第30話
1.居間にいるNPC達と合流する。※すでに3Fの探索を終えていた場合はここで合流しても問題ありません あなた達はまず初めにこの部屋から調べる事になった、どうやらここは客間らしいのだが……その室内にあったものに対してあなた達は思わず息を飲んでしまう、というのも室内にあるものはほとんど壊れかけてしまっているのだから……いや正確に言うと壊れたのではなく何者かの手によって破壊されていると言った方が正しいかもしれない。例えば壁についている無数の傷跡などはきっとハンマーなどの工具を使った際に付いたものなのではないかと考えられるだろう、また窓ガラスに関しても割れていたりと酷い状態だ(これを見てしまったプレイヤーに対してはSAN値チェックを行い、失敗した場合には減少量を+1してください)
2.和室に行く
4.食堂に向かう
5.倉庫へ
6.キッチンへ行く
7.トイレへ8.風呂へ
9.二階に戻る
10.和室へ向かう
11.二階の寝室へ
12.書斎へ行く
13.一階に続く階段を登る
14.地下へと続く階段を下りてく
15.1Fへ続く階段を登ってく
16.屋上へと向かう 【3-1】1階に到着した時点で
(この時点でプレイヤー達は既に4階以降の調査が終わっている前提でシナリオを進めています、なのでまずは1階にある各部屋の確認から始めるよう提案してあげてください、ちなみに各部屋は大体このような間取りになっています)
1号室 2号室 3号室 4号室 5号室 階段 1F 玄関 2F ホール 1R 2K 3DK 4LDK 階段 3F 4階
(もしここでイベントが発生した場合ですが、探索者達が一度4階に戻ろうとするならここで止めておくと良いと思います)
1F 1号室 2号室 3号室 4号室 5号室 階段 1F 玄関 2F ホール 1R 2K 3DK 4LDK 階段 3F 4階 【3-2】1階に戻って来た時(このタイミングでKPは一度全員を集めさせておきましょう)
まず最初に気付いた事は「やけに静かだ」という事だった、それも単に静けさだけが漂っているという訳ではない、まるで誰かが息を殺してジッとしているかのような……そんな息苦しさを感じる程の静寂、そしてその理由は恐らく、この場にいる誰もが原因に気付いていたのではないだろうか……
そう、つまり先ほどからずっと聞こえてきていた物音が、今は完全に聞こえなくなってしまっている、その事実に気付いたあなた達は背筋に冷たい汗が流れるのを感じずにはいられない、そして再び聞こえるようになるまでの数分間の間、誰一人として言葉を発する者はいなかった……そして、ついにその時がやってきた、どこからか微かにではあるが足音が聞こえてきて、それは次第に大きくなっていき、そしてある一室の扉が開かれるとその足音の主が姿を現す事になる、そこにいたのは全身を血に染めた一人の男の姿であった。その男は明らかに正気を失っているのかあなた達の事など見えていないように部屋の中へと入っていくと、そこで何やらブツブツと何かを呟きながらその場に崩れ落ちるように倒れ込んでしまうのだった(ちなみにこの時点で既にSAN値が0になっている為これ以降正気を取り戻す事はないです)
(以降、プレイヤーが質問した場合に限りその探索者にのみ答えてもらうようにしていきましょう、他のプレイヤーには何を言っても反応がないものとして進めていくと良いでしょう)
3.書庫でイベント発生。
「ねえちょっと!これを見てよ!」
その声に釣られて本棚を覗いてみればそこに書かれていたのは本ではなく一枚のメモ書きのようなもの、しかしその文字を読んでいくうちにそれがただの日記や日誌といったものではないという事が分かった、なぜならそこにはこう書かれているからだ
「……これはなんだ?何かの地図か?……それにしてもどうしてこんなものがここにあるんだ?」
あなたは思わず首を傾げた、だが次の瞬間あなたは気付く、その部屋の入り口付近……そこの床に何かが転がっている事に、そしてそれを手に取った瞬間にあなたの脳裏に一瞬ノイズのようなものが走り、同時に奇妙な映像が流れ込んできた、そして気が付けばあなたの口から勝手に言葉が紡ぎ出されてしまっていた、
「おい、これってもしかして……!」
「やっぱりそう思う!?だったら早く行かなきゃ……!みんなを呼んできて!!」
(この後はすぐに全員が集合するよう呼びかけましょう)
【3-3】1階に戻ってきた時 あなた達は再び1階に戻ってきたところで改めて周囲の様子をうかがってみる事にした、もしかしたらどこかに何かがあるかもしれないと思ったからだ。するとあなた達の視界の中に見覚えのある人物の姿を捉える事が出来る、その人物というのは確かあなたと共に行動をしていたNPCの一人ではなかっただろうか?どうやら彼は一人で廊下を歩いているようだった、それを見たあなた達は何となく声をかけようとして近づこうとしたものの……不意に彼の背後に何かが映ったように見えた気がした、その瞬間、急に視界が暗転すると同時に体の自由が奪われてしまうような感覚を覚えた、それは本当に突然の出来事であり、そして何が起こったのか分からないまま意識を失ってしまうのだった。
【3-1】書斎へ向かった後(ここからはそれぞれに個別で行動を行ってもらいます)
(ただし以下の文章を読み上げてもらってから次の描写に入って下さい)
『さて皆さん、ここまで読み進めてくれたあなた方ならもうお気付きの事と思いますが、この館には現在恐ろしい現象が発生しています』
『それは何者かによる妨害工作によって起こる怪奇現象なのです、この怪異から逃れるためには、まずあなた達自身の安全を確保する必要がありますので十分に気を付けて行動して頂く必要があります』
『もちろん私達としては皆様の身の安全のために全力でサポートしていく所存ですので安心してください』
「では続いてこちらの部屋から探索を行って頂きます、この部屋は特に変わったところは見受けられませんので気負う必要はないかと存じます、ただ気になる事と言えばこの部屋の扉が非常に頑丈そうな作りをしているという事くらいでしょうか、あと一つ申し上げるならば、この扉の先は倉庫となっておりまして……そこに様々な道具類を用意しておりますので何か必要な物がありましたらこちらの方で用意させていただきますね、それと一応武器になりそうなものも幾つか用意しておきましたのでよろしければどうぞ使ってみてください」
(ここで聞き耳ロールをしてもらうようお願いしましょう、成功の場合は以下の情報を提示して下さい)
→【2-4】でのイベント処理の際に使用する。
「え?今なんか音がしなかった?」
→【2-5】参照。
「……おい、何だこれは……」→地下室へ続く階段を出現させる。
4.倉庫にてイベント発生。
※この時点で既に4Fの調査が終わっていたらこの段階で4階のイベントが発生するよう促しておきましょう、そうでない場合はしばらく時間を置いたところでNPC達の探索も一段落ついたという体で誘導してあげると良いと思います
5.キッチンへ向かう
6.風呂へ向かう
7.リビングへ
8.キッチンへ戻る
9.二階の寝室へ
10.和室へ向かう
11.二階に戻る
※この時キッチンに向かった際に包丁などの武器になるものを手に入れていない場合もここで手に入れるよう促すといいと思います そして、プレイヤー達が各々の行動を終えてきたところであなた達はようやく食堂へと戻ってくる事となった。そこにはまだ何人かの仲間の姿が見えるのだが……どうやら彼らはすでに食事を終えていたようで、それぞれテーブルから離れて雑談に花を咲かせているようだった、しかしそんな中でも一つだけ誰も座っていない席が目に付いた、そしてその席はまるで誰かを待つかのように空いているのである あなた達がその空席について不思議に思ったその時、不意に食堂の入り口の扉が開く、そして入って来たのは他でもない、先ほど姿を消したはずのNPCだった、彼(彼女)はそのまま食堂の中を見回した後、自分の目的の人物を見つける事が出来なかったのか小さくため息を吐いた後で、そのまま出て行こうとする しかしその直後、そんなNPCに対して声をかけてくる人物がいた、その人物とは……NPCと一緒に行動をしていたはずのプレイヤーだった。そう、実はあの時、あなたは確かに見たのだ、彼がNPCを連れてどこかへと消えて行ったのを……あなたがそれを指摘すればNPCはどこか慌てたような態度で誤魔化そうとするだろう、そんな彼の反応を見た他の探索者達は彼に疑いの目を向けるかもしれない、あるいは……何も気付いていない振りをしてそっとしておいてあげるのだろうか どちらにせよ、こうしてプレイヤーは新たな情報を手に入れる事となる、 そしてそれはきっと今後の調査にも大きく関わって来る事になるであろう
(ここではNPCの行動に関してプレイヤーが質問をした場合、以下のような回答をするようにしておきましょう、ちなみにこれらの会話は全て探索者達とNPCのみにしか聞こえないようにしてあります)
1.あの後どうしてたの? 2,どこに行ってたんだ? 3,なんで一人で出て行ったんだ?
4.あいつって誰だ?
5.そういえばあいつは何なんだ?
6.何か知ってるのか?
7.なあ、さっき言ってたあれってさ……どういう意味だ? 【3-4】1Fに戻ってきた時 1階へと戻ってきた時点で全員集合させよう。そうすることで次の展開に移りやすくなりますし、ここでのイベントの発生頻度がかなり抑えられるようになるからです(それでも少しはあるかもしれませんが……)またここで合流出来るかどうかはプレイヤー達の性格によって変わって来ると思うので注意が必要です、なのでここは出来るだけスムーズに合流する事が目標になります。
(なおこの際に各部屋の状況を確認したり、4階と5階のイベントの確認を行ったりする事は忘れないようにして下さい、特に6階にいた場合にはすぐに降りて来てもらうように伝えておくといいかもしれません、もし他のプレイヤーに同行してもらいたければその旨を話しておく事も重要になってきます)
あなた達は再び地下へと続く階段の前に立つ事になる、そこは相変わらず薄暗くて不気味な印象を抱かずにはいられない、しかしいつまでもここにいても仕方がない、あなた達は意を決して階段を降りて行くのだった……
4-1:ホールに到着。
(ここからしばらくの間は探索パートになります、基本的には全員で行動しながら進むことになるのですがどうしても別行動になってしまうタイミングが出てきます、その際にはこの文章を読ませる事で各自自由に動いてもらうようお願いします)
(以下、基本的にプレイヤーの単独行動は出来ないものとします、必ず誰かと行動する形にしていってください)
(ただし以下の描写が出て来た際には例外的な扱いとしますので必要に応じてそちらを参考にしてもらえればと思います)
そうしてあなた達が階段を下りていく中、不意にあなたは気付く、いつの間にか自分達の足音が聞こえなくなっているという事に……最初は気のせいだと思ったもののそれに違和感を覚えたのは自分だけではないらしい、周囲を見渡せば先ほどまで一緒だったはずの他の探索者達の姿が見えなくなっていた事に気が付く、一体どうしたというのか……? そんな時、突然頭の中に不思議な声が聞こえてくる、それはとても透き通った女性の声だった
「ねえ、みんな、聞こえるかな?」
「私はここにいるよ、ずっと君達のことを見ているよ」
「ねえねえ、気付いているよね?私が今どこにいるのか……分かってるんだよね?」
「じゃあ今からみんなで鬼ごっこしよう!私が隠れてるから、私を見つけてみて!」
「……ほら!早くしないと!置いていっちゃうぞ!」
(KP向け情報:この声は本物のNPCのものではなく、ニャルラトホテプが仕掛けたトラップのようなものだと思って下さい、よってこの後からは1人で行動した場合に限り、SAN値が1D3減少します)
(以降、プレイヤーが単独で動いた際の描写に入りますが、基本的には全員に共通した流れになると思われます、もし仮に一人しか行動していない場合でも他の人と同じようにRPしてもらう事をオススメしておきます)
(まずこの段階では全員がバラバラに行動しているという状況になります、この時は基本的に自由行動をして構わないので好きなところに行ってもらう事になります、例えば4階の資料室で何か調べ物をしたいというような行動があれば、それが可能なよう促してあげましょう)
(次に2ターン目の時点では全員同じタイミングでNPCと遭遇する場面となっています、これは最初の部屋に入った時に遭遇した場合と同じくランダムで決まります、もちろんこの時点では誰がいるのかという事も分かっていません、そしてその後からは各部屋で起こる現象や場所に応じた描写を行う事で処理を進めていきましょう、ただし全ての場所に共通している部分については省略しています、詳しくは下記の項目を参照してください)
(なおこの際に各部屋の状況を確認・確認するよう指示があった場合、それぞれの部屋に置いてある道具類の説明をする必要が出てくるでしょう、その場合は以下の文章を読み上げてもらうと良いかもしれません、この説明に関してはプレイヤー達にお任せします、また上記の記述で出てくる以外のアイテムを発見した場合は別途解説を入れておいて下さい)
→目星に成功した上で、追加で幸運ロールを行わせてください、成功なら以下の情報を開示しても構いません。
→失敗した場合はこれ以上の情報はありません。
(以下、NPCのステータスに関する質問が出た場合にのみ回答を行ってください)
【3-4】2Fの調査を終えた後 1Fへ戻ってきたところでまずは軽く探索パートへと移っていきましょう、ここで行う探索パートは主に1〜4までの箇所があります、これらの場所を調べてもらい、情報を出してもらった後で最後の5Fへ移動するという流れとなります。以下に各探索箇所ごとの内容をまとめた一覧を作成しておくので参考にどうぞ。《1-1》キッチン 1-2リビング 3-2和室 4-1書斎 5-1浴室 6-倉庫 2-1玄関ホール 7-1トイレ 8-1脱衣場 9-3廊下 3-1事務室 10-6食堂 11-8物置 12-9書庫 13-15寝室 16-20風呂場 21-22倉庫 23-地下室
24-5バスルーム 2-4:キッチンでイベント発生。
※現時点ではPC達の調査はほぼ終わっており、なおかつ仲間内でもすでに情報が共有されている状態なので、PLの方からも積極的に情報提供を促してみると良いかもしれません、この場面では特に隠すような内容もないと思われるので正直に話してあげても良いかと思います(もちろん無理に全て聞き出さなくても大丈夫なように作ってあるので適宜調整してみて下さい)、またこのシーン以降はほぼ会話文のみで進行する事となりますのでご了承下さい、もし文章を見たい方がいれば別途テキストデータを用意する事も出来ますがいかがいたしましょう?(例:探索者同士の会話を見てみたいなど……要望があればお応えいたします)
あなた達は階段を降りてすぐのところに見えるその場所へと向かう事にした、そこは他の部屋に比べてもかなり広い作りになっており、その空間の真ん中には巨大な冷蔵庫が鎮座しているのが見えた。そしてそんな冷蔵庫の真ん前に立つ人物があなたに気付いて声をかけようとして来たようだが、しかしその瞬間だった……あなたの視界は一瞬のうちに真っ暗闇に閉ざされてしまう、そしてそれと同時に今まで感じていたものとは違う強烈な恐怖感に襲われてしまった、それはまるで心臓を直接わし掴みされたかのような……あるいは自分が本当に死に直面しているかのような感覚だった、しかもそれは決して錯覚ではなかった、その証拠にあなたは……自分の体の中に何かが入り込むような奇妙な感覚を覚えたのだ、いや、入り込んだのではない、自分の中に何者かが入り込んでくる、そう、それはまるで自分が自分でなくなってしまうような……自分という殻が破られるような感覚、痛みは無い、しかしそのおぞましい感覚によって思わずその場に倒れ込んでしまう、その時あなたはようやく気付いた、自分の肉体に変化が起こっている事に、そしてその異変はすぐに全身に及んでいき……そのまま意識が遠のいていくのを感じ取っていく、もはや立ち上がるだけの気力すら湧いてこないほどに疲弊しきってしまったあなたにはもはやどうする事も出来なかった。やがて意識を失い、その場に倒れ込みそうになったあなたを……誰かが優しく受け止めてくれたような気がした、その安心感に包まれていくようにあなたの意識は薄れていき、最後には完全に途切れてしまっていた
「あっれー?何で急に倒れたんだろ……」
探索者達の前に立っていたNPC(以降GM)は困惑した表情を浮かべていた、というのも今目の前に倒れている者達こそが彼女の探していた相手であり、今まさに調査をしている最中だったからだ、だがしかしいくら探してみてもそれらしき人物は見当たらない、もしかして別の場所に移動したのだろうかと思い立ち、一度部屋を出てみようとした直後である、そこで再び目の前の人間が動き出したのを目にした、しかしどうにも様子がおかしい、どうやら気絶しているらしく動く気配が無い……一体何があったのかと思いながら近づいて様子を見てみることにしたのだが、するとそこに居た人間はなんと先ほどまで一緒にいた人間とは異なっていたのである 見た目は全く変わらないものの明らかに別人だという事が分かるだろう、何故なら先ほど見た時はまだこんな姿はしていなかったからだ、そもそも服装が異なっている時点で違う人物だと判断する事が出来る
「あっちゃー……これってまさか失敗しちゃったのかな……?」
彼女は頭をかきながらどうしようかと考えるのだった
2.脱衣場でイベント発生
※この段階ではまだNPCの名前などは判明していません、名前を知っている探索者が居たとしてもそれは便宜上付けた仮の名前になります、もし仮にNPCのフルネームについて知っている人が居ればそれをここで使ってしまってもいいかもしれませんね
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