第7話 腹痛
木曜日
セミル「おはよう!」
颯「おはよう」
ビンルイ「おはよう!」
颯「おはよう」
アルバロ「おはよう!アミーゴ!」
颯「おはよう」
今朝からどうもお腹の調子が良くない。
以前も経験したことのある腹痛だ。
これは、中国の上海に観光した時に
帰りが近くなった頃に起きた腹痛だ
現地のレストランで出された水を
レストランだから大丈夫と高を括っていたら、観光最終日にスーパー腹を下したのを今でも鮮明に記憶している。
帰国後、試験管6本分くらい採血されたんだよな〜
エマ「あら、顔色が悪いわね〜。颯、どこか悪いの?」
颯「うん、多分水道水をそのまま飲んだせい。お腹があたっちゃったみたいなんだ。」
エマ「ひとまず午前中の活動参加は、やめておきましょう。お昼に戻ってきたら、また体調を確認させて頂戴。それで大丈夫かしら?」
颯「うん、そうするよ」
シュファ「大丈夫?無理せずゆっくりしてね」
颯「ありがとう、シュファ」
まさかヨーロッパの水道水がこんなにもお腹にダメージを与えるとは、
正直侮り過ぎていた。
俺の人生にこの教訓を深く刻んでおこう...
この日は、結局お昼過ぎにも体調は回復せず、
そのままゆっくりと音楽を聴きながら一人だだ広い体育館で過ごしていた。
活動が終わってみんなが帰ってくるのは、17時半頃だ。
夕方にはすっかりお腹の調子も回復し、食欲も戻ってきた。
夕飯までの繋ぎとして、厨房にあったハリボーを貪った。
うま過ぎて小袋を一気に5袋も開けてしまった笑
アレクサンドラ「ジャジャーン、ロシア料理と言えばやっぱりビーフストロガノフ」
アナスタシア「一生懸命作りました。召し上がれ」
アルバロ「うまい!颯!お腹治ってよかったな」
颯「うん!ありがとね」
アレクサンドラとアナスタシアが作ってくれたロシア料理は、とっても美味しかった。
どういう訳か15人の構成メンバーそれぞれが1国籍あたり二人揃っている。
カナダは、ソフィア一人だけだが、カナダのケベック出身ということもあり、フランス組で一緒に料理をする予定みたいだ。
夕飯作りましょうイベントに少しばかり寂しさを覚えながら、
今回の旅の目的、度胸をつけるを胸に確かめ、そうした心配を振り払った。
なにより明日こそ、全員としっかりと仲間になっている状態にする、
そう心に誓い、いつも以上に早めに就寝した。
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