第16話

「初めまして、驚かせてしまってごめんなさいね。とりあえず自己紹介をしておくと私はここのリーダーを務めている者なのだけれど、あなたに危害を加えるつもりは今のところないので安心してちょうだい。それから隣にいるのは私の妹で名前はサリアと言います。それでこれからあなたのことに関していくつか質問をさせて欲しいのだけど構わないかしら?」と言いながら私の顔を覗き込んできた彼女のことを見つめながら無言で頷くことしかできなかった私は、その様子を見届けたリーダーの女性は満足そうな表情で小さく頷くと再び口を開き出した……!!

「ありがとう、それじゃあさっそく聞かせてもらうけれど……あなたの名前を教えてもらえるかな?」と聞いてきたので答えようとすると不意に横から割り込むように入ってきた人の声にかき消されてしまったために驚いた私が隣を見るとそこに立っていた人物を見て思わず目を見開いてしまった!!なぜならそこにいたのはつい先程まで目の前に立っていた彼女と全く同じ姿をした人物が立っていたからだ!! そしてさらに驚いている私のことを見つめていた彼女は微笑みながら声をかけてきた!!

「そんなに驚くこともないでしょう?だって私達姉妹なのだから似ていても不思議ではないでしょう?」と言ってきたのに対して何とか返事を返そうとしていたところにまた別の人物が割って入ってくると、それに合わせるかのように次々と色々な人たちが集まってくるのを見た私は何がなんだかわからなくなっていた……。

こうして謎の人物達の集団に囲まれた私がこの後どうなるのかは誰にもわからないことだった……。

次回の投稿については活動報告にてお知らせさせていただきますのでよろしくお願いします!!それではまた会う日まで〜(^o^)/~~バイバーイ!! 【重要】現在こちらの事情により一時的に連載を停止しておりますが、来月には再開できるように頑張りたいと思いますのでよろしくお願いします。それではまた会う日までお元気で〜(^o^)/~

あれからどのくらいの時が経ったのだろう……? 少なくとも半日以上は経っているはずなのだが一向に目覚める気配がない私はいまだに眠り続けていたのだがその間も様々な人々が代わる代わるに私の体を触りまくっていたのだが、そんなことなど露知らず眠っている私には今に至るまで誰一人として話しかけてくることはなかったのだ……。「う~ん、そろそろ起きる頃合いだと思ったんだけどなかなか目覚めてくれないわねぇ~。やっぱりもう少し強力な魔法を使った方が良かったんじゃないかしらぁ~。まぁでもぉ~、ここまでくると逆に意地になってくるのよねぇ~。というわけで、今度はこの薬を使ってみましょうかぁ~!!」

そう言った直後に私の口に何かを押し込もうとする手が迫ってきたことに気付いた私が慌てて顔を背けて抵抗していたのだがすぐに頬を掴まれてしまいそのまま強引に口の中に薬を入れられたので慌てて吐き出そうとした私だったが、それすらも許されずに鼻を塞がれたことで飲み込むことを強制されてしまったため仕方がなく飲み込んだ私は少し経ってから異変に気付くこととなった……。

体が火照り始めた上に息が上がり始めてきたのを感じた私の様子に満足げに頷いた女性のことを見た私は睨みつけながら口を開いたのだが、思うように声が出せなくなっていたことに驚いているうちに体にも力が入らなくなり始めたことによってついに倒れ込んでしまった私を見ていた女性は満足そうに頷き続けているのがぼやけ始めている視界から見えてきたことから私は確信することになった!!どうやら先程の薬には体の力を奪う効果があるようでそのせいで起き上がることすら困難になっていた私はこのままでは確実に危ないと判断したのでどうにかして逃げ出そうと考えていると、そんな私の様子を静かに眺めていた女性がこちらに向かって近づいてくるとこう言ってきたのだが、それに対して何も言えないまま睨みつけることしかできずにいた私に対してこんなことを聞いてきたのだ……!

「さて、今からあなたに色々と聞いていきたいことがあるからちゃんと答えてくれたら悪いようにはしないわよ~。まずは、あなたは一体何者なのかということなんだけど、これはさすがにわかっているわよね?まさかとは思うけど、自分がただの人間だなんて言うつもりじゃあないわよね……?」と質問された瞬間に否定しようとしたのだが、それよりも先に首を横に振ろうとした時にようやく自分の声が出せないことに気づいた私は必死に声を出してみるのだが、それでも掠れたような小さな声しか出せずさらには体全体に痺れのようなものが走っておりまともに動けなくなってしまっていたために為す術もないままその場で固まってしまったのだがそこで再び話しかけられたことに対して素直に答えることにした私だった……!!

「そうそう、そうやって最初から大人しくしていれば私も助かるってものね。それじゃあ、改めて質問させてもらうけどあなたの名前はなんていうのかしら?」

と聞かれてしまって焦った私は何とか喋ろうとするも出てくるのは息ばかりで言葉にならない音だけしかなく、それを聞いた女性のため息交じりの声が聞こえてきた直後のことだった……!!

(ドカンッ!!!)と大きな音が鳴り響いたのと同時に何かが崩れ落ちるような音が聞こえてきたことで慌てて周囲を見回してみると何故か壁の一部が破壊されていたのに気がついた私は驚いて声を上げようとしていたのだが、またしても声が出なくなってしまったことに気づいた私は思わず舌打ちしてしまった……!! どうやらさっきの衝撃で体にまとわりついていた痺れが弱まっていたらしいことに気が付いた私は急いでその場から逃げようと立ち上がったところでふらついて転んでしまった私はその隙を見逃さなかった何者かの手によって捕まってしまった私が抜け出そうとするもやはり上手くいかずに焦りながら必死になって暴れていたところで、背後から聞こえてきた声に思わず固まってしまった私が振り返るとそこにいたのはマノの姿があることに気がついてさらに混乱してしまいそうになると彼女は微笑みながら話しかけてきた……!!

「やぁリラ、随分と久しぶりだね!!君のことを探していたというのにこんなところで出会うことができるなんてこれはもはや運命としか言いようがないよね?あぁ、本当に会えて嬉しいよ……。ただ、一つだけ文句を言わせてもらいたいことがあるんだけどね、君が私に何も言わずに突然いなくなってしまったせいで探し出すのに苦労したんだよ?だから次からはちゃんと行き先を伝えてから外出するようにしてほしいんだ、いいね?」と言われた私が呆然としていたことに気づいたのか不思議そうに見つめ返してきたマノのことを黙って見つめているだけだった私が思わず笑みをこぼしてしまうと、それに気づいた彼女も笑い返してくれたのでそれを見た私が心から安堵していると、その様子を近くで見ていた人物がマノに話しかけようとしたところで私は咄嗟に「ちょっと待った!!」と言って話を止めるとその人物のことを見つめながらこう問いかけた……!!

「マノ、この人誰なの?知り合いっぽいのはわかったけど、一体どうしてここにいるのかとか教えてほしいことが多すぎるんだよね。というかさ、そもそもここはどこなの?確かさっきまで家でゆっくりしていたはずなんだど、いつの間にかこんな場所に飛ばされてたから正直わけがわからないんだけど?」と言うと不思議そうな顔で私のことを見ていた彼女は何かを思いついたような表情になった後にこう言った……!!

「あらそうだったのね!!それなら納得だわ、あなたがこの場所を知らないのも無理はないわね。ここはですね、あの世と呼ばれている場所なんですよ。」と言ってきた彼女の言葉を聞いて私は驚いたのだが、その後に続けられた彼女の説明を聞いているうちに少しずつではあるが落ち着いていくのだった……。

彼女が言うには、どうやら私はある理由によって死んだ状態になっており魂だけの状態になった上でここに送られてしまったらしく、そしてそのことを理解してくれた私はひとまずは安堵したのだがすぐに別の不安に襲われた私がそのことを伝えるよりも早くマノの方が口を開くととんでもない発言をしてきた……!!

「あぁそれと、実は君にはもう一つ伝えなければならないことがあるんだよ?それについてもこれから一緒に話し合おうと思っていたところだったからちょうど良かったのかもしれないわね。というわけで早速なのですが、今から大事な話をするから心して聞いてくださいね。というのも……、なんと、君ことリラは転生をする権利が与えられてしまったのです!!おめでとうございます、パチパチパチ~♪」と笑顔で言われた私はしばらくの間は放心していたものの、少ししてからようやく我に帰ると彼女にどういうことなのか聞き出したのだが、それに対しての答えはあまりにも単純すぎるものだった……。

その内容とは、要するに私は死んでいなかったということだった。正確に言うと死んでいたことにはなっていたらしいのだが実際には生きているので問題ないとのことらしいのだが、その理由というのが、まず一つ目に私のことを生き返らせてくれる人物の存在があり、さらにその人が私のためにわざわざ新しい肉体まで用意してくれる手筈になっているそうだからもう何も心配する必要はないということで二つ目なのだがそれは、この空間にあるとある部屋に行けば全て解決するらしいのでとりあえずそこまで行ってみてはどうかという提案を受けたことで納得した私が頷くと早速案内されることとなったのだが、その際になぜか私を連れて行きたがっている様子のマノについて行くとそこは先程私達が出会った部屋よりも更に広くなっている部屋に案内されてすぐに立ち止まったかと思うと、そこには既に準備が完了している状態で待っていた謎の人物が立っているのが見えたので驚いている私のことを見て微笑んでいた女性はこちらに近づいてきたかと思うと声をかけてきた……。

「お待ちしておりましたリラ様、私の名前はセフィラと申します。どうぞよろしくお願いしますね。それからあなたのことについてはここに来るまでに色々と聞かされましたので安心していただいて大丈夫ですよ。さて、それよりも今は先にやるべきことを済ませてしまいましょうか……。」と言いながら私の体に触れてきた直後だった……!?

(ピカァーン!!)という音と共に目の前が光ったかと思うと思わず目を瞑ってしまったのだがその直後に今度は頭の中に様々な情報が駆け巡っていくような感覚を覚えた私が戸惑いながらもその情報量の多さに耐えきれず意識を失ってしまった私だったがその後のことは何も覚えていないまま眠り続けることとなったので目を覚ますまではしばらく時間がかかってしまうことになるのだった……。【重要】活動報告にて近況ノートを更新しておりますのでよろしければご覧になってください!!(・ω・)b

「……ん、ここは一体……?」と言いながら目を覚まそうとした私だったのだが何故か体を動かすことができなかったために慌てて起き上がろうとした直後にふと目に入った自身の腕らしきものがやけに短く見えたことで違和感を抱いた私は試しに声を出そうとしたところ喉のあたりに力を入れたつもりが全く力が入らないことに気づいただけでなく声すらも出せなかったことで恐怖を抱きながら困惑してしまった私はどうにかできないかと必死にもがいた後で何かできることはないかと探した私は、唯一動かせる首を使って辺りを見回すことによってここが何処なのかを調べてみようと思い立ったのだ!!するとそれに気付いたかのように話しかけてきた存在があったことで私は驚きのあまり動きを止めてしまったのだがそんな私のことを見ている人物は特に気にする様子もなく話しかけてくれた……!!

「そんなに慌てなくてもいいのですよ、リラ様。ゆっくりと深呼吸をして落ち着くように心がけてください、そうすることであなた様の体の方も少しは落ち着きを取り戻すはずですよ。ほら、このようにすればもっと良くなるはずですのでまずは心を落ち着かせることから始めていきましょうか……?」と言った彼女が優しく撫でてくる感覚に身を任せるようにしながら目を閉じようとしていた時のことだった……!!

「ちょ~っと待ったぁ~!!」と大きな声で言いながら誰かに向かって駆け寄ってくる音が聞こえて来たことに驚いた私が目を開けると目の前にいたはずの女性の姿がなくなっていたことに気づいたことで思わず首を傾げてしまった私は今何が起こっているのかと不思議に思っていると突然大きな揺れが起こり始めたことに驚きながら慌てて近くの物にしがみついているとしばらくして収まったようでホッと一安心していると、そこで急に部屋の扉が開いたと思ったら誰かが部屋の中に入って来たことに気がついた私は一体何者なのかを確かめようと視線を向けてみたのだがそこにいた人の顔を見た途端に私は絶句することになってしまった……!!なぜならそこにいたのは私と瓜二つの姿をしていたのだが髪の色や目の色などが全く違っているために見分けるのは容易なことであり何よりも雰囲気そのものが違っていたこともあって間違いなく他人であるということは理解できていた……!!だが、それと同時に私が何者なのかについても同時にわかってしまったことで混乱していたところで私にそっくりな人物のことを観察していた女性が声をかけてきたのを聞いた私は、恐る恐るそちらの方に視線を向けるとこちらを見つめてきている彼女と目が合ってしまいそうになった私は急いで目を逸らすと下を向いた私は心の中で考え始めていた……!!

(まさかとは思っていたけれどここまで似ているだなんて想像もしていなかったわ……!!それにさっき私のことを見た時の表情と視線からして確実に私のことを知っているようだったからこれは非常にまずいことになってしまいそうね……。あぁもうどうしたらいいのよ、このままじゃ本当に取り返しのつかない事態になりかねないじゃない!!だって考えてみてもみなさいよ、いきなり自分の知らないところで目を覚ましたかと思えば自分ではない誰かに姿を変えてしまっていてその上自分自身と出会うなんてまるで漫画みたいな話にも程があるわよ……。ってあれ?ちょっと待って、確かさっきあの人は私のことを『初めまして』と言っていなかったかしら……?だとしたらもしかするとあの人はまだ気づいていないということなのかもしれないわね……、それなら何とかしてこの場を切り抜けることが出来ればもしかしたら逃げ切ることができるかもしれないわよね……。うん、よし決めた!!このまま逃げることに集中するしかないみたいね……!!そうと決まれば早速行動を開始しないとダメね……。ただその前にどうやって逃げ出すことが出来るのかを考えておかないとね……。そのためにはまず……)」と色々と考えていた私はこれからどうしようかと考えながらチラッとだけ視線を送ってみるとやはり私のことを見ていた彼女の瞳と目が合いそうになったため反射的に逸らしたのだが、ここで彼女が私に話しかけてきた……!!

「あの、すみません。ちょっとお聞きしたいことがあるのですが、お答えしてもらってもいいですかね?」と言われてしまった私は突然のことに動揺しながらも静かに頷いて答えることにしたのだが、それを見た彼女が微笑みながらこう問いかけてきた……。

「はい、ありがとうございます!!それでは早速なんですがあなたはリラであっていますよね?一応確認のために聞いておきたいんですが、私の言っていることが間違っているなんてことはあり得ないですよね?それとも違うと言うのなら否定してもいいんですよ?ただしその場合はすぐにわかることになってしまうとは思いますけどね……!!」と言いながらこちらの様子を楽しそうに見つめている彼女を見ていた私は、このままだとマズいと思った私は咄嗟に頷くと同時に肯定する仕草を見せると彼女は笑いながらこう言った……。

「ふふっ、ようやく認めましたね!!いや~それにしても随分と遅いじゃないですか、もう少し早く素直になってくれてもよかったんですけどね。まあそれは仕方がないこととして諦めるとしまして、それならさっさと話を進めていきましょうかね。まず最初に聞きたいことなんですがあなたの名前を聞かせてもらってもいいですかね?あっ、もちろん本名の方でお願いしますね!!」と言われた私は仕方なく本当の名前を伝えることになったのだがそこで問題が起きたことに気付かされた……。

そう、それは名前が思い出せなかったのである!!何故そうなったのかというと簡単なことだった、何故なら今の私は自分が誰なのかすらもわからなくなってしまっていたのだから、これでは名前を教えてと言われても何も伝えることが出来ないということに絶望感を抱いてしまったのだがここで再び彼女が口を開いたかと思うと驚くべきことを言い出した……!!

「あぁ、そういえばそうでしたね。今のあなたには名前というものが無いんでしたよね。でも大丈夫です、ちゃんと用意してあるのでそれを今から言うのでしっかり覚えるんですよ!!では改めて言いますが、あなたの名前はリラです!!そしてこれからはリラ=アイレインという名前を名乗るようにしてください、よろしいですね!?」と言ってきた彼女が続けて何かを言おうとしたところで、その声を遮った私は怒りを込めて彼女に叫ぶようにして言い返した……!!

「ふざけないでよ!!どうして私の名前を変える必要があるわけなのよ、そもそもこんなふざけたことをされるくらいなら死んだ方がマシよ!!」と言いながら抵抗しようと体を動かした瞬間に全身に走った痛みによって動くことが出来なくなったことで床に崩れ落ちることになった私に対して追い打ちをかけるようにしながら話しかけてきた彼女の言葉に衝撃を受けてしまうことになるのだが、その話を聞いた時に真っ先に思ったのは、そんなこと信じられるかという感情だった……!!

「何を言われようが私には関係ないわよ、そんなことよりもいい加減ここから出してもらえないのかしら?あなたが言ったような話はあまりにも非現実的すぎて信じることは出来ないわ。それに、もし仮に本当だとしてもそんなことをされてしまっては困るのよね……。」と言った私が彼女に向かって睨みながら話すとそれを聞いた彼女もまたこちらを睨み付けるようにして話し始めた……!!

「それは無理でしょうね、というよりそんなことはさせないと言った方がいいかもしれませんね……!!だってこの話をしたのにはちゃんとした理由があるんですから当然でしょうし、何よりもあなたを逃がしてあげたところで何も良いことなんて起きないんですからね!!」といい終えると共に近づいてきた彼女はそのまま私のことを抱きしめてくると、驚きのあまり固まっている私に向かって優しい声で話しかけてくれた……。

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