね。

って、言ってるそばから宙に浮かんでみんなを驚かせてるし・・・

もしかしてセージュさん、さっきのドッキリ大成功で誰かを驚かすのが好きになっちゃった?



そして翌朝。

「それではカルア殿、またいつでもいらして下さい。聖樹の魔力をその身に宿すカルア殿でしたら、森はいつでもカルア殿を通すでしょう。いや、まさかとは思うがカルア殿なら直接この集落に転移出来てしまうかも」

「いや、いくら何でもそんな事――」

「出来ますよ?」


セージュさんは今日も集落に来ていた。

って言うか、僕ってここに転移出来るの!?


「おお、やはり」

「カルアさんは自分の魔力を一度に全部聖樹の魔力と入れ替える事が出来ますからね。聖樹の魔力を少しずつ受け取って自分の魔力と混ぜていくエルフとちょっとやり方が違うんです」

「さすがカルア殿です」

「なので、ここに転移する前にはすべて聖樹の魔力に入れ替えて下さいね。あっそうそう、この森には珍しい薬草とか木の実とかも採取できますから、際には帰りに採って帰るといいですよ」




エルフの皆さんに見送られ、校長先生とふたりで森に出来た道を歩き出した。

さっきまで大泣きしてた子供達も、今は笑顔で手を振ってくれてる。

僕も時々振り返り手を振って、そして歩を進め・・・やがて集落は見えなくなった。

「ああ、楽しかったなあ」

「ふふふ、気に入っていただけて良かった。しかし今回はカルア君に助けられてしまいましたね」


「その事はもう気にしないで下さい。そんな大した事でもなかったし」

だって聖樹からパパっと魔道具を取り外しただけだから。

「全く君は・・・」

苦笑いの校長先生。でもホントにそうなんですよ?


「そう言えば君が見せた飛行魔法、里の者たちが解析してるようです」

「ああ、木馬とか操化身アバターとかの」

「それだけじゃないでしょう? 結界で子供たちを覆って一緒に飛んでいたという目撃証言もありましたが?」

「ああ、そんな事もしたっけ」


って言うか、目撃証言?


「将来、『エルフは空飛ぶ種族だ』などと言われるようになったら、カルア君のせいですからね」

「ええええ・・・」



そんな事を話しながら、そして時々珍しい薬草なんかを採取しながら、僕達は歩き続け、そして――

「あ、あそこが出口みたいですね」

森を抜けた瞬間、校長先生がひっくり返った。


「ああっ、魔力隠蔽するの忘れてた・・・」

「・・・カルア君」

「うう、すみません」



・・・これから気を付けなきゃ。

はぁ、毎日隠蔽し続けるのって結構大変かも。

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