第三章 12 ないなら、作るまでだ。
【⚠ このエピソードには残酷描写があります ⚠】
軍曹は
「……で、この
「
第一、わたし達を喰わせたところで、この
だが
それは、怪物に喰わせるのは一人で十分だったからである。たとえここが練識功発動不可の場所であっても、複数で来られようものなら、彼らにとっては少々
そもそも、オフィスで仕事を
あの時、
こうして大勢の
ただ殺すつもりなら、わたし達を途中で突き落とせば済むのだから。
「
「帰ろうって……逃げ道がないですよ?」
当然のように言ってきた軍曹に、わたしは小声で問い返す。
紅衣貌の後ろにかなり広い通路らしきものは見えるが、行くとしたらこの怪物のすぐ
人面蛇が頭をもたげ、人ひとり
いくら何でも、練識功無しでは
その瞬間、軍曹が
人面蛇が頭を低くした
ぐしゃあ、と水っぽく不快な音。
軍曹の剣はものの見事に人面蛇の頭を
練識功無しの、
「知ってるよ」
答えた軍曹の
色めき立つアポカリプスの信者達。
「ないなら、作るまでだ」
軍曹は剣を振り、付着した人面蛇の
見せしめとしては効果絶大。お陰で(?)わたしも体の
ビキキキキ、と生々しい音を立てながら、なんと人面蛇の頭が再生してゆく。
再生する紅衣貌⁉ それもこんなに早く。
もちろん、
「
脳漿を浴びせられた男も動揺を
練識功が発動できない原因を知りたいが、彼らがいちいちご
「全力でついてこい」
言い放った軍曹はわたしが返事をするより早く、ダン! と地を
まさか、この激長
軍曹の作戦を知る
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます