第9話

「ねえ、……誰かいないか探してみましょうよ」

「ああ、そうだね」


 これから二人だけの旅が始まる。

 ぼくはそう確信した。


 月にはもう戻れないけれど。

 食料もあるかわからないけど。

 人がいるかわからないけど。

 

 そうここ広大な御宮下市は今では、あの月と同じだった……。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ムーン・スペースの傍から 主道 学 @etoo

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

同じコレクションの次の小説