第5話 ブロンドヘア
なんて心地の良い朝か
二日目の朝は、ドイツで、多国籍の仲間たちと起床して朝食
こんな非日常を国際ボランティアでは、堪能できるのか。
エマ「颯、おはよう。調子はどお?」
颯「エマさん、おはようございます。とても好調ですよ。エマさんも?」
エマ「ええ、絶好調よ」
ハンナ「今日から早速ボランティア開始よ」
颯「はい、頑張りますね!」
朝食はフルーツにサンドイッチ、そして、、ビール笑
エマ「朝食後1時間後に出発します。目的地まで徒歩で約十五分。昨晩伝えた通り、身支度をしておいてね」
朝食の時間
お喋りに励む者もいれば、朝はローディング中で黙々と食べる者もいる。
自分は、どっちかというと後者笑
サンドイッチとフルーツ、にビール。
うん、なかなか悪くないぞ笑
体育館から活動場所までは、思いの外急斜面が続いた。
居心地のいい運動になっている。
アディナ「始めまして、颯。私はベラルーシから来たけど、あなたは?」
颯「始めまして、アディナさん。俺は日本から来たよ。ベラルーシ!」
アディナ「日本?東京?」
颯「そうだよ〜、東京から来たの」
アディナ「そうなんだ!私、絵を描くことが大好きで、それを専門にしていこうと思ってるんだ」
颯「絵を描くことが好きなんだね、あとで見せてよ」
アディナ「もちろんよ」
人生でベラルーシの女性と実際に会って知り合いになって、
こうしてお話しするなんて夢にも思ってなかった。
人生って、自分の行動次第で何が起きるかわからない。
今日、僕はその事実をすごく噛み締めた。良い意味で。
生のボランティア活動は、想像以上に肉体労働だったけど、
夏でも涼しい気候の南ドイツは、
ちょうど良い汗心地だった。
途中、アフメトのぶっきらぼうな作業道具の受け渡しにイラッときたけど、
総じて楽しいボランティア活動だった。
シュファ「今晩は、ジャーン!ジャージャンメンでーす」
ビンルイ「二人で協力して一生懸命作りました」
アフメト「でかしたぞ!Wi-Fiボーイ!笑」
台湾料理は、痺れるほどに美味しい味だった。
自分も同じヌードル系。負けないリアクションをみんなからもらえるかなと、謎に緊張した笑
食後の和やかなフリータイム
すごく良いひとときだ。
アディナ「颯。こんな感じ」
颯「すごい!こんな上手なスケッチをかける人、身の回りにこれまで誰もいなかったよ!」
アディナ「ふふ、そんなに褒められると照れちゃうな」
颯「特にこの女性の流れるような髪のスケッチ。とってもリアルだよ」
アディナ「女性を描くとき、髪はとても重要なパーツよ。知ってる?黒髪と比べて私たちのブロンドヘアはとっても軽くてふわふわなの」
颯「えっ、そうなの??」
アディナ「そうよ。ほら、触ってみて」
颯「うわっお!本当だ!びっくりしちゃった笑」
アディナ「ふふ」
今日一番に驚いたことが、まさか
ブロンドヘアと黒髪のテイストだったっとは。
そんなことに小さく笑いながら、健やかな眠りについた。
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