34 兵士だから




 俺はみんなの訓練を見ながら魔力マナとの共感を高めつつ、辺りを警戒しつつ、少し黙って考えていた。


 ここは黒霧世界コクムー


 危険な世界だが、時間の経過がないこの世界は今の俺たちにはうってつけ。

 模擬戦をしたり、時に黒霧世界コクムーの怪物に挑めるところまでこぎつけた。


 マルオがいくつかの魔術の習得に励んでいる。


 新九郎は本当に目醒めやがった。つまり『一万人にひとりの覚醒者アルヤール』に。そのため獲た能力の把握に努めていた。

 今は手に炎を溜めている。赤のイメージ通り〈炎使いパイロマンサー〉なんだろうか。と思ったら今度は手を地面に突っ込み、そこから一本の剣を引き抜いた。今まさに炉から出されたばかりのような赤熱する長剣だ。なんだアイツ。


 沢木雪花と宮持環については、思ったより動けるんだなー、さすが異世界帰り。なんて上から目線で最初は思っていたけど、動けるどころの話じゃなかった。

 ノってる時の沢木雪花は今や俺たちの最高火力だ。そのチカラは〈気光使いオーラマンサー〉。そして宮持環の精神感応能力は、今回の敵に対する欠くことのできない作戦の要とも言えた。

 敵であるウォルラスもまた精神感応者テレパスであり、備えていると思われる高い魔法能力への強力な対抗策を彼女は持っている。


 そこを宮持環だけに任せるにはあまりに負担が大きい、ということで、俺は固有の能力ではなく、習得可能な魔力運用と魔術からのアプローチを目指す。

 そんなことを考えてると、マルオという名の毛玉が転がっ⋯⋯いや、走ってきた。


「魔術の難易度が高すぎる! ゲームのように考えていたが、これは骨が折れるな!」


 マルオが言っているのは、戦闘時に活用できる魔術のことだ。

 前提として術に対する理解。

 そして、式、魔法陣、呪文、様々あるが、当然それらを記憶していなければならないし、空間に起点を描き出すための魔力の操作も重要だ。


「まるで蛍光インクを三か所に垂らして、インクの滲みすら計算したうえ、望んだ円形の模様を描き出せといわれてるようだ! いやそれそのものだ!」


 そう言ってまた転がっていった。

 高い集中力を維持しつつ戦闘の推移を見て、判断し、あるいは直接的な戦闘行動の中でそれらを為さねばならない。


 さらに言うなら、長い詠唱や印を結ぶといった行為は、術式に組み込まれているものばかりではない。いくつかの魔法の共通項を想起しやすくするためだったり、敵に魔法を看破されないためのまやかしフェイクだったりを、個人や流派などで作り上げられたものもある。


 一般に魔術師が咄嗟に行使できる術の数は平均6か7程度だと言われている。一流どころで9〜13あたりのようだ。もちろん数十、数百を自在に操る者もいるがそれは本当に一部の例外、それかそいつは魔術師じゃなく詐欺師だ。


 必要なのは、果てしない反復の先の条件反射。あるいはそれを飛び超える天性、もしくはそれを補う独創性。


 具体的にそれが一体何なのか。

 俺にもわかってきた。

 魔術はどうしたって頭を使うが、複数の作業を同時進行できる多重処理マルチタスクというよりは、ラン・クザルが言った魔力に親しむことこそが重要な意味を持っている。

 大気に満ち、あらゆるものに触れ宿る魔力との共感とは──。


 ──心の遍在化だ。


 ふと見れば新九郎が頭上に太陽系のミニチュアを作ってぐるぐる回転させていた。ガスや土星の輪まで再現している。ホントなんだアイツ。



    ▼


「君がハレヲくんか」


 母家の玄関を開けるとそう声をかけられ、俺は片眉を上げた──。


    ▲


 山からの帰り、敷地の前にシルバーグレイのプレジデントが駐まっていた。

 こんな高級車がウチに何の用かと、首を傾げつつ母屋に向かう。


 引戸に手をかけたところで中から声が聞こえた。

 俺は静かに戸から手を離し壁に背をつける。流れる雲を見上げ、耳をそばだてる。


「お久しぶりですね」


 知らない声が親しげに言う。


「わざとらしいことを言うな。こっちは一般人じゃぞ」

 こちらはウチの祖父じいさんだ。


「⋯⋯前置きは抜けと?」

「規則だ暗号だのとお主らの流儀なぞ知らんってことだ」

「わかった。では単刀直入に」


 親しげな様子から一転、厳しい声で言う。


「その前に、板倉、他に誰かいないか調べろ」


 命じる声に「はっ」という返事が聞こえた。祖父さんが低い声で遮る。


「やめろ。わしの家だ、勝手は許さん」

「⋯⋯いいだろう」


 一拍置いて声は続ける。


「手を貸せ、上杉」


 祖父さんはフンと鼻を鳴らした。


「お笑いぐさだな、お主らが民間人に協力を仰ぐのか」

「お前は違う」


 睨み合ってる気配。なんだなんだ、話が見えない。

 ハァ、と溜め息。


「アイザック・ニュートンの終末論が現実のモノになりそうだ。お前も状況は見えているだろう?」

「知らん」

「広がり続ける異境にチカラに溺れる者たち。このままいけばどうなる?」

「知らん」

「副室長」


 若い声が割り込んだ。


「こんな変節者にお伺いを立てる必要ありますか? 命じてやらせればいい。さもなくば今この場で少し思い知らせてやりましょう」


 穏やかじゃないことを言い出した。フクシツチョーが答える。


「やめておけ」


 祖父さんが言葉を被せた。


「やってみるかね」

「お前も煽るな。俺は若い衆の死体を担いで帰るのは御免だ」


 物騒なお話し合いだ。


「こんな奴に私が負けると言うんですかっ」

「板倉、お前は黙っていろ。お前にとって⋯⋯俺にとっても、この男は大先輩なのだから」

「ならお主ももっとわしを敬え」

「俺はいいんだ」


 二人は一緒になって低い声で笑った。


「っ! しかし副室長──」

「俺は黙れと言ったぞ板倉。調を辞するか?」


 ナイチョ──?


「いえ⋯⋯わかりました。すみません」


 俺はガラガラと引戸を開けた。


 古い家屋に見られる高さのある玄関、かまちに尻を引っ掛けるように座っている祖父さんの正面、土間に立っているのは渋いスーツを着た男たち。


「君がハレヲくんか」


 ダークスーツの二人を従えた男に声をかけられた。

 ダークサイドの人種かと思いきや少々趣が違う。ジャケットの前を開けた大柄の後ろ二人はともかく、先頭の男は物腰、風貌に知性の香りがする。


「どなたさま?」

「上杉さん⋯⋯ああ、いや、虎時トラジさんにはとてもお世話になっていてね」


 身ごなし、目付きに油断はなく、無駄な肉付きもない。上等なスリーピースは英国製のお仕立てとみた。靴も安物じゃない。どこか権力の匂いがする。そして答えになってない。


「じいさん? 興島サンでも呼ぼうか?」

「そいつはいいアイデアだ。が、やめておけ。こいつらはそれの親玉みたいなもんだ」

「へー」

日直ひじか、もう帰れ」


 祖父さんがフクシツチョーに言った。


「ああ、また寄らせてもらうよ」

「来んでいい」

「⋯⋯上杉。動機無く、主無く、己なし。あるのはただ成すべき事のみ、だ」

「わしにゃ関係ないな」


 フ、とフクシツチョーが笑った。


「無関係ではいられんさ。ウチのトップは名前の通り苛烈な方だからな」


 チ、と祖父さんが舌打った。


「あのババア⋯⋯」


 ぽんと肩を叩かれすれ違う。フクシツチョーは颯爽と帰っていった。


「なんなわけ?」

「うむ、まあ昔馴染みだ」

「あそ」

「⋯⋯ハレヲ、このまえ急にスカイツリー行ってきたとか言ってたな」

「うん、それが?」

「他にどっか寄ったか?」

「うんにゃ? 特には……移動に空バスに乗ったくらいだけど?」

「そうか」

「なに?」

「いやいい。どっかごっついステーキでも食いに行くか」

「うぇーい」


 今日のところは誤魔化されてあげようか──。


    ▼


 暗い部屋、元はホテルのツインルーム。そこは今や壁に天井にと大きな亀裂。ちょっとした振動でパラパラと粉が落ちてくる有りさま。


 雷が鳴っている。断続的に室内を浮き彫りにする。


 ベッドはもぬけの殻で、コボルトの姿はない。


    ▼


 ホテルの裏手に出た。


 ざり、ざり⋯⋯がりっ、と固い地面を掘る音が、周囲の廃墟にこだまする。

 コボルトの手は血に塗れていた。爪は剥がれ、肉は削れて、それでも地面をほじくり返す。

 痛みなど意に介さず、仲間の墓を掘り続ける。


 俺とラン・クザルはホテルの壁にり、その様子を黙って見ていた。

 コボルトは、なきがらに触れることも手伝うことも許さなかった⋯⋯。


    ▼


 小さなお墓ができたあと、俺は半ば強引にコボルトの手当てをした。

 治癒の魔法を少しだけにしたのは、本人が望まなかったから。しかしさすがに骨すら覗く指先をそのままにはできない。最後に包帯でぐるぐる巻きにして出来上がり。

 ぼんやりと墓を見続ける彼の精神は今、正気と狂気の境目の、危うい均衡の上にある。


 俺は立ち上がると、小さなコボルトを見下ろして、しかし声をかけることなく立ち去った⋯⋯。


    ▼


 スカイツリー迷宮前。

 ソラマチ広場は今や冒険者たちのキャンプ場と化していた。

 そんな人々の人集りができていた。

 彼らの多くはネガティヴな見物客だ。

 遠巻きにする人垣の間にできた道を、コボルトを追い立て進む帝国軍と思しき一団の薄ら笑い。

 見物人である冒険者らの感情は様々だったが、その多くが不快感を示していた。しかしコボルトへの乱暴を止めようとすぐさま動くことのできた者はいなかった。


 俺は人垣を躱し進みつつ考える。

 芥川龍之介も『侏儒の言葉』の中で言っている。行為を決するのは善悪ではなく、ただ好悪である。あるいは快不快でしかないのだと。

 溺れる犬を助けるのは、助ける快が水に入る不快を上回るからだと。

 アンブローズ・ビアスの『悪魔の辞典』に影響を受けたブラックユーモアらしいけど。

 今のこの状況には当てはまっているのかも、なんて。


 腐ってるとはいえ、いや腐ってるからこそ帝国の軍とコトを構える危険を考えずにはおれない。自由気ままな冒険者の権力などいかほどのものか。でもあのニヤけた面を物理的に歪めてやったらどんなに気持ちいいだろう。


 可哀想なコボルトを助ける快と、互助組織や仲間を巻き込む不快との天秤。


 俺は人垣を抜け出すと、警戒感を抱かれない自然な仕草を意識して近づいた。列の一番後ろ。ポケットのやたら多いコートを纏う銀髪眼鏡の若い男。

 気配に気付いた銀髪眼鏡が振り向く──警戒──言葉を発するその前に、指を差す、


「あっち向いて──」


 ほい、と指を上に振った。


眩暈ヴァーティゴ】。指先に点った小さな魔法陣が、相手の視覚から入り込み、強制的に影響をもたらす。


 と言ってもそれは、くらりと一瞬、ほんのゼロコンマの意識消失。

 しかしそれで充分だった。

 眼鏡の上から拳をその顔に抉り込む。


「ぐがっ──⁉︎」


 倒れた銀髪眼鏡に素早く近づく。


「貴様──ぁがっ」


 上体を起こそうとした男の首元を押して再び地面に。

 左手で首元を押さえつけ、両膝を肩、二の腕あたりに乗せて動きを封じる。


「何者だぱっ⁉︎」


 右の拳をコンパクトに鼻面に。


「こんなマネが許さぎえっ」


 鼻を折った。

 男はじたばたと暴れるが、足も膝も俺に届かない。両肩が地面に押さえつけられた状態では腕もまともに動かせず、拳もまた届かない。つねるくらいはできるかもしれないが、そんな露出もない。

 前歯を折った。


「おい、おいぃ、をいぃぃ、でゃれか! にゃにしているうう! だ、た助けろおおおおっ」


 銀髪眼鏡の叫びにようやく周囲がどよめき、仲間のでかいのが戸惑いも露わに慌てて動き出す。こいつら本当に軍人なんだろうかとちらりと考えたが、今そんなことどうでもいい。

 視界の隅に敵を捉えつつ、俺は右腕を振りかぶり、銀髪男の顎に叩き込んだ。


「ぎゃっ⁉︎ ひゃ、ひゃめろ、もうひゃめ」


 顎を割る。


「やめろ! 貴様っ!」


 そう叫んで近づいてくるでかいのを見つめ、拳を振り下ろす。


「げぺっ」

「やめろと言ってるだろっ‼︎」


 さらに振り下ろそうとした腕を掴まれた。後ろから他の仲間もやってきている。俺一人ではこいつら全員を相手にはできない。だから銀髪眼鏡だけを徹底的に痛めつける。

 膝を首へとずらして体重をかける。


「ぐぅえええ」


 でかいのに持ち上げられる。届くうちに、銀髪男を蹴り上げる。


「いい加減にしろ!」


 投げ飛ばされた。転がって距離を取る。

 青筋を浮かべて帝国軍が次々と剣を抜き、拳銃を抜いた。


 ──あ、銃、あるんスか。


『──防衛し遮断しろシグ・ネア・ディン──』


 混成圧縮呪文ポートマントーによるシールドを展開。

 しかし銃に対してどれほどの効果があるのだろう。


 障壁系の呪文は、魔法に対してはその術に干渉し急激な減衰を促すらしいが、物理、というか拳銃ほどの威力のものに対してはどうなのか。さすがに銃弾を防げるか試したことはない。


 相手は敵対者にもはや躊躇することなく発砲した。

 カン、カン、カンと思ったより軽い音が連続する。障壁は問題なく銃弾を弾き返した。銃にはまったく詳しくないが、あのレトロ感からして、現代の銃に威力、精度共にてんで及ばないんだろうと思われた。

 しかし危難は去ってない。

 ただ最初に考えていた時より状況は悪くなかった。

 とにかくボコボコにされようが銀髪眼鏡だけに集中し、あいつだけは仕止める気でいた。

 そして、当初の目的は達成した今、俺は転がされた程度でダメージはない。

 あとはギャラリーに壁になってもらってテキトーに逃げる。観客は全員冒険者だから大丈夫だろう。多少の危険は見物料ということで。


 ──よし。


 さん、にぃ、いちっ──で動き出そうとしたところで、がっはっはっはと男の大笑が響き渡った。


「なんか知らんが学者ハロに先を越されてしまったぞっ」


 俺は油断せぬよう帝国軍を見据えたまま呟いた。


「⋯⋯がっはっはっ⋯⋯予想外に⋯⋯いいタイミング⋯⋯」



    ◆


 後になってベルントたちに聞いた話だ。


 銀髪眼鏡らは正確には帝国軍人ではなかった。

 軍上がりの政治家の私兵で、『防疫浄化部227部隊/エプド・ユニット227』の元少年兵。


「非人道的な教材には事欠かなかっただろうしなぁ。鉄格子の嵌った扉の奥を覗き見て、時に実験に自ら手を下すことを要求され、そういった教育と雑用に従事する内に、くらよろこびを見出すに至ったんだろう──⋯⋯」


    ▼


 部屋を出て、階段を登った。

 四階まで来ると、元は二十階建てだったホテルにその先はなく、吹きっ晒しの瓦礫の山に、風が高い音を立て吹きつけてく。


 そんなホテルの崩れた外壁の縁に腰掛けて、コボルトは空を見上げていた。

 分厚い黒い雲が濁流のように流れていく。

 時折り雲の向こうに見える月の光を追い求ているようだった。


 さっきラン・クザルに聞かされた。昼間の一幕を二人で見ていたらしい。黙って出たってのにお見通しだった。


 ここから下を覗き込めば、小さなお墓が見下ろせる。

 コボルトの包帯に滲み乾いた血を見つつ、俺はコボルトの隣に腰掛けた。


 しばらくして、コボルトがぽつりと言う。


「あいつ、ティっていうんだ。自分おいのいもうと⋯⋯みたいなもん」

「キミ、名前は?」

「S-6」

「そう。俺、ハレヲ。で、本当の名前は?」


 ふるふると首を横に振る。


「白い家でうまれたから」


 実験施設か何かそれに類する場所なんだろう。


「ありきたりな言葉しか思い浮かばないけど、泣いたっていいんじゃない? 家族を亡くしたんだから」


 またふるふると首を振った。


自分達おいらは兵士だから。死ぬときだってわめいたりしないんだ。つよくなくちゃいけないんだ」

「……強くなくちゃ、か……でも、弱さを見せないってことが強いわけじゃない、らしいよ」

「むつかしくてよくわからない」

「そうだね」


 S-6の薄茶の毛並みの小さな頭を撫でる。

 辺りが明るくなった。空を見上げる。

 いつの間にか雲はだいぶ少なくなっていて、そこから自分が知るものよりかなり大きな月が顔を出した。四分の一が砕けて棚引く大きな月だ。


「…………ね、サムなんてどう?」

「⋯⋯⋯⋯さむ?」

「名前。嫌?」


 ふるふると首を横に振る。


「声をあげていいんだよ、サム。思いっきり泣けばいい。泣いて泣いて、それから一緒にうまいもん食おうよ」


 頭を撫でる。サムがティにしてあげていたように。


「そんで一休みしたら動き出そう。みんなで笑えるように。ティが笑顔で見守っていられるように生きるんだ」

「⋯⋯ハレヲ」

「ん?」

「そゆこというと」

「うん」

「もう、鳴く」

「⋯⋯うん」



 aoooo⋯⋯⋯⋯────⋯⋯AROOO──⋯⋯⋯⋯ooon──。


 ──aooo⋯⋯⋯⋯──。


 月に向かって吠えるコボルトの瞳から、月の雫がこぼれて落ちた。














GLOSSARY

 -用語集-


●【眩暈めまい/ヴァーティゴ】  魔法

 極小の魔法陣が視覚から対象の意識に一瞬の空白を生む。

 精神魔術ではなく、幻術カテゴリ。





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