第10話 情報通のエリーナ

綾は転職を考えていた。

アパレル会社へと就職したのだが、宗教チックな会社の運営方針に嫌気がさしていた。


”エリーナ、明日ちょっと飲まない?相談があるの。“

“うん、良いよ。何処にする?”


”じゃあ、こないだ行った麻布十番のバーでどう?“

“分かった、あの店は18:00からよね。明日は早く上がれそうだから、19:00でいいかな。”


”OK! 、じゃあ19:00に店で。“


エリーナは情報通だった。広告媒体は時代を映す鏡でもあり、それに頼まれたら嫌と言えないエリーナは、学生時代の友人達から相談が多かった。

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