第26話 成長期
あれから丸1日と少しが経過した。現在の時刻は11時半。
今日は超久しぶりにバイトが休みなので、俺は図書館で缶詰めになっていた。
「うーん」
しかしここ十数分の間、数学の参考書とにらめっこを続けている。元来俺は文系であり、数学は苦手な方だ。
国語や英語、世界史Aは学生の頃に詰め込んだ朧げな知識が生かせることも多く、今のところ大して苦戦はしていない。
理科科目は時折詰まってしまうこともあるが、それほど出来ないわけじゃない。
だが数学は違った。
基礎、応用、基礎、応用と積み重ねていって問題を解いていくという教科の性質上、一番最初の基礎が抜け落ちている今の俺では中1レベルの問題ですら難しい。
一応高校はそれなりの所に入れたから、ある程度は勉強していたはずなのに。
5年間バカやってた間に全て忘れていた。
英語とかはあまり忘れていなかったから、やはり日頃使わないというのが大きいのだろう。
まさかマネージャーに、嫌がらせとして外国人観光客の相手をさせられたのが役に立つとはな。
「ふぅ……」
仕方ない。このままにらめっこを続けていても進展はないだろうし、一度休憩を挟んでから別の教科の勉強をしよう。
また蒼先生へお世話になるか。
俺としては受験生である彼女の勉強を邪魔したくないのだが、向こうから教えてこようとするのだから、こちらとしても拒めないし助かっている。
それに俺へ教えることは自身の糧にもなるようで。
「いやー、オーエンさんがアホウでよかったよ! おかげで私も結構ブラッシュアップ出来たしねっ!」
と、言っていた。
言い方が少しムカつくが、現役受験生でしかも県内トップの高校を受験しようとしている蒼よりも俺の頭が悪いのは明白である。
なので言い返すことは出来ない。
ひとまず自販機で250mlのお茶を買い、ひと息で飲み干す。空になったペットボトルをゴミ箱へ投げ捨て、図書館の外へ。
うんと伸びをしてから。
舗装された道路を散歩──しようと思った瞬間、頭の中に声が響いてきた。
──オーエン、今いいですか?
「っ、とと」
思わず声を漏らしてしまい、近くにいた老夫婦から怪訝そうな顔で見られてしまう。
誤魔化すように咳払いをしてから、スマホを耳に当てた。
「どうしたんだ?」
──ちょっと手伝って欲しいことがあるんです。
「手伝って欲しいこと?」
──はい。これからの生活に大きく影響するであろう、重大な事柄です。
「重大な事柄?」
──乙女の沽券にかかわる事態です。
とのことらしい。うーむ、今日は勉強の虫になるって決めてたんだがな。
まあでも、比較的時間に余裕のある俺と違い、ウェスタの試験は2週間を切っている。
それにちょうど休憩中だったし。
「わかった。20分後くらいにまた呼んでくれ」
少しくらいなら、いいだろう。
◇◇
「……どうして、こんなことになってるんだ」
家に戻り召喚された俺は、床に散乱している服たちを見てため息を吐いた。
何やら書かれた紙に加えて制服であるローブや、私服やらなんやらを派手にぶちまけている。見たところ上着中心なので、目のやり場に気を配る必要はなさそうだけど。
前キレイにしたばっかなのに、もう汚してるのか。
「ちょっととある服が必要なので、クローゼットの中を捜索してたんです。あ、掃除はちゃんとしてますよ?」
「ホントかなあ」
少し動くだけで服たちを踏んでしまいそうだったので、許可をとってベッドに腰かける。
「それで、重大な事柄って?」
「あっそうそう、実はですね……」
ウェスタは何やら呟きながら、床に散乱した服の海をまさぐり、時折床に落ちている紙を握りつぶしつつ、その中から上着とスカートを引っ張り出してきた。
随分と露出が多い服だ。
おそらくスカートは太もも付近までしか丈がない。上着の方も申し訳程度に胸部を隠すだけで、お腹や脇などは丸出しになってしまうだろう。
しかしなぜか、不思議とエロティックな感じはしない。きっと歴史ある伝統的な衣装だからだろう。
「これは『収穫祭』の時に着る予定だったお祭り衣装、『ストラ』です。でもそろそろサイズがきつくなってしまって、ですね」
そこで一度言葉を切り、胸を抑えながらチラチラとこちらを見てきた。
なるほど、成長期か。
俺はコンビニバイトで培った技、『感情殺し』を使用し無表情を保つ。
「新しいのを買いに行きたいんですけど、持ち合わせが、あんまり、なくてですね。でっ、ですけど巷でこんな広告を見つけまして、ね」
服の下敷きになっていたせいでぐちゃぐちゃな状態の紙を取り出す。いくつかのお祭り衣装の専門店が共同で出している広告だ。
そこには『カップル限定! 今なら繫華街で使えるクーポン券プレゼント!』とキャッチーな字体で書かれている。
「な、なので協力してほしいなー……って」
「ふむ」
要するに『収穫祭』で着るストラという服。日本でいう浴衣に相当する服を買いに行きたいのだが、どうにも値が張る。他の生活用品を買えなくなってしまうかもしれない。
しかしそこでこの広告を見つけた。このキャンペーンを利用しないわけにはいかない。なので俺に恋人のフリをしてほしい。
「ってことでいいか?」
「そ、そうです」
準備の時は勉強があるからと断っていたが、さすがに本番は別か。
まあ宗教的側面もあるのだろうし、遊んでないでうんたらかんたらと言うつもりはない。
休息は大事だ。
「わかった」
「ほ、ほんとですか!? い、いやじゃないです?」
「別にそんなことはないぞ」
俺も男だ。可愛いJK(に相当する年齢)の娘に恋人のフリをしてなんて言われるのは、とても嬉しい。
それに。
「えへへ……嫌じゃないんですね。うふふ」
「ああ。だって今まで無理矢理抱きつかれて【ギフト】がどうたらと言われたり、鼻水をまき散らしながら腰を掴まれたりしたしな」
「えっ」
散々やってきたんだし、今更恥ずかしがることなんてない。
そういうニュアンスで言ったのに、なぜかウェスタには恨めしい目で見られた。
その後床に散乱していた服を片づけ、俺はウェスタ指導の下、この国のカップルというものを学んでいた。
「いいですか。オーエンは常に歩道側を歩いて下さい。女性は車道側、男性は歩道側。これがレールスのカップルでは常識です」
ここでいう車、というのは魔道馬車のことだ。
「女の子が車道側なのか。危なくない?」
「何を言ってるんですか。男はいざという時に帝国を守る大事な兵力。しかし女は子を産めば急激に体力が落ちて、兵士として使い物にならなくなります。だからもし、車が突っ込んできた時にはすぐに身を盾にして男性を守れるように、女性が車道側なんです」
「そういうものか」
「そういうものです」
俺のいた世界とは真逆の価値観だが、とにかくレールスでこれが出来てない女の子は他の女の子に陰口を叩かれるんだとか。
「ほかに守るべきことはあるか?」
「そうですね……歩く時は基本的に私の腰に手を回してください。ほらこんな感じで」
ウェスタが俺の手を取り、自分の腰に巻きつけようとして。
届かないことに気付いた。
「あ、あれ? これ以上腕を伸ばすことは出来ませんかオーエン」
「これが限界だよ。そもそも身長差があるんだから、腰に手を回すのは無理だろう」
俺の身長が190センチで、ウェスタがだいたい150センチくらい。
胸ならいけるが、腰は無理だ。
「うぐぐ、ここでも低身長の弊害が……」
「ま、まあ別に腰に手を回さなくても。ほら、手を繋ぐくらいでいいんじゃないか?」
「ダ、ダメですよ! 公衆の面前で手を繋ぐなんて……はれんちですっ!」
ちなみにこれは後で聞いた話だが、この国で恋人同士が手を繋ぐのは夜を共にする、つまり性行為の直前だけらしい。
つまり街中で手を繋ぎながら歩くのは『僕たち、これからエッチなことします』と喧伝しているのと同じなんだと。
「じゃあもう身体に触れ合わなくてもいいんじゃないか? 初心なカップルってことにしとけば」
「いえそれは私が傷つくので却下です。恋人なのに彼氏に触られもしない、魅力がない女だと思われてしまいます」
「いやみんないちいち気にしてな」
「よし、じゃあこうしましょう」
すると妙案を思いついたとばかりにクローゼットの中から、タオルを2枚ほど取り出した。
それらを安全ピンで繋ぎとめると、胸の辺りに突っ込んだ。不用心な動作だが、今日の俺は賢者なので問題ない。
「これで胸を触っても大丈夫ですよ。ほら」
「ん? お、おう」
言われた通りにする。俺の手はウェスタの下乳の辺りまでしか届かないが、ふにふにした感触はない。
あるのは、干した洗濯物を片づけている時の感触だ。
「これなら大丈夫ですね。はたから見れば、胸だとバレませんし」
「……そこまでして腰に手を回してるように見せかける必要って、あるのか?」
「さっきも言ったでしょう。乙女の沽券にかかわる事態だと」
タオルを制服との間に挟んでいるせいで、奇妙なほどに膨らんだ胸を張るウェスタ。
その情熱は一体どこから来るんだろうか。
◇
しばらく練習を重ねた後に、いよいよ俺たちは校門から出て30分ほど歩いた先にある繁華街へと繰り出した。
この辺は『収穫祭』の準備による封鎖はされていないようだが、見たところ通行人は学生の方が多い。
学生の内訳は、貴族の証である腕輪をつけている者が4割。カップルが4割。その他2割といった感じだ。
「結構カップルが多いんだな」
「キャンペーンの影響もあるかもしれませんけど、一番は『収穫祭』でのデートコースの下見に来ている人が多いと思います」
「……デートコースの下見って、カップルでするもんなの?」
「え、しないんですか?」
ううむ、これも文化の違いか。
「あ、そういやウェスタはお祭り、誰とまわるんだ? アリテラスとか?」
「いえ、アリテラスは当日孤児院の人とお店をやるようなので。なので偶然暇だったらしいコルネとまわらされる予定です」
「意外だな。ウェスタはコルネのこと嫌がってそうだったのに」
ウェスタが唇を尖らせた。
「実際嫌ですよ。せっかくのお祭りなのに、あんな美人と並んで歩くなんて……」
「あ、そういう理由ね」
「それと、オーエンも参加していただけませんか? コルネがオーエンと話してみたいそうなので」
そういや、コルネとは話したことがなかったな。
「わかったよ。俺も異世界のお祭りは気になるし」
「お願いしますね……あ、ここですよっ」
ウェスタが指さしたのは、繫華街に入って10分ほど歩いた先にある、比較的大きな店だった。
ピンクと白を基調とした、お洒落な外装で女性客にも入りやすそうだ。
や、そもそも女性をターゲットにしているから当然か。
「おっ、早いな。もう決めたのか」
「え? そりゃあ行く前に買う店と、どんな系統の衣装を買うかは決めていますから。現地に赴いてからいちいち悩む時間がもったいないので」
女の子のショッピングに付き合うのだから、ある程度時間がかかると覚悟していたが。
その辺りは淡白で助かった。
「ささ、早く入りましょう。いつまでも突っ立ってるとオーエンが公衆の面前で私の胸を触っているとバレま」
「誰の指示で触ってるんだっけ?」
「わ、私です……」
「わかっているならいいんだよ、ウェスタ」
「あのぅ、もしかして怒ってます?」
とりあえずウェスタのことは無視して、俺たちは店の中へと入る。
異世界の衣料品店はどのような内装なのかと期待を募らせていたのだが、実際は元の世界のそれとあまり変わらなかった。
素材が木製という違いはあれど、入り口付近で存在感を放つマネキン。それが着ているのと同じ系統の服が、近くにある業務用のハンガーラックにかかっている。奥の方には試着室もあるらしく、カップルと思われる客たちの楽しげな声が聞こえてきた。
「チッ、浮かれちゃってまあ。まったく、学生の本分は勉強ですよ勉強」
「……一応俺たちもカップルって体で来てるんだから、口調とかもそれっぽくしておけよ」
「フハハ! この後が楽しみであるな、オーエン」
「なんで急にバンガルドになるんだよ。しかも似てるし」
「オーエンもやってみてください」
「フハハ! 愛いやつよのう!」
「お、いい線いってますね。結構上手です」
適当な会話を交わしつつ店内を物色し、ウェスタが欲しい系統の服が置いてあるコーナーへと辿り着く。
入口のところに置いてあったマネキンよりも、比較的露出は少なめなタイプだ。
とはいえあくまで『比較的』なので、仮に日本でこの服を着て街へ繰り出そうものなら、たちまち男どもにスマホを向けられること間違いなしだが。
「うーむ、どれにしましょうか……」
早速ウェスタは俺の元から離れ、複数の商品を手に取り見比べている。
さすがに色くらいは迷うのか。ま、こっちは元々そのつもりで来ているし、問題ない。
ウェスタが納得いくまで待つとしよう。
「いらっしゃいませ! あちらの方は彼女さんですか?」
と、そこで後ろから店員さんと思われる女性が話しかけてきた。
明るい口調ではあるが、その目は鋭い。
こうしたコンタクトの機会を設けて、来店客がカップルかそうでないかを見極めているのだろう。
入り口付近には、今まさにカップル偽装がバレた客の姿があるし。
「ええ、そうなんです。2日後の『収穫祭』も2人でいく予定なんですよ」
「まあ! 楽しそうですねっ!」
だが当然、店員さんが話しかけてくることくらいは予め予想している。
なのでここに来るまでの間、ウェスタと2人で会話マニュアルというのを考えてきた。
例えば店員さんにAと言われたら俺がBと返し、ウェスタもCと言ってそれに追随する、みたいな感じで。
「オーエン、どれがいいと思いますか?」
これもマニュアルの一環だ。店員さんがやってきた時、すかさず『どの服がいい?』と聞いて仲の良さをアピールする。
「そうだな……。俺はやっぱり、右のやつがいいと思うな。黒がウェスタの白い髪と、紅い瞳によく似合っている」
「本当ですかっ!? えへへ。じゃあ、これにしちゃいましょう」
ニマニマと笑うウェスタの下乳に手を回し、そっと抱き寄せる。
生乾きのタオルを掴んでいる感覚が手のひらに伝わってきた。
『今のところは怪しまれてないな』
『ええ、そうですね。あの店員さんが来た時は少し危なかったですけど、なんとか切り抜けられました』
脳内で会話している間にも、甘ったるい会話の応酬は欠かさない。
今日も綺麗だね、とか。美味しそうな唇ですね、とか。そんな感じのことを言い合った。
いや、美味しそうな唇ですねはなんか気持ち悪いな。
「お客様、少しよろしいですか?」
「はい?」
が、ここで後ろをつけていた店員さんが話しかけてくる。明らかに、俺たちのことを訝しんでいるような表情だ。
そう簡単にはいかないか。
「お2人は、当店が掲載している広告をご覧になって来店されたのですよね?」
「ええ、そうですよ」
ウェスタの代わりに俺が、努めて冷静な風を装って答えた。
俺だって、伊達に接客業を数年間やってきたわけじゃない。
感情を殺すのだ。
「……なるほど」
店員さんはしばらく俺の顔を見ていたが、やがて諦めたように頷いた。
すいませんね。試験が終わったらまた来店しますんで、今日のところは見逃してくだせえ。
「では」
だがしかし。まだ店員さんは諦めていなかったようで。
今度はウェスタの方へ視線を向けた。
「──どうして彼女さんは、彼氏さんに敬語なんですか?」
「……っ!」
「あっ」
そういや、そうだった。
俺はすっかりウェスタの口調に慣れていたから気付かなかったが、確かに恋人同士で敬語なのはおかしく見える。
『どっ、どっどどどどうしましょう!?』
『落ち着け。普通に敬語で喋るのを止めればまだギリ誤魔化せる』
『わっ、わかりました!』
なおもねめつけるような視線を送る店員さんの前で、ウェスタは軽く喉を鳴らした後。
「なっ、なに。先の言葉遣いは……そう、戯れの一環である。そうだろう? オーエン」
「え? お、おう」
一瞬ふざけだしたのかと思ったが。
そういやウェスタはかなり方言がキツイ地方の出身だから、敬語を止めるとこの喋り方になるのか。
「ふふふ、わらわたちももうすぐ3年の付き合いになるからのう。新しい風を吹かせてみたい思っていたのじゃ」
「そうだな。やっぱり話し方を変えると、新たな発見があ」
「なんですか? 冷やかしに来たんですか?」
「なっ!」
しかし、店員さんは完全にウェスタがふざけだしたと解釈したらしく。
より視線の鋭さを強めている。
「ひ、冷やかしではない! そこな男は、わらわといずれ悠久の時を過ごす大切なパートナーと」
「あーはいはい、そうですか」
「むっ! 信じておらんなっ!」
冷めた態度をとる店員さんに苛立ったのか、ウェスタは一歩前に出て、ローブをひるがえそうと──。
「あっ……」
したせいで、胸との間に挟んでいたタオルがずり落ちてしまう。
お腹の辺りで一度止まり、その後地面へと。
「ウェスタ!」
俺はタオルを押さえるため、とっさにウェスタの後ろから両手で抱きつく形をとってしまう。
「ひゃあっ……!」
だが刹那のことだったので俺も多少バランスを崩してしまい、左手はお腹と鼠径部の間を、右手は胸の辺りをわしづかみにしてしまう。
ほんのりと温かく、ふんわりと柔らかい感触が手のひらに伝わってくる。
「えっ」
いきなりお店の中で胸をもみだした俺に対して、店員さんが驚愕と侮蔑の目を向けてきた。
が、しかしその直後に。
「ふ、ふふ。どうじゃ? そこな男は突然理性を失い、わらわの胸を揉みしだき始めよった。だが3年も交際しておるので、この程度では何もっ、感じぬっ……んうっ!」
ウェスタが
「ひっ、公共の場で突然女にセクハラする男なんかと、3年も……」
「然り。普段の生活ではいきなり押し倒されたり、暴力を奮われることもあるが……わらわはそれでも、この男を愛しておる!」
「な、なんて懐の深い……」
あれ? なんかDV男ってことにされてない?
『さ、もう一押しですよオーエン。出来るだけチャラそうな言葉で締めくくってください』
『くそぅ……』
なんで変に
『え、えろくありませんっ!』
まあでも怪我の功名、というやつか。
眼前の店員さんはウェスタに同情的な目を、俺に道端へ吐かれた爺の痰を見るような目を向けている。
なので俺はあえてその目を見返してから、グチャリと口端を歪めた。
「んーじゃあ、そういうことなんでえ、会計してもらってもいいっすか?」
「おうっ……」
当のウェスタがひいてどうする。
「は、はい。わかりました……」
「あー、すんませんねえ。俺の女がさあ」
「ひっ」
こうして俺たちは、無事任務を遂行してクーポンをゲットした。
最も。
「あの男、公共の場で胸を──」
「下劣なっ! 女の敵ですね」
俺の評判は地に堕ちたが。
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