第27話

1白い扉のある部屋 ⇒「私は人を殺した」

その罪を受け入れてここから出る覚悟を決める事。

それが出来ない者は永久にここからは出られない 2黒い扉の先にある部屋 ⇒「俺は悪くない……」そう自分に言い聞かせる事。

それは嘘ではないけれど、それを受け入れるのもまた難しいかもしれない 3緑の鍵がある場所 ⇒「真実を知りたくないですか?」

その鍵を使い自らの手で真実を暴く覚悟を持つ事。

それによって救われるかどうかは分からないが、それが唯一の希望になるかもしれない 4紫の小箱が置かれた場所 ⇒「あなたが本当に手に入れたいものは何ですか?」

→答えは自分で考え、自ら答えを見つけ出すように 5赤い剣とナイフが置かれた部屋 ⇒「あなた自身を信じろ」

→自分の中の勇気を信じるんだ 6黒の鍵のかかった扉のある場所 ⇒「これは罰だ」

自分以外の存在を認める事なく生きてきたその報いを今こそ受け入れる事 それが出来たのならきっと……7黄色の鍵が隠されている場所 ⇒「お前の存在は許されないものだ」

他の誰のせいでもない、お前が自分自身で作り上げてしまった罪の重さを知る事 それを受け入れ償う事がお前にできる唯一の贖罪なのだから……

8赤の台座の上に置かれた本を読む ⇒あなたの人生を変えるかもしれない一冊の物語との出会い たとえどのような結果に至ろうとも後悔だけはしないように 9黄の扉の先にある部屋 ⇒あなたは自分が思っているよりも本当はずっと強いのかもしれないよ 例え何を言われようとも決して諦めずに貫き通す意志さえあればその思いは必ず叶う筈さ さぁ、君の物語の続きを綴りに行こうじゃないか ***

***

【KP情報】

各部屋についての詳細は後述するが、この段階ではまだ「それぞれの部屋の意味」

について具体的に言及してはいけないのでご注意を またシナリオ中に記載してある内容を補足として付け加えると、ここではそれぞれの部屋において出てくる課題をクリアした上で最終的に正しい判断を下し正しく決断する事が出来るかどうかというのが問われる事となる(まぁ簡単な例を挙げてしまえば例えば『緑』の部屋では他者の存在を認めず、その存在を拒絶するかそれとも共に生きていくのか、みたいな選択が求められる事になると思ってくれればいいだろう)。もちろんこれは一つの選択肢でしかないし、正解なんてないから必ずしも全ての部屋で同じような課題が出てくる訳ではないからね それとここに記載されている各文章はあくまでも「それぞれ別の部屋で要求される内容について」であって、これら全てに対して「はい/いいえ」の選択をする事が求められているという訳ではない。要はその時々の状況に応じて正しい判断を下す事ができるかどうかが問われているだけである事を理解しておくこと……

☆以降は基本的にどの部屋からどんな内容の文章が出てきても「1の部屋の場合はこう答える」という感じに進めることになるだろう。なおそれぞれの部屋の詳細に関しては次ページ以降で記述する事にするので、それまではあまり気にしなくても良い事にしておこう! 10月30日(火)11時頃……あなた達が目を覚ましてからどれくらいの時間が経ったのだろうか?未だに部屋の中に閉じ込められたままという状況に変わりはなく、一体どうすればここから出られるのか、そもそも自分達はこのままどうなるのだろうか?そんな不安や疑念を抱きながらただ待つことしか出来なかった時でした……突如部屋の中にあの老人の声が響いたのは その声はあなた達に対してこう語り掛けてきました。「お前等に最後の機会を与えるとしよう。今から儂が指定した3つの部屋へ入り、そこにある謎を解き明かすのだ。ただしその際には必ず一つの部屋につき一人ずつで入ること……それ以外のルールは別に無い。ただし制限時間が設けられており時間切れになれば当然失格となるのでくれぐれも気を付けるように」

☆この時点で既に時刻は11時半頃であり、もし仮に最初の部屋を選ぶのであればその時点でもう残り時間は10分程度しか残っておらず急がないと間に合わなくなってしまうだろう(もっとも最初から2つ目の部屋を選べば問題ないけどネ)。尚ここで一つ大事な点を述べておくとそれはこの部屋において各探索者がそれぞれ別々な行動をした場合はそれぞれ異なるイベントが発生してしまう事になるという点。その為もしどうしても誰かと一緒に探索を行いたいというのであれば、その人と相談してどうするかを決める必要が出てくるという事である

11:00頃に最初の部屋の扉を開けるとそこには先ほどの声の主と思われる老人が立っていましたがすぐに姿を消してしまいます……その後しばらく辺りを捜索するも誰も見つけることが出来なかったあなたは、仕方なく諦めて次の部屋へ向かおうとするのですがその時背後から再び声が聞こえてきた為振り返ってみるとそこには最初にあなた達に声をかけたあの男の姿があった ***

***

【KP情報】

ここで改めて注意喚起を行っておきたいことがあるのだが、まず最初にこのシナリオは「複数人による共同作業」が必須となっているので基本的に誰かが一人で行動するということは想定されていない。もしも探索者達が勝手に行動して別々の場所でそれぞれ別々に謎解きに挑戦しようなんて事になったらそれは絶対に出来ない事だと覚えておいてほしい(※理由は後で説明する)。またそれと同時に全員が揃って行動しないとクリア不可能になっているので、もし探索者の中に一人だけでも単独行動をしようとする人がいたら必ず説得する必要があることを理解しておいた方がいいぞ!(場合によっては強制的に戦闘が発生することになるからな)

12

: 10月30日(火)12時頃……いよいよ運命の時が迫ってきたようだ あなた達は3つに区切られた真っ白な部屋の中にいた どうやらこの場所のどこかにあるものを見つけ出さなければいけないらしい部屋の中には机や棚が置かれており、その棚には様々なものが置かれているようだった そして、それらの中に一際目立つ形で置かれているものが一つだけあったのだが、それが何かを調べようにもその机に近づけないようにと何やら見えない壁のようなものがそこに存在しているようで調べることが出来ないのだ また、この部屋にあるものはすべて普通のものであり、これといって気になるようなところはないように思えたのだが……

(この時点ではまだ何も書かれていないので各自で考えてみてください)

※探索者達はここで各部屋に書かれていた謎の意味について理解する為に思考を巡らせる この時、この部屋においては全員必ず同じ場所を調べていかなければならないので、誰がどこを調べるかを決めておく必要がある。しかし、それを相談しようとしたタイミングでふと気づくことだろう。先ほどから自分達の背後にいる何者かの存在があったことに……

13

: あなたは突然声をかけられました

「さぁ、そろそろ始めさせてもらおうか……」

14

: 10月30日(火)12時頃……ついにその時は訪れたのです……

すると突如として部屋の中央にあった白い扉が開かれたかと思えばそこから一人の男が現れたのです。その男は貴方達の事を見つけるとゆっくりとこちらへ近づいてきました

「おやおや、随分と早い到着でしたね。てっきり、もう少し遅れるものとばかり思っていましたがどうやらあなた方には何か特別な力でも備わっていたという事なのでしょうかね」

15

: その男が一歩、また一歩と足を進めるたびにあなたの中から言いようのない恐怖が沸き起こってくるのを感じるでしょう。まるで得体の知れない何かに睨まれているような感覚……だがそれでも勇気を振り絞り立ち向かって行くならもしかしたら奇跡が起きるのかもしれない

16 : そんな事を考えてしまったあなたの目の前には既に男が立っていました。男の手にはいつの間にか一本のナイフが握られていて、その刃先をあなたに向けてこう言ったのです

「さて、ではまずはこの私を楽しませてくれよ」

***

***

17

17:00頃……あれからどれだけの時が流れたのだろう? いや正確には分からない。時計が無いからだ。

今あなたがいるのは暗く狭い場所……そこはとても冷たく、光すらない闇の世界であった。

そう、あなたはすでに死んでいたのである。いや厳密に言えば今もまだ死んではいないのかもしれないが、それも時間の問題であろう。なぜなら既に死んでいる人間というのはこの世に存在することは許されないものだからだ。だから間もなく自分は消滅するのだと貴方は確信することでしょう。

やがて意識さえも消えようとした時でした。薄れゆく記憶の中、ふと誰かの声が聞こえてくるような気がした……

「……ク……オ……」

18

15:00頃に現れたあの老人は確かにこう言っていた。「時間制限は無いが制限時間はある。時間切れになる前にすべての謎を解くことが出来たならば無事に生きてここから帰ることができるだろう」と。その言葉の通りであればきっと制限時間は決められていないという事なのだろうが今はそんな事に気をかけるよりもまず先にすべき事があるのではないだろうか?何故ならその命運は今こうして自分の手に委ねられているのだから……

19

10月30日(火)15時頃……まだ無事な者はいるのだろうか? 20 :

15:30頃には何が起こっているのか、それすらももはや想像もできない状況となっていた。部屋全体が暗闇に包まれており他の者の安否を確認することも出来なければ自分自身の状況も把握できないからである。唯一分かる事といえば自分の体が徐々に消滅しつつあるという事だけ……

22

: 10月30日(火)15時過ぎ頃……一体何が起こっているのか、最早それを理解できる者などこの場にはいなかった。部屋は闇に包まれており自身の体も殆ど見えなくなっている状態だ。かろうじて視界に入る事ができる範囲で周りを見渡しても自分以外の存在の姿は見当たらないし声も聞こえてこない……まさに孤立無援という言葉が相応しい状態だったと言えるのではないだろうか?

23 : 0時を過ぎると再び部屋の中が明るくなりました。ですが部屋の様子は大きく変わってしまっていて……

そこにはもう今まで見てきたはずの空間はどこにもなく、そこにあったのはただの瓦礫の山と化した廃墟のような場所だったからです。そこであなたはこう思いました「あぁ、ここは自分の心の中なのだと」「自分の心が生み出した理想の世界だったのだと」

☆この場面においてプレイヤー達が取れる行動は大きく分けて3つある。1.『この空間から出る為にどうすればいいのか』を考える。2.『自らの命を断つ為に自殺を試みる』。3.『この場所で何をすべきかを考え、その結果に従って行動を行う』

である。これらの選択によって後のイベント内容や描写に変化が生じてくるので注意してほしい!

24 :

※これ以降は各部屋で発生するイベントについて記載しています。基本的に探索者は一つの部屋につき一人の行動をしている為各部屋で起こる出来事についてはその都度対応する必要があります。なのでここではそれぞれの部屋で起きることについて軽く説明しようと思うのですが……まぁこれはぶっちゃけるとかなり大雑把に説明したものとなるので、もし細かい部分を詳しく知りたい場合は各自PL達に確認しておいて下さい(笑)

ちなみにこの部屋で起こりうるイベントは以下を参照してもらえればOKです。一応どの部屋の事も書いておいた方がわかりやすいと思ったのでそれぞれまとめておきました

(例)黄の部屋の場合→<青>赤の部屋の場合→<白>黒の部屋の場合→<灰>緑の部屋の場合→<紫>橙の部屋の場合→<金>銀の部屋の場合→<銅>茶室の場合→<木>鼠捕りの穴の中の場合→<桃>蜘蛛の巣の壁の先にある通路の中の場合→<藤>鏡の間の中にある絵空事の場所 →<虹>雨漏りの部屋(※ここのみ分岐発生の為実質4つ目の選択肢となります)

☆このイベントにおいて重要な点は主に以下の三つになります(KP向け情報)・探索パートである以上探索者達はそれぞれ与えられた謎に対して答えを出す為に動く事になるのだが、当然ながら全ての部屋を順番に回っていくという流れになっている訳ではない。よって場合によっては一度行った部屋から再び戻ってくる場合もあるかもしれない(※その為、その際には他の部屋との兼ね合いも踏まえて適宜対応してあげて頂きたいと思います)・もしここで一つの選択を間違えてしまった場合はその時点でバッドエンドへと突入してしまう可能性が非常に高く、特に一番最後のパターンに関しては取り返しがつかないものになってしまう可能性もあるので絶対に間違えないようにする事!またこれに関してなのだが、あくまで基本原則として【正しい選択】をすることが前提となっている為、例えそれが自分にとって不利益なものであってもあえて選ばないという行為自体は認めるようにして欲しい!もちろんそれは他の探索者や同行者であるNPC達の迷惑になる可能性がある場合を除いてだけどな!!※なお今回は各部屋に関する詳細について説明する都合上一箇所にまとまっている問題については省略させてもらうことにしたのだが、これは単にその必要がないと考えたからである。実際問題、シナリオの内容から考えてもあまり関係ないような気がするしね(汗)

(例)この部屋では以下のことが起きていたとする……

1、この部屋の中では一人しか行動することができない。

2、行動できるのは1回まで。

3、行動した時点で次の部屋へ移動しなければならなくなる4、ただしこの謎は同時に複数の探索者達が挑戦してもかまわない 5、謎は一つ解くごとに次の謎が出現するようになる 6、謎を最後まで解き終えるとクリア扱いとなり出口が現れる 7、この部屋で得られるものは、行動することによって手に入るものとヒントとして与えられるものの2種類に分かれる 8、つまりこの部屋では複数人で行動することで、より多くの報酬を得ることができるようになっているのだ

25 :

10月30日(火)0時前……あなた達はこの場所でいったい何を見つけ出す事が出来るのだろうか? 26 : 01月06日(土)10時頃……一体、何が起きているというのだ?いや違う……今この瞬間も自分は何かをされているという事なのだろうか?分からない……何も見えない、何も聞こえない、何も感じられない、まるで自分がこの世界から隔離されてしまったかのように何も感じ取ることが出来ない状態になっている。だが、これだけは分かった。恐らくだが今の現状では自分の身に何が起きていようと、もはやそれを自分で認識することも出来ないであろうという事だけは……

(※ここから先はこの謎の真相に触れる事によりネタバレとなってしまいますので注意してくださいね)

27

: 10月31日(水)11時頃……ようやく全てが終わりを迎えたらしい。どうやら無事に生き延びることが出来たようだが……いやしかしまさかあんな恐ろしいことが起こっていたなんて誰が想像するだろうか!?あれは完全にゲーム等の中で行われているような演出なんかではない。もっと何か別次元のものによる仕業だったに違いない。そしてあの老人の正体が何者なのかも今となってはどうでもいい事だ。何故ならその答えはこれから知ることになるのだから……

(この後に続く文章にはこれまでの謎についての情報が記載されているので読むのには結構な時間が必要になるぞ!覚悟するように!!)

29

: 11月11日午前10時前に再び白い扉が開いたかと思えば今度は見知らぬ男性が目の前に立っていた。その男はこう言った「おめでとう。君達のおかげでこのゲームは無事クリアすることが出来たよ」男はそう言った後に続けて言った「さぁ、早くここから出るといい。いつまでもここにいる必要はないからね……」すると男がそう言うと同時に貴方達は意識が遠のいていくような感覚を覚えながら意識を失おうとしていたのだった……

(この時点でプレイヤーは全員ロスト扱いとなる)

(※ここで全員に共通で以下のイベントが発生します。もし全員が意識を失っているのならこの描写の後にそれぞれ個別に描写を行います)

10

: 気が付くとそこはいつもと変わらない自分の部屋でした。時計を確認すると時刻はすでにお昼頃になっているようです。どうやらあれから半日近く眠ってしまっていたようですね。とりあえずベッドから起き上がった貴方は身支度を整えようとしましたがその時ふと気づくでしょう。昨日までの記憶が全て失われてしまっているということに(SANチェック 0/1d3)その後貴方は急いで病院へ連絡を取りました(HP-1)

(※ちなみにこの時の記憶が喪失していることに関しては、そもそも今回のセッション中における出来事は全て夢であった事になっていたりするのですが……それを思い出そうとしても何故か思い出せないという事だけを覚えておいてもらえればそれで構いません。ただどうしても思い出そうとする場合は<アイディアロール>に成功する必要があります)

12

: さて、こうして病院に入院している貴方の元にやってきた友人の話によると「お前ずっと昏睡状態だったんだよ」

と言われたのと同時にこんな話を聞かされました。それはとある病院で看護師の一人が何者かに殺害される事件が起こったという話なのです。その話を聞いた貴方の中にはある一つの疑問が生まれてきました……もしかして自分達もあの空間内で同じように殺害されていたのではなかったのか?と。そして最後に彼は貴方にこんな言葉を投げかけるのでした。「ところでさ、俺達って最近いつ会ったっけ?」

13

: 15時頃、友人との会話を終えて自宅へと帰ってきた貴方が何気なくテレビをつけたところニュースが流れてきました。その内容は『○○県○市において遺体が発見され』という内容であり、発見された被害者の名前を見るとそこには確かに自分のよく知った人物の名前が書かれていました……しかもその人物とはなんと先日亡くなった筈の友人だったのです!!

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