第8話 プロテスタント教会

金曜日

朝食後のエマとハンナの朝礼の話であったように、

今日は早めに活動を切り上げて、

近所のプロテスタント教会にプチ観光に行くこととなった。


颯「パトリシアさん、お疲れ様。一週間あっという間だったね」

パトリシア「そうね、あっという間だったけど、ちょっとくたびれちゃったわね」

パトリシアさんは社会人とだけあってやはり落ち着きがとてもある。

颯「フランスではどんなお仕事をされてるのですか?」

パトリシア「事務関連をしているわ。久々に長期で休みが取れたから、ドイツに息抜きと社会貢献を同時にしに来たって訳よ」

ヨーロッパの休日の使い方に感動すら覚えた笑

ファビアン「おっ、颯くん、お疲れ様」

ソフィア「颯君お疲れ様。一週間なかなか重労働だったわね」

颯「あっ、二人ともお疲れ様」

ファイビアンとソフィアは、相変わらず仲良く一緒のご登場だった。

今日に限ってリサは、アルバロとお喋りを続けていて、喋る機会がやや遠のき中だ。


ファビアンは、5カ国語くらい言語を操れるようで、その醸し出す余裕の風貌は、同じ男として尊敬の念を抱かずには、いられなかった。

フランスでは英語だけじゃなくて多くの言語を使える人がいるらしい。

日本も見習うべきものだが、これぞ大陸国家かと、捉えることもできる。


文化に関していえば、カナダからやって来た長身女性のソフィアもだが、

英語が流暢なのはもちろん、フランス語も堪能であった。

いやはや、外国語に堪能であることがこんなにも大切とは、

実感で得ると得ないとでは雲泥の差だ。


ドイツにはもともとプロテスタント系の教会が多く、

ボランティア活動の地にも多くのプロテスタント系の教会があったが、

ここは取り分け大きく見応えがあった。

神様の存在は、否定もしないが賛成もしていない。。


教会内の内装に感動しながらも

遠くで時より聞こえるリサの笑い声に集中力を逸らされる。

今日こそはと誓いまで立てたが、どうやら難しそうだ。

明日は、土曜日、どこかへ出かけるのかと思っていたら、

今晩の夕食後のテーブルで、エマが言った。


エマ「明日は、土曜日ですし、活動はなし。息抜きにテーマパークに行きます!」

俺は、このチャンスを絶対に逃さない。

テーブルの下でガッツポーズをする自分がいた。

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