第2話

・最後に、これからどうするかという話になるのだが、答えは一つしかないとだけ言っておこうかと思うのでこれに関しては特に言うことはない。というか言いたくないから言えないが正しいのだが……とりあえずそういうわけなのだ!では、話を戻して次の話だが、実は先ほど言った二つ以外にあともう一つ重大な秘密があるということをここで伝えておきたいと思うのだ。その内容はだな……実はこの世界の創造神である私が殺されたことが原因でこの世界に異常が起きているらしいということだ!まぁ簡単に言えば世界の崩壊が近いかもしれないということなのだが……そんなことはどうでもよくなるくらいの問題が起きてしまっているわけで……その問題が何かといえば、私がこの世界で一番愛している人が原因ということになるんだよ……しかもその理由が……なんと、私を生き返らせようとしているみたいなんだよね〜!!!あははっ!面白い冗談でしょ!?まさかこんなことになるとは思ってもいなかったし、正直自分でも驚いているんだけどね?でも、実際に起きていることなんだからしょうがないじゃない?だから今はこの状況を受け入れて頑張っているというわけなの……ってあれ?なんで今泣いているのかしら?ああ、そっか……私泣いてるのかぁ……ははっ……やっぱり私はあの人のことが好きなんだなぁって思うわ。でもね、今の彼には前の記憶がないみたいだからさ、私から話しかけることはできないのよ。それは、彼も同じことだと思うしね……はぁ……辛いわ……こんなに好きなのに何も出来ないだなんて本当に最悪よね……。いっそのこと彼と入れ替わってくれればいいのに……なんて思っちゃうんだけどそんなことができるわけないもんね。あ、ごめんなさい!ついつい話が逸れてしまったようだわ。というわけで続きを話すわね?さっき話したように今の状況は相当悪い状態なのは理解してくれたかしら?ここまで説明すれば何となくわかってきたんじゃないかと思うけど、要するにこのままでは世界が崩壊するってことよ!だから私たちはそれを止めなければならないの!と言っても……方法は一つだけなのよ……。それは……勇者が持っている力を奪うことだけなんだけどさ、そんなことできるわけがないでしょう?だから、別の方法を探すしか今のところ方法がないのだけど、見つかる保証もないし、見つかっても見つけられるかわからないの……。それに仮に見つけたとしてもそれが出来るのかもわからないのよね……。でも、もし見つけられたのなら私たちの勝ちも同然だし絶対に見つけてみせるんだから……と言いたいところだけど、その前にやらないといけないことがあるみたい……。それが……最後の仕事……つまり世界を崩壊させること……これが何を意味するかくらいわかってるわよね?ええ、そうよ……この星を滅ぼすのよ。もちろん私だってそんなことはしたくないわよ?でもね、仕方がないことなの。だってそうしないと世界は崩壊しちゃうんだもの。だったらもうやるしかないでしょう?だから、みんなには悪いけど私が消える前に力を全部奪いたいと思うんだけどいいかしら……?え?だめに決まってるじゃないか!何を言っているんだい?君は自分の言っていることが分かっているのかい?そんなことをしたら君が死んでしまうじゃないか!ふざけないでくれよ!俺はそんなの絶対に認めないからな!君がいなくなったら悲しむ人がいるんだぞ?俺だってそうだ!俺だって君に死んでほしくないと思ってるんだからな!だからさ……頼むよ……!死なないでくれよぉ! ううっ……わかったわよ……みんなの意見を尊重します……ぐすっ……。

それじゃあ改めて聞くけどさ、私に協力してくれないかい? ああ、協力しようではないか!むしろこっちからお願いしたいくらいだしな! あ〜、それなんですけどすみません……私じゃ役に立てないと思うんですよね……ですので、他の方にやってもらうと言うのはどうでしょうか?ふむ、一理あるな……

そうね、じゃあ誰か他の人に任せるとしましょうか……。

わかりました!それならお任せください! ありがとう……それじゃあ任せるわね……

はい、頑張ります! 頼んだよ……

===

「よし、これでようやく準備ができたようだな……」

「あとは任せたぜ?」

「了解です!」

そう言って彼が出て行ったのを確認すると今度は隣にいる彼女に声をかけることにした。すると彼女はこう言った。

「うん、よろしくね〜」

彼女の言葉に対して笑顔で答えた後、こう告げたのだった。

「さて、それじゃ始めようか」

そして私は行動を開始したのだった。それからしばらく経った頃のことだった。突然城の中に入ってきた者を見て驚いた私はすぐに攻撃しようとしたのだがその姿を見た時に攻撃することなど忘れて思わず声をかけてしまった。なぜなら、そいつはあの彼だったからだ。しかし、様子がおかしいことに気づきながらも話を聞いてみると衝撃的な事実を知ってしまったのだ。どうやらあいつは魔王ではなく彼女だったらしい。その事実を聞いて衝撃を受ける私だったが何とか平静を装っているとあいつが話し始めたのだった。

「もう、こんなことは終わらせましょう……。そして、一緒に戻りましょう!」

その言葉に一瞬驚いたのだが私は答えることにした。

「いや、それはできない……」

しかし、彼女は諦めることなく説得しようとしてきた。

「お願いします!あなたが必要なんです!」

その言葉を聞いた瞬間、私は少し心が揺らいでしまったのがわかったがすぐに持ち直した。

「そうか……ならばこの手でお前を殺してやるよ!」

そう言い彼女に飛びかかった。だが、その時だ。急に頭痛に襲われ始めたと思ったら体が動かなくなってしまったのだ。さらに追い打ちをかけるかのように目の前に彼女が現れてしまったのだ。そんな彼女を見た時、私は全てを思い出してしまったのだ。それと同時に目の前にいる人物が本当の彼女だということも同時に理解するのだった。そう、目の前の人物こそが本物の魔王であると気づいたのである。それと同時に私の役目はここで終わりということも同時に理解した。つまりはそういうことだ……私がやるべき役割は終わったということだ。だからこそ、私の仕事はもう終わったというわけだ。しかし、最後にやり残したことが一つだけある……それはこいつに言わなければいけない言葉があるのだ……それを今伝えることにしようと思う……。だから、聞いていてくれ……今から言うことをしっかりと聞いてくれ……

今まで迷惑をかけてすまなかったな、それと、色々とありがとな……。そして、さよなら……

そう言った瞬間に視界が暗くなっていき目の前が真っ暗になったところで私の意識は途絶えたのであった……。

=== 私があいつを殺したことを確認できたと同時に、いつの間にか隣にいた彼女も消えて行ってしまったようだ……。きっと、元の世界へと戻ったのだろうと察した私は一人呟いた。

「さようなら、最愛の人……」

そう呟いてみたものの涙は全く出てこなかったため不思議だと思ったのだが、そこでふと思ったことがあったのだ。もしかしてこれは悲しいと思っているのではなく泣いているのではないかと考えた結果、私は悲しくないのに泣いているということが分かりなんだかおかしく思えてきてつい笑ってしまったのはここだけの話にしておこうかな?それにしてもこの感情は一体何なのだろうか?そもそもこの感情自体よくわからないものであることは確かであるので考えても仕方ないので考えないようにすることにした。そんなことよりこれからどうするかを考えるべきだろうと思い、とりあえずはこの城を散策してみることに決めて歩き出したのだった。こうして始まった異世界での生活なのだがこれがなかなか楽しいものだったりするのだから驚きだったりもする。まぁ何が言いたいのかと言うと一言で言えば退屈せずにすむ生活が送れそうな気がするということだな! さあ、これからどんなことが起こるのだろうか楽しみでもあるのだが、不安もたくさんあってドキドキしながら過ごすことになるんだろうなと思いつつも、今を楽しむために頑張ろうと思う私なのであった……。

『面白かった!』

『続きが気になる!』

と思っていただけたら、評価、ブックマーク登録していただけると、今後の励みになります! ぜひよろしくお願いします! さて、今回はここまでにしようかな……それではまたね! 【追記】

すみません、次回から投稿時間を18時から22時に変更させてもらいます。理由に関しては次の回に詳しく説明するので、よろしくお願いいたします!

===視点切替(夢幻視点)===

(ここはどこだろう?私は死んだはずじゃ……?それになぜこんなところにいるのだろうか……?ん〜全くわからないなぁ〜困ったもんだぁ〜!あははっ!はぁ……やっぱり何もないみたいだなぁ〜ここはいったい何処なんだろうか?うーん、謎すぎるしさっぱりだなぁ〜って、それよりもまずは状況を把握するところから始めていこうかなぁ〜?ということで探索を始めたいと思いますか!よしっ!しゅっぱーつ!! そうして、元気よく出発したのは良いのだがここがどこなのかが全くもって分からなかった上に、どれだけ歩いても同じ景色しか広がっていないため飽きてしまったこともあり仕方なく休憩することにしたのは良いもののやることが何もなかったため暇になってしまったことで余計に気分が乗らなくなってしまいため息をこぼしながらぼーっとしていることしかできなかったのだ。そうしているうちに徐々に眠くなってきた私はその場で眠りについてしまったのであった。それからどれぐらいの時間が経ったのだろうか?まだ意識がはっきりとしていない中でふと声が聞こえてきた気がしたのだが、あまりにも小さくてよく聞こえなかったために無視することにしてしまったのが間違いだったのだ。まさかこんなことになってしまうだなんて思わなかったからである……。その声の主はなんと神と呼ばれる存在だったようで私のことを助けてくれる存在なのだと言うことがわかったのだったがそれでも信用することは難しく信じることができなかったのでどうしたものかと考えていたら唐突に声をかけられた。

「……お……なさい…………起き……」

そんな声が聞こえてきているような気がするが私には関係ないと思って無視しているとまたしても話しかけられたような気がしたのでもう一度声をかけてみることにしてみた。今度はちゃんと返事を返すことができたのでよかったのだが一体誰に話しかけているのだろうと気になった私は声のする方向を向いてみることにしたのだが、やはりそこには誰もいなかった。しかし、よく見ると何かが光っているのが見えたのでそちらの方に視線を向けてみると一人の女性の姿があることに気づくことができた。しかもその姿に見覚えがあったことで彼女が何者だったのか思い出した私は思わず声をあげてしまったのだ。

「え!?あ……あなたは……!」

そう言うと女性はニコッと微笑みながらこう言ったのだ。

「はい、あなたの知っている通り私ですよ」

その言葉を聞いてホッと一安心したのだがそれも束の間のことで次に彼女が発した言葉を聞いた瞬間、一気に緊張感が増したのを感じた私は何を言われるのだろうかと不安になりながら待っていると、彼女が私に話しかけてきたのだった。その内容はと言うと次のような内容であった。

===回想===

あれは何年前のことだっただろうか……?もう忘れてしまったのだが今となってはそんなことはどうでも良いことだな!それよりももっと重要なことがあるのだからそれに関して話をしようか!それでだ、その当時の私はかなり落ち込んでいたというか絶望していたのだよね……だってさ、いきなり違う世界に飛ばされたかと思えば勇者とか言われたり、魔王になってほしいと言われたりともうわけがわからなかったものだからパニックを起こしてしまったのだよな……そして、何もできずにいる間も時間はどんどん過ぎていく一方で結局どうすることも出来ずにいたらいつの間にかこの世界が崩壊しようとしていることまで分かってしまう始末でね?本当にどうしようもない状態だったわけだよ。でもね、そんな中でも彼女は必死に私のことを助けようとしてくれていたことはすごく嬉しかったんだけど結局はダメだったんだ……ああなってしまったのは私のせいだったから彼女に当たるわけにもいかずただただ自分を責めることしか出来なくなっていた時に彼女に声をかけられて思わず怒鳴ってしまったんだよね……あの時はどうかしていたとしか思えないほどに冷静じゃなかったから自分でも何を言っているのかわからなくて困ってしまっていたんだよ。それでも何とかして伝えなければと焦ってしまって言葉がまとまらないながらもどうにか説明をしたんだがそれが逆効果になってしまい怒らせてしまってさらに悪化させてしまったせいでどうしようもなかったんだ……本当に馬鹿だったと思うよ……あの時の自分を叱ってやりたいよ……もしできるのならの話だけどな?あははっ……!まぁこんなことを言っていても意味なんかないんだけどさ……。

そして、そのまま何もできないまま時間だけが過ぎていった頃に突然頭の中に声が聞こえたと思ったら次の瞬間には真っ白な空間にいてね?そしたら目の前にはなぜか彼女と瓜二つの人物が現れてこう言ったんだ……「はじめまして、私の名はラファと申します。以後お見知りおきを」って挨拶されて私も困惑しながらも挨拶を返した後、彼女のことについて色々と質問させてもらったんだが、その時に知ったのが、実は彼女は私であってそうではない別の人格なんだということを教えてもらうことになったんだ……。それを聞いても最初は信じられなかったんだけどね、その後にある映像を見せてもらったことによって納得したと言うかなんというかそんな感じなんだけど、とにかくそういうことなんだって納得することができたんだよな。それに他にも色々と教えてもらったことで、なぜ私がこんなことをしなければいけなくなってしまったのかやどうしてこのような事態になってしまったのかなど色々なことを知ることが出来たおかげで少しは気持ちが楽になった気がしていたんだがそれと同時に後悔の念が溢れてきて止まらなくなったりしてしまって精神的に参ってしまったりもしたけど何とか乗り越えることに成功した後は彼女と一緒に行動することに決めたというわけなんだよね!だから今ここにいるのは紛れもない彼女自身であると言えるし、だからこそこうやって話をしているわけなんだが、ただ問題なのが記憶の一部が欠けているみたいなのでそれについて聞いてみたところ全くわからないという返事が返ってきたことからどうやらこの件についての記憶は完全になくなっているみたいだったのだ!これに関しては私自身にも原因があるから何とも言えないところがあるため責めることはできないのだけれどもこのままずっと放置していたらいつか大変なことが起きてしまう可能性があると感じたのでどうにかしないといけないなと考えている最中なのである!だが、今のところは何も思いつかないのでとりあえずは様子見でいようと思ってもいる! ちなみに私の名前についてだが本当は別にあったみたいで名前が思い出せなくて困ってしまっていると相談された際に名付けてあげることにしたのである!それはもちろん私が考えたものだ!まぁ実際に言ったのは私ではないのだがそこは気にしてはいけないぞ!一応、どんなのか気になるだろうから紹介しておこう!

===

夢幻 真凛

(むげん まりん)

性別:女

年齢:???(見た目年齢は15歳くらい)

身長:146cm

体重:39kg

BWH:85・54・82

容姿:髪は綺麗な銀色をしており、肩甲骨の下あたりまで伸ばしてあり癖がなくサラサラとしている。目の色は赤に近い紅色をしていてとても綺麗。まつ毛が長く鼻筋もスッと通っているため美人という言葉がふさわしい顔立ちをしている。耳は少し小さめだが形が良い美乳の持ち主であり、肌は透き通るような真っ白さを保っている。体型はスレンダー系で手足が長くスラッとしており、足はかなり細い!服装に関しては基本何でも着こなせるほど可愛い物が好きらしく基本的には動きやすい服を好んで着ている!

好きなもの/事:甘い食べ物全般と猫、花(植物)などの植物系、動物やぬいぐるみ、本、小説などなど多数ある。嫌いなもの/事:苦いもの、辛いもの、騒がしい所、人付き合い、虫、高いところ、お化け、暗い場所、雷、孤独、一人ぼっち、裏切り、虐待、虐め、いじめ、悪口、誹謗中傷、偏見、理不尽、不平等、差別、犯罪、殺人など色々ありすぎて数え切れない。

===

とまぁこんな感じになっているわけだが、これが本当の姿なのかどうかは私にもわからないのでもしかしたら間違っている可能性もあるのだがそれでも今はこうとしか言えないため仕方がないのだ!しかし、これを見たら大体わかるとは思うがかなりの変わり者だということがわかると思う!そんな私なのだが実は前世の記憶というものが少し残っていてそのせいでなのか口調が少し変わってしまい今では男っぽい感じになってしまっているのだがそこまで気にするほどのことでもないので気にしないでくれとのことだ!まぁこれも個性だと思ってもらえれば問題ないのだがどうなのだろうか? というわけで、自己紹介を終えた私はそろそろ帰ろうかなと思った矢先に彼女から衝撃的なことを言われてしまい頭の中が真っ白になるとともに思考停止してしまったために動くことが出来なくなってしまった。その彼女が言ってきた内容があまりにもとんでもない内容であったために私は思わず耳を疑ってしまったほどだ!まさかそんなことを言うとは思わなかっただけに驚いたと同時にそんなことがありえるのだろうかとも思ってしまうぐらいのことだったので動揺してしまうのも無理はないことだろう! それからしばらく沈黙状態が続いた後に私は意を決して聞いてみることにしたのだった。

『ねぇ、一つ聞きたいことがあるんだけど良いかな?』

「はい、大丈夫ですよ」

『ありがとう』そう一言だけお礼を言った後、早速質問してみることにした。

「それで私に聞きたい話とはなんでしょうか?」

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