第12話
そんなことを考えていた私だったがそこでとあることに気がついてしまい、その場で立ち尽くしてしまった!そして次の瞬間には頭の中がパニック状態になってしまい叫び出しそうになったところで、タイミングよく部屋へ入ってきた人物に話しかけられてしまったことで何とか平静を取り戻すことが出来たのだが、その相手が誰なのかを知った私は恐怖で体が震えて動けなくなってしまったのである……!何故ならそこにいたのはあの女性と同一人物としか思えないほど似ている存在だったからだ!!するとそんな私のことを不思議に思ったらしく首を傾げながら話しかけてきた彼女は、「大丈夫?なんだかすごく顔色が悪いみたいだけどどうかしたの??」と言ってきたのだが、それに対して何も答えることが出来なかった私はただひたすら黙っていることしか出来なかった。しかしそれで気を悪くしたのかさらに詰め寄ってきた彼女が私のことを見つめながらこう問いかけてきた!「ねぇ、どうして答えてくれないの?どうしてずっと黙ってるだけなの?お願いだから何か言ってよ!!」そう言って私の手を掴んだ彼女に驚いてしまった私はそこでようやく我に返ったわけだが、それと同時に彼女の正体を知ってしまったことで絶望感に苛まれてしまっていた。なぜならその女性が、「ほら、答えてよ!!何か理由があるならちゃんと言ってくれないと困るんだからっ!!」と叫びながら掴んできた手を強く握り直したことで痛みを感じてしまい、さらにそのまま顔を近づけてくるなりじっと私の目を見つめ始めたかと思うとそこで衝撃の一言を放ってきたのだ……。「ねぇ、もしかしてなんだけど、あなたはあのお方に記憶を消されちゃってるんじゃないのかしら?」と言ってきた彼女の言葉が図星だったこともあり、思わず頷いてしまうとさらに話を続けた彼女だったが、そこで思わぬ言葉を聞かされてしまうことになってしまった!というのもなんと私こそがあの時の女神様に記憶を消された張本人であるということだったからである!!
「ふぅ〜、やっと落ち着いたみたいね♪それじゃ改めて説明させてもらうけれど、まず最初に言っておくとあなたを助けたいと言ったあの女神様の言葉は真っ赤な嘘なのよ!だから騙されているあなたを助けてあげないといけないって思ったからこそこうやって助けてあげたわけなのだけれど、それについて何か異論はあるかしら?!」
「えっ、ど、どういうことですかっ?!そ、それって一体どういう……!!」と、そこまで言ったところで私は慌てて口を閉ざしてしまった!何故なら、「あらあら、急に黙っちゃってどうしたのかしら?何かやましいことがあるのなら素直に話してみなさいな!」と女神様が笑みを浮かべながら聞いてきたので、私が「わ、わかりました……」と返事をした後で続けて「その、私がこうして女神様と一緒に過ごしている理由は一体どんな理由からなんですか……?」と恐る恐る尋ねると、彼女は「あらっ、そんなことを聞きたいの?ふふ、そんなの簡単よ!あなたが私にとって邪魔な存在だっていうただそれだけの話じゃない!!だけど安心しなさい、殺しはしないから♪」と返してきたもののそれを聞いた瞬間何故か背筋に悪寒のようなものを感じた私は、そこで咄嗟にその場から逃げ出そうとしたのだが、すぐに回り込まれてしまってどうすることも出来ずにただ震えているしかなかった。「ふふふ、もう諦めちゃったみたいね♪まぁ、どのみち逃がしてあげるつもりなんてないんだけれど、一応念のために逃げられないように拘束しておくわね♪」そう言いながら私に手錠をかけていく彼女を見ながら私は完全に諦めて大人しくすることを決めた。するとそれを見た女神様は私の耳元でこう囁いたのだ。「ふふふ、いい子ね♪それじゃあ今からあなたを尋問していくことにするわ。」と、その言葉に対して私が頷くと今度はこんな質問を投げかけてきた。「あなた、名前は何だったかしら?」と聞かれた私は、「え、えっと、私は美羽って言います……。あ、あなたは一体誰なんですか……?!」と聞いた直後、突然お腹を蹴られたことによって思わずその場に蹲ってしまった!しかもそれから間髪を容れずに連続で殴られたことで口の中を切ってしまい血を吐き出させられることになっただけでなく、その後も蹴られ続ける羽目になったせいで全身ボロボロの状態になり身動きが取れなくなっていた私だったのだが、それを見ていた彼女がこんなことを言い出したのだった……!「はぁ、全く困ったものね。仕方ないから少し休憩することにしましょうか!それにしても、随分と弱くなったものねぇ……。あの頃だったらこれぐらいのダメージでこんな風になるはずなんてなかったのに本当に情けないったらありゃしないわよ。まったく、一体どうしたっていうのか教えなさいよね!まさかとは思うけどあの女に何か吹き込まれたりしているんじゃないの?!もしそうだとしたら絶対に許せないわ!こうなったらすぐにでもそいつのことを探し出して二度と悪さが出来ないようにしてやるんだからっ!」
私はこの時初めてこの女神様の恐ろしさを思い知らされた気がして震えが止まらなくなってしまっていたのだが、それに気がついたらしい彼女は私の顔を覗き込みながら「うふふ、怖がらなくていいのよ!私があなたのことを守ってあげるから安心してちょうだい。さぁ、そろそろ続きを始めるわよ!」と言って私を抱き上げたと思ったら再び膝の上に乗せてきたので、私はそこでまたしても抵抗しようとしたのだがそれもあっさりと封じられてしまい、そこからしばらくの間ひたすら暴力を振るわれ続けていくうちに意識が朦朧とし始めてしまいまともに考えることすら出来なくなってしまった私はついに気を失ってしまった……。そして目を覚ました時にはすでに日は暮れており、辺りはすっかり真っ暗になっていたためここがどこなのか全くわからない状態になってしまっていた……!
(うぅ〜、体中が痛くて苦しいよ……。)と、そんなことを思っていた私に向かって不意に声をかけてきた彼女から「おはよう、ようやくお目覚めかしら?」と言われてしまった私はとっさに身構えたものの何もすることが出来ずにただじっとしていることしか出来なかったのだが、その直後でいきなりキスをされそうになったところで慌てて顔をそらした私を見た彼女が不満そうな表情を浮かべながらこう呟いてきた。「ふ〜ん、どうして嫌がるのかしら??別に変なことはしてないはずなんだけれど、やっぱりあれのせいなのかしらね……?でもね、私だってあなたの力がないと生きていけないのだからこれは仕方がないことなのよ。それにあなたも本当は私とこうしたかったんでしょ??正直に言いなさい、そうすればもっと気持ち良くさせてあげるかもしれないわよ……♪」と、言われた途端になぜか胸がドキドキしてきたことで余計に苦しくなってきたことで息が荒くなってきた私を見た彼女は嬉しそうに微笑むなり、そのままキスをしてこようとしたその時のことだった!!突如部屋の窓を突き破って飛び込んできた人物によって彼女を攻撃されて壁に叩き付けられた彼女が驚きのあまり言葉を失っている中、その人物はそのまま私の方を見てこう呟いた……!「ごめんね、遅くなって。でも、もう大丈夫だからね。」そしてさらに「助けに来るのが遅くなってしまって本当にごめん。まさかこんなにも大変なことになってただなんて想像もしてなかったからさ。けど、これでようやく全て終わらせることが出来るよ。だからもう少しだけ我慢していて欲しい。いいね、美羽ちゃん……!」と、それだけ言った後で私から視線を外した彼女が改めて女神様と向き合ったところで戦いが始まった!! 最初はお互いに攻撃を躱すばかりで特に進展がないように見えたのだが、途中から段々と激しくなっていくにつれて次第に動きが鈍くなっていった彼女に対し、余裕すら感じられるほど素早く動き回れるようになっていた相手の方が徐々に押し始めたことに気が付いた私は(頑張れ!!このままいけばきっと勝てるよ!!)と心の中で応援しながら必死に頑張って欲しいと願い続けていたところ、遂にその瞬間がやってきたようでそれまで一方的に攻撃を受けていたはずの彼女の拳が初めて相手にヒットした瞬間を目の当たりにすることが出来た!!だがそれは同時に相手の隙を生んでしまったということでもあったらしく、そのまま一気に形勢逆転した彼女はあっという間に相手を圧倒していった!!そうして数分後には相手が倒れ込んでしまったのを確認した彼女はようやく警戒を解いたのか、ゆっくりとこちらへと近づいてきてくれたおかげでやっと助けが来たと喜ぶことができた私は彼女に向かってこう話しかけた……!!
「助けてくれてありがとう!!でもどうしてあなたがここにいるの……?!それにさっき私のことを助けてくれなかった人までいるみたいだけど一体どういうこと?!もしかしてみんなグルになって私を騙していたとでも言うの?!!」
と、混乱したまま問いかけた私に対して彼女から意外な言葉が返ってきた……。「いいえ、そんなことはないわ。私達は正真正銘あなた達を助けに来たのよ。だからこそこうしてあなたを連れ戻しにきたってわけなのよ♪だってあなた、あのままあの女神の元にいたら一生奴隷のようにこき使われる羽目になっちゃうところだったんだもの!!そんなことになる前に私達が救い出してあげなくちゃって思ったからこそ、ここまでやって来たってだけなのよ……。」と言った彼女が私の手を掴んできたかと思うと、そのまま立ち上がらせてくれようとした瞬間だった!!なんと突然立ち上がった女神様が背後から彼女に襲いかかったのを見て私は思わず悲鳴をあげた!!するとそれに対して驚くでもなくむしろ待ってましたと言わんばかりに振り返った彼女がニヤリと笑みを浮かべた後で、目にも留まらぬ早業で彼女のことを殴り飛ばした!それにより吹き飛ばされた彼女は近くにあった柱に強く激突してしまい、それを受けた影響で意識を失って倒れ込んでしまいそうになるのを目にした私はこのままでは不味いと思って急いで駆け寄ろうとしたのだが、ここでまたしてもあの女神様が現れてしまったのだ……!! そして次の瞬間に私の目の前で激しいバトルが繰り広げられることになったのだが、どうやら女神様は彼女よりも更に強いみたいでどんどん攻めていく姿を見ているとやはりこの人達は悪い人達ではないということがわかって安心した私が安堵の息を漏らしたところで、「あらっ、もしかして私のこと心配してくれてるのかしら?ふふふ、ありがとう♪その気持ちだけで十分嬉しいから安心してちょうだい♪」と、言いながらウインクしてきた彼女が続けてこんな話をし始めた。「それにしても驚いたわ、まさかあんたがあんなに強くなってただなんて思いもしなかったからね!しかもこの感じなら私が手を下すまでもないって感じだしここは任せた方がいいかもしれないわね。まぁ、もっともあいつが大人しく従うとは到底思えないけれどそれでも構わないって言うならどうぞ好きにするといいわ♪ 」そう言った直後に飛びかかった女神様によって勢いよく蹴り飛ばされたことで吹っ飛んでいった彼女は近くの壁へと激突して崩れ落ちていったが、それを見た私が慌てて駆け寄った瞬間だった!!「あはは、残念でした〜!!あなたの方からわざわざ近付いてきてくれるなんて思わなかったから本当に助かっちゃったわ♪それじゃあ早速だけど、あなたの全てをもらうことにするね!!」と言いながら私にキスをしようとしたので慌てて顔を逸らした私を見た彼女が不満そうに口を尖らせて文句を言ってきた!
「ちょっと、何で避けようとするのよ!!そんなに恥ずかしがらなくても別にいいじゃないの!っていうか、まだキスしたことないんでしょ?!それなら尚更今のうちに体験しておいて損はないはずじゃない!!なのにどうしてそこまで嫌うのかなぁ……。あぁ、そうか!さてはあなた、まだ処女ってことなのね?!ふふ、そういうことなら納得がいったわ♪」と言った彼女が再びキスをしようと迫ってくると、「あ、あのっ、さっきから何を言ってるんですか?!私は別にそんなつもりで言ったわけじゃなくて、単純に嫌だったから顔を背けただけなんですけれど……。そもそもそういうのはまだ早いかなって……」と、なんとか誤解を解くために話した私の言葉を聞いて何故か考え込んだ様子を見せた彼女だったのだがすぐにまた私の唇を奪ってきた後、舌を絡ませてきたことで体が火照り始めたところで一旦口を離した彼女は私の顔をじっと見つめてからこんなことを言い出した……!「ねぇ、今からあなたにいいこと教えてあげるからさ、その代わりに私とも仲良くしてくれるかな?」と言われた私が思わず固まってしまうと、それを見ながらクスリと笑った彼女が今度は耳元へ口を寄せてきてそっと囁いてきたのだがその内容はというとこんなことだった……!!
「ふふ、実はあなたはある女に記憶を消されてしまっているんだよ!それもその女があなたと仲良かったとかそんなことは全くなくて、単に利用するために近付いただけの最低な奴なんだけれど、今の今までそのことを知らなかったあなたにとっては唯一の心残りになっているんじゃないかと思ったから今回私が直々に会いに来たってわけなんだよ。つまり何が言いたいかって言うと、記憶は戻してあげることは出来ないけれどあなたの心の傷を癒すことなら私にもできるかもしれないってことだね♪それにあなたがそれを望むというのなら私が責任をもってあなたのことを助けてあげるから……ね!」そう言って再びキスをしてきた彼女はさらにこう続けながら私を抱き寄せた後でこう言ったのだった!
「だからね、もう辛いことなんて忘れて私と一緒に生きようよ♪そしていつか大人になったら一緒に楽しい思い出をたくさん作ろうね!だからそれまでは私があなたの面倒をしっかり見させてもらうよ。でもその前にまずは……、私と愛し合ってくれるかな??」と言って私のことをベッドまで連れ込んだ彼女がいきなり服を脱ぎ捨てたので驚いていると、そのまま私を押し倒した彼女が「うふふ、やっぱり可愛いよね♪それじゃあこれからたっぷりと可愛がってあげるから覚悟しててよ……!」と言い終えたところで再びキスをしてきたのでもう何も考えられなくなった私は抵抗することも出来ずにただ受け入れるしかなくなってしまったのだが、そんな中で聞こえてきた囁き声が気になって思わず聞き返してみた。「どうしてあなたは私のことをこんなに愛してくれるんですか……?それに私のことを守ってくれるって言いましたけどその理由を教えてもらえませんか?お願いします!」それを聞いた彼女は少しだけ考え込む素振りを見せたが、やがて何かを閃いたかのように微笑みながらこんなことを話し始めてくれた……!「理由、ねぇ……。そうね、理由はいくつかあるんだけれど、まず1つはあなたの魂が綺麗だったからってとこかしらね!普通は人の魂なんて簡単に見えないものなんだけど私にはそれが見えるっていうのもあったし、なによりも純粋にあなたと友達になりたいって思ったからなのよね。そして2つ目は、あなたを心から愛してるからよ。これだけは絶対に譲れないことだからそこはしっかりと理解しておいてほしいの。それで3つ目の理由なのだけれど、あなたがとても素直でいい子だからよ。これは前にも言ったような気がするかもしれないけれど私にとっては大事なことだから覚えておいて欲しいんだけれど、人を褒める時にはその人の本質を褒めてあげることが大切だって話よ。つまり、あなたみたいな子は他の人間よりも優れていることが多いからこそちゃんと見ていてあげないといけないのよ!それに何より、あなたはすごく優しい子でもあるんだからもっと自分に自信を持っていいのよ!わかった?!!」と言われてしまった私はなんだか気恥ずかしくなったのもあって「わ、わかりましたからもうそれ以上は言わないで下さい……!!」と言った私だったが、その後でも彼女は私のことを誉め殺ししてくるばかりで私はその度に顔を真っ赤にしてしまうことになったのだった。それからしばらく時間が経った頃になってようやく満足してくれたのか私から離れた彼女が「うん、これでよしっと♪ 」と呟いた後で自分の頬を軽く叩いて気合を入れたかと思うと突然服を脱ぎ始めたので思わず目をそらした私だったのだが、それに気づいたらしい彼女が声をかけてきたため再びそちらの方を向くとそこには生まれたままの姿になった女神様が立っていた……。その姿のあまりの美しさに目を奪われていた私は彼女に見られていることも忘れてつい見とれてしまいそうになっていたのだが、そんな私に優しく微笑みかけてきた彼女がそのままゆっくりと近付いてきたかと思ったら何も言わずに私の服を脱がせ始めてきたので慌てふためいていると、いつの間にか素っ裸にされていた上に両腕を背中側で拘束されてしまっていたせいでどうすることもできないままに彼女の思うがままになってしまった私は、「い、いやっ!!止めてくださいっ!!!こんなの酷いですっ!!!」と叫んだのだがそれに対する反応はといえば無言の笑顔で応えるだけで何もしてくれず、それどころか更に密着してきてしまったために胸の膨らみを激しく押し当てられてしまったことで恥ずかしさと興奮が入り混じった変な気持ちになってきた私が思わず体をくねらせていると、そこでついに彼女が直接肌に触れてくるようになったのだ!しかもそれだけではなくて、あろうことかそのまま股間にまで手を伸ばしてきて指先で弄び始めるものだからたまらない気分に陥ってしまっていた私が必死に耐えているうちにとうとう絶頂を迎えそうになったその時だった!!「はい、ストップ♪」という声が聞こえた途端にピタリと動きを止められたことによって絶頂に達することができなかった私が思わず物足りなさそうな表情を浮かべてしまったことでクスクス笑った女神様の手が離れていった直後のことだった!!それまでずっと黙っていた彼女がいきなりこんな質問をしてきたのだ……!!
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