第8話 気が合う二人
駅ビル開発会社のソフィアとゼネコンの谷川は、共通の話題が多かった。
“ソフィアは企画開発課にいるのか、じゃあ、色んな案件の予算決めとかに関わってゆくんだな。”
”うーん、まだ私は言われた事をまとめたりするだけよ。企画書の清書なんかはしてるけど。“
”これからは駅ビルの時代だからさ。百貨店が苦戦してる中で、駅ビルはどんどん売り上げが伸びてるもんな。“
”谷川君、詳しいわねぇ。駅ビル建築の担当なの?“
“そう言う訳じゃないけど、俺は営業課だからさ。建築工事の全般的な事を叩き込まれているとこだよ。”
”へぇそうなんだ、頑張ってるのね。”
学生時代とは会話も変わり、あの頃は何処のクラブが面白いとか、洒落たカフェがあるとか、美味い店があるとかそんな話題が中心だった。
ソフィアは、谷川が自分よりも大人びて見えて、早く成長しなければと少し焦りを感じた。
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