第71話 聖女と悪魔と気配察知の訓練です

今日はネッガーを送り届けてからベルベルさんの店に。


「こんにちはーー」

さっき通信で言われた通りに店の奥に直接転移すると、そこにいたのはベルベルさんとモリスさん。

「いやあカルア君、急に呼びつけちゃってごめんね。実はちょっと急ぎの用件があってさ、ほら、君の魔石についてなんだ」


「魔石、ですか?」

「うん、そうそう。あれってさ、今までギルドで買取りできなかったから、ブラック君の部屋の一部を占拠してたりカルア君のボックスに入れたままになってるじゃない。随分待たせちゃったけど、ようやく買い取りの目処が立ったんだ」


ああ、そういえば調査が終わるまで値段がつけられないってギルマス言ってたっけ。


「ブラック君からは、売却するかしないかはカルア君の判断によるって聞いてるけど、どうしたいかは決めてる?」


うーん、いつでも手に入れられるって分かったし、別に持っている必要はないかな。


「買い取りをお願いします。必要になったらいつでも手に入るし」

「だよねー。多分そう言ってくれるだろうって思ってたよ。それでさ、実は今後も定期的に買い取りたいんだけど、そっちもお願いしちゃって大丈夫かい?」

「大丈夫ですけど、それってもしかして魔石の使い道が出来たって事ですか?」


僕のその質問にモリスさんはニッコリ笑って、

「うん。ほら、例の魔石パウダーだよ。あれを加工してクリームにしてね、それを販売する事になったんだ。残念ながらあのパウダーそのものには体に良い効果とかは無かったんだけどさ、ほら魔石だから色々と付与ができるじゃない? それで美肌効果が出るように加工して『聖女のクリーム』って名前で販売するんだ。一般向けのクリームには抜いた魔石を使って、高級品のクリームに君の魔石を使う計画なんだよ」


「へえ、そうなんですか。でもそれって、そんなに売れるものなんですか? あの魔石って結構な量がありますよ?」

「んふふふ、間違いなく売れるだろうね。その証拠がほら、こちらに」


そう言ってモリスさんが指差したのは・・・ベルベルさん?


「校長の顔をよっく見てごらん。何か気づかないかい?」


ええ? ベルベルさんの顔? 特に今までと・・・え!?


「違う・・・」


明らかに今までと違う。何て言うか、若い?


「ったく、そんなにじろじろ見んじゃないよ」


そんなふうに照れるベルベルさんの顔が・・・若い!


「どうだい? この『聖女のクリーム』はさ、しばらく塗り続けてると徐々に肌が若返っていくんだ。なんだけど、塗るのを止めると今度は徐々に元の年齢の肌に戻っていくんだよ。だからさ、・・・一旦塗り始めたら、んふふふふ、もう二度と手放せなくなるんだよねえ」


うわぁ、なんて恐ろしい。それってまるで・・・

「悪魔のクリーム・・・」


「いやだなあ、何言ってるんだいカルア君。塗っている間は若返る事が出来るんだよ? 悪魔な訳ないじゃないか。聖女だよ、せ・い・じょ。ね?」


うーん、何だろう・・・間違ってないとは思うんだけど・・・


「いいかカルア、モリスの言い方はどうしょうもないけどさ、でもまあ化粧品ってのはみんなそういう物なんだよ。塗っている間だけ化ける事が出来るってね、みんなそれを承知で買ってるんだ。大体あんた考えてごらんよ、そのままホントに若返っちまったら、それはもう化粧品じゃなくって、『若返り薬』って事になっちまうだろう?」


あ、今ものすごく納得した。


「まあそう言う訳だからさ、結構な販売量が見込めるんだよ。しかもこれ、普通の化粧品と違って、男性も使いたがると思うんだよねえ」

「・・・ああそっか、肌の若返りだから」

「そう言う事。誰しもみんな、見た目だけでも若くありたいって思うものだからねえ。ましてそれが見栄っ張りの貴族ともなれば・・・もう言うまでもないだろう?」

「・・・はは、何か想像できます」


「でだ、君からの魔石の買い取りなんだけど、そのままギルドが買い取ると、多分後でトラブルになると思うんだよねえ」

「え? トラブルですか?」

「うんそう。これだけ効果が凄くって販売量も見込める商品、しかも貴族が群がる高級クリームの原料なんだから当然注目を浴びる。それはもう真夏の日光みたいに大量の熱い視線を浴びるだろうね。それこそ火傷とかしちゃいそうな。もちろん魔石が主原料ってのは大っぴらにするつもりはないけど、きっと近いうちに誰かが辿り着く。そしたら次に探るのはその入手ルートさ。まずは分かりやすい一般用の抜いた魔石に辿り着くだろ? あれは普通にギルドが買い上げてるからね。で、そこで終わってくれればいいんだけど、もしそうでなければ彼らが行き着く先はカルア君、君の名前だ。実在しないエルフ少女カルアじゃなくって、ヒトツメギルド所属の冒険者カルア。そう、つまり君という存在に、だよ」


・・・それは・・・ああ、絶対大変な事になる気がする!


「と言う事で、冒険者ギルドに魔石を販売するのは僕としてはお勧めしない。じゃあどうするかって話になるんだけどさ、君との間にベルマリア家を挟む事で君の身を守ろうって思ってるんだ」

「あれ? ベルマリア家って・・・」


「そう、マリアベル校長、そして君のパーティメンバーのアーシュ君の家だね。君はベルマリア家に魔石を販売して、ベルマリア家がクリーム工房に魔石を卸す。そうすれば入手経路を探られてもベルマリア家から先には進めないはずさ。君はここでマリアベル校長に魔石を渡してくれればいい。そして魔石の代金はベルマリア家から冒険者ギルドの君の口座に振り込まれる。それだったら君の負担にもならないだろう? それでどうかな?」


どうって、こんなにちゃんと考えてくれてるんだから!


「はい! それでお願いします。それにベルベルさん、も・・・」


急に言い淀んだ僕をベルベルさんは訝しげに見て、

「あん? 何だいカルア?」

「あのー、僕も『お祖母様』って呼んだ方がいいですか?」

「ぶっふぅーーーーーっ!! がほっ、げほっ・・・」

盛大にむせた。


「なっ、ななななな、何だい突然っ!?」

むせたせいか、真っ赤な顔でそう叫ぶベルベルさん。

何だかこういう姿を見ると、アーシュのお祖母さんなんだなあって感じ。


「だって、僕のお母さんがベルベルさんの娘って事は、ベルベルさんって僕のお祖母さんでしょう? そしたらやっぱりアーシュみたいに『お祖母様』って呼ぶ方がいいのかなあって」

「・・・・・・」


ベルベルさんはしばらく僕を見つめ、

「ふぅ・・・」

何だか残念そうな顔をして、ため息をひとつ。


「いいかいカルア。この間さ、あんたの危機が全てクリアされるまでは、あんたとベルマリア家の関係を秘密にするって言っただろう? あれなんだけどさ、何がどう影響するか誰にも分からないから、普段から徹底する必要があるんだよ。例え周りにいるのが仲間や身内だけだったとしても、それまでは今まで通り、あたしは単なるあんたのチームの一員だよ。アーシュも今まで通りだ。あんたとあのはただのパーティメンバー同士。従兄妹だなんて思うんじゃないよ。いいね?」


「・・・はい、分かりました」

そっか・・・そうだよね。

全部自分の為なんだから、ちゃんと気持ちを切り替えなくちゃ。

うん、今まで通り、今まで通り。


だから、

「しかし『お祖母様』か・・・ああ悪くない、悪くないねえ・・・ふふふふふふ・・・」

なんてニヤけるベルベルさんは、全力で見なかった事にする!



そして最後に、

「ああそうだ、他にも魔石パウダーの技術使用料とかその他諸々が振り込まれるけど、すべて税処理は済んでて確定申告とかはいらないからね。むしろそこから足がつく事も考えられるから、誰かに何か言われても絶対にやっちゃダメだよ? まあ税金とかはいつか冒険者以外の仕事をする時に考えればいいさ。そう、例えば『カルアやらか商会』を設立した時とかにね」

なんてモリスさんの話を聞いて、ここでの用事は終了。



さて次はどうしようかなって思ってたら、ギルマスから通信が来た。

それでフィラストダンジョンの前に移動してきたんだけど、何だろう?

今日はいつもよりも随分早いけど・・・


「おお、すまないなカルア君。実は森での訓練を終え、ダンジョンでの訓練に移行する事にしてな、ギリーをお願いしたいのだ」

「ああ、なるほどそれで・・・。分かりました。今から行きますか?」

「うむ、頼む」


ダンジョンの入口でカードをかざして、ダンジョン内に転移。

「どうします? このまま魔物部屋に転移しますか? それとも歩いて奥へ?」

ギルマスは少し考え、

「このまま奥に行っても魔物は出てこないからな。それに魔物部屋に行かないのならカルア君がいない時にでも進む事が出来る。せっかく君が来てくれたのだから、今日は魔物部屋に直行するとしよう。ネッガー君もそれで構わないな?」

「はい、それで構いません」


と言う事で、一歩進んでダンジョン内が赤い光に変わったのを確認してから、振り返って転移装置にカードをかざす。

そして僕たちは魔物部屋にご招待された。



「結界は張りますか?」

「ああ、頼む」

結界を張って少し待つと、壁から魔物がわらわらと。

うん、もうこの景色には何も感じないや。


「さてネッガー君、これがダンジョンの魔物部屋だ。どうだ、初めて見た感想は?」

「とんでもない数の魔物です。・・・これをカルアは初めてで全部倒したのか?」

「そうだよ。いやあの時はもうダメかと思ったよ。まあ実際スキルが進化しなかったらダメだったんだろうけどさ。あははは」

「・・・」


あのネッガー、もう随分前の話なんだからそんな深刻そうな顔しないで?



「それでだ、ネッガー君にはこの魔物に触れられる事なく全てを倒せるようになってもらう。と言っても最初はこの数を捌ききるのは難しいだろうから、まずは間引いた状態での開始だな。カルア君、間引きは君に頼んでいいかな?」

「ええ、ちょうど僕も魔石が欲しかったので」


クリームのね。


「了解した。確か前回は4回で全て倒したのだったな。なので、今回は3回めまで全て殲滅、4回目は部屋の隅に移動してから、ランニングバットだけを残して残りを殲滅してくれ」

「分かりました」


さて、空間把握から全部魔物指定して・・・

「じゃあ始めますね。『スティール』」

目の前に浮かぶたくさんの魔石、はもちろんボックスへ。

ついでに足元に落ちた死骸も訓練の邪魔になるだろうからボックスへ。


「凄い・・・。これがカルアの『スティール』か」

「ああ。時空間魔法との組み合わせによって、この数を一撃で跡形もなく殲滅できるスキルだからな。初めて見たら驚くだろう」

「ええ。倒すと言うより消し去るといった感じか。これは・・・戦いとは違う」

「その通りだ。どちらかと言うと採取とか駆除に近いな。もしくは投網漁か?」


なんて会話を聞きながら、3回めまでスティール完了。

そして3人で部屋の隅に移動して結界を張り直してから、4回目はランニングバット以外を全てスティール、そして床掃除。

「うむ、ありがとうカルア君。ではネッガー君、君は部屋の中央に移動してランニングバットを倒すのだ」

「はい」


そしてネッガーの訓練が始まる。





「くっ」

一瞬の隙を突かれ、ランニングバットからの体当たりを受けてしまった。

「考えるのではない、感じるのだ」

ブラック先生からの鋭い指摘。

効率よく倒していく手順を考えてしまったのを見抜かれたか。

まだまだ先は長いな。


「む!?」

後ろから体当たりを食らったか。

攻撃力の高い魔物だったら危なかったな。


「うっ!」

左右から同時に引っ掛かれた。

「目で追うな、肌で感じるのだ」

そうは言ってもこれだけ数が多いとな・・・


「一匹一匹を追うんじゃない、自分の周り全てを感じとるんだ」

はっ、いつの間にか俺は一匹ずつ全てを感じ取ろうとしていたのか。

そうじゃないだろう? 思い出せ!

森の中での訓練と同じだ。

焦点を絞らず、自分の周りの全ての気配を薄く薄く感じ取れ・・・





うん、だんだんネッガーの動きが良くなってきた気がする。

何て言うか、先読みができてきたって感じ?

所々でギルマスから出てる指導・指示が適切って事なんだろうなあ。

僕もさっきから視覚強化の訓練をしてるけど・・・うーん、こっちは先が長そうだよ。

あっ、ネッガーは全部のバットを倒し終えたみたいだ。


「よし、では1回目はこれで終了だな。一度ダンジョンから出て2回目に入るぞ」

そして僕たちは部屋から出て・・・あ、その前にボックスから死骸を部屋に出しておかなきゃ。ダンジョン君、片付けよろしくね。


そんな感じでもうあと2回、合計3回やって今日の訓練は終了。

「あ、ギルマス、最後に下の階で金属バットを1匹狩ってきていいですか?」

「うむ、構わんぞ。そうだな、せっかくだからネッガー君も見ていくか? あの階段を降りた先に金属バットが出現するのだ」

「はい、見せて下さい」

「では降りようか」


そして下の階。

ポツンと1匹だけ出現した金属バットが、何だか寂しげに見える。

だって、この下の階にはすっごくたくさんの金属バットおともだちがいることを知ってるから。

まあでも狩るんだけどね。だってあれ晩御飯。


「これが金属バットか。本当に金色なんだな」

そんな新鮮な感想を漏らすネッガー。うん、僕も最初の時にそう思ったっけ。

「もうスティールしちゃっていい? 魔法を撃つところを見たければもう少し待つけど」

「魔法か。この魔物はどんな魔法を撃つんだ?」


「うーん、金属バットは個体によって属性がバラバラだから、何を撃つかは撃ってみないと分からないよ」

そんな僕の声に、

「ふむ、今回の金属バットは水属性だぞ」

なんてギルマスの声が。え? 分かるの?


「ギルマス、分かるんですか?」

「ああ。気配察知でおおよその属性は分かるな。相手が隠そうとすると難しいが、これくらいの魔物だと気配で見える。アクティブ型の気配察知ならはっきりと、パッシブ型だと何となくといった感じだが」


「へぇ、僕も気配察知も覚えようかな。時空間魔法だと属性とかは全く分からないし」

「ふむ、だったら明日からの訓練では、ネッガー君が倒している間に気配察知に挑戦してみるか? 私もカルア君にただ待ってもらうのは心苦しいと思っていたところだ」

「はい、覚えたいです! ギルマスお願いします!」


そして金属バットはピュルルルルーーっと水を飛ばし、僕らがそれを避けたところでお肉になりました。

もちろん解体は魔法でね。

金属バットの解体は見た事あるからそのイメージで。

・・・僕が魔法として自分で使うんだったら、いいよね?


「そうか、ピノ君が言っていたのはこれか・・・は、ははは・・・」




ギルドに転移した僕たちは、そのままギルマスの部屋に。

目的はもちろん、預かってもらっていた魔石の回収。

「そうか、ようやく魔石の使い道が決まったか」

「はい、モリスさん達が立ち上げた工房に卸す事になりました」

「うむ、そうだな。チーム内で完結するのが一番だろう。その工房では誰が働くのかな?」

「あれ? そう言えば誰なんだろう? それは聞いてませんでした。今日これからこの魔石を渡しに行くから、そこで訊いてみますね」


そして僕は魔石をボックスに入れるんだけど・・・

うわぁ、こうして見ると凄い数だよコレ。一体何個あるんだろう。何万とかかな?


「ふむ、これでようやくスッキリしたな。ああそうだ、もう間もなく新トラップ発見の褒賞金が出るはずだ。その時はまた連絡しよう」

「ああ、そう言えばそんな話もありましたね」

「うむ。ほんの数ヵ月前の話だったんだがな。それからのあまりの激動に、何だか随分前の出来事のような不思議な感覚だよ」

「本当ですねえ。あはははは」

「・・・褒賞金の金額については全く気にしないんだな」


いやだって・・・

金属バットの素材の換金とかで、生活に全く困らないくらいのお金がさ・・・




そして王都へ。

移動はいつもみたいにピノさんの転移便、そして今日の行き先はベルベルさんのお店。

そこでネッガーと別れて、僕とピノさんはベルベルさんと一緒に店の奥へ。


「じゃあこの箱の中に出しとくれ」

そう言ってベルベルさんが出してきた結構大きな箱。うん、これだったら全部入りそう。

と言う事で、ボックスから魔石を全部どーん。

おお、ちょうど一杯になった。


「はあ、この半分くらいを想像してたんだが、結構溜め込んでたもんだねえ。だがこれからの事を考えればかえって好都合か。あのクリームは多分製造が追い付かないくらいの人気商品になるだろうからね。見ててごらん、発売から暫くの間は争奪戦が起きるよ。だから最初に貴族の高級品をひたすら作って、そっちの需要が落ち着いてきたところで一般向けの製造に入る予定なんじゃないかねえ。少ししたら魔石の追加発注があるだろうさ」


なるほど・・・でもきっと大丈夫かな。


「これからセカンケイブダンジョンに行くまでの間、多分毎日持ってこれると思います。フィラストの魔物部屋で、スティールしながらの訓練になるから」

「そうかい。だったら大丈夫かねえ。でもまあ持って来るのはある程度溜まってからでもいいと思うよ。そうさね、この箱一杯分くらいずつでいいんじゃないか?」

「じゃあそうしますね。もしその前に必要になったら言ってください」


「それと買取金額だが、個数単位だと大変な事になるだろうから、重量単位で計算するよ。別にそれで構わないだろう?」

「ええ、僕も数は分からないし。お任せします」

「ああ任されたよ。買取金は口座に振り込んどくからね。今日はこれでおしまいかい?」

「はい、今日はこのままヒトツメの街に戻って、ピノさんとご飯を食べる予定です」


「そうかいそうかい。まったく、相変わらず仲の良い事だね。じゃあまあふたりとも気を付けて帰んな。あたしも今日のところはそろそろ店じまいするかねえ」


あっそうだ。


「そう言えばベルベルさん、クリームの工房って誰がクリームを作るんです? 僕の知ってる人とかですか?」

「いや、あんたの知らない娘だと思うよ。ミッチェルの妹で、確か名前はミカって言ってたかねえ。うっかり口説いちまわないように気を付けるんだね」

「もう何言ってるんですかベルベルさん! ・・・じゃ、おやすみなさい」

「あいよ」

「オヤスミナサイベルベルサン」

「ッ!?」



そしてピノさんと家に戻って。

目で追えないピノさんの料理姿で視覚強化の練習をして。

金属バットのローストをご近所にお裾分けしたら、すっごく喜ばれて。

あっという間に楽しいご飯が終わっちゃって、あとは戸締まりしてピノさんを家に送って、そして王都の部屋に転移。


ピノさん、おやすみなさい。

また明日。





ヒトツメギルドにて。

「カルア君のあの『解体』、恐らくピノ君以外は知らないだろうな・・・。ふむ、他のメンバーに共有しておかねば」


見えないところで働く、苦労人。

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